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スマイルジャパン進撃の理由 五輪初決勝Tを可能にした若い世代の底上げと五輪経験者たちの頑張り

[ 2022年2月6日 22:02 ]

北京五輪第3日・アイスホッケー女子1次リーグB組 日本―中国 ( 2022年2月6日 北京 )

中国に敗れたものの、勝ち点1を得て、初の準々決勝進出を決めた日本(共同)
Photo By 共同

北京五輪女子アイスホッケーで、日本代表「スマイルジャパン」が初の準々決勝進出を決めた。北海道アイスホッケー連盟女子委員会委員長で、釧路市の女子チーム・ダイシンのGMを務める中島谷友一朗氏(53)は「若い世代の底上げと五輪を2度経験した選手たちの頑張り」と進撃の要因を挙げた。

十数年にわたる強化策が実った。年に数回の強化練習を苫小牧、札幌、帯広、釧路の各地域で実施。チームの垣根を越えてレベルアップを図ってきた。若手育成のために始めた全道選抜中学生大会も今季13回目を数える。「小山玲弥(21=西武)クラスの選手は、10人も15人もいる。(20年の)ユース五輪で金メダルを獲っているし、U―18にも上手な子が多い」と全体の選手層は分厚くなった。

「今回選考に漏れた選手たちの頑張りが、代表のレベルを上げたことは間違いない。4年間の各チーム、地域の取り組みの全てが結果に出た」と実感を口にする。26、30年と将来の五輪を見据え、各チームの中学生を集めた「中学生選抜」を今季初めて日本リーグに参加させるなど、さらに強化を加速させる。

関係者が一丸となって目指すのはメダルだ。中島谷氏は「女子は本当に一生懸命。グローブが外れていても敵のシュートを捕りにいって指を骨折したり、シュートに向かって正座して喉にシュートが当たったり。男子と違って女子はそこまでやる」と献身的なプレーに脱帽する。「一つになって、欲を捨てて黙々とやれば、メダルはかなわない夢ではない。速いし、しつこいし、嫌だと相手に思わせるよう我慢強く戦ってほしい」とエールを送った。(石川 加奈子)

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