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藤井竜王が阿久津八段下し9勝目 単独首位を守る 第80期順位戦B級1組12回戦

[ 2022年2月3日 20:55 ]

初手を指す藤井聡太竜王(右)。左は阿久津八段(日本将棋連盟提供)
Photo By 提供写真

将棋の第80期順位戦B級1組12回戦が3日、東西の将棋会館で行われ、8勝2敗で単独首位の藤井聡太竜王(19)=王位、叡王、棋聖含む4冠=は阿久津主税八段(39)を下して9勝目を挙げたが、7勝3敗の稲葉陽八段(33)が松尾歩八段(41)に勝っったため、初のA級昇級はお預けとなった。3月9日の最終局で佐々木勇気七段(27)に勝てば昇級が決まる。

順位戦のB級1組は13人が所属。A級経験者や伸び盛りの若手棋士が入り乱れ「鬼のすみか」と呼ばれるレベルの高い集団だ。例年5月から翌3月にかけて総当たり戦を行い、成績上位2人がA級に昇格する。

10棋士が所属するA級は総当たり戦の最上位者が名人戦7番勝負への出場権を得る。現在の名人は渡辺明王将(37)=棋王含め3冠=。

藤井はこの日の勝利で今年度50勝目(12敗)に達した。現在進行中の第71期ALSOK杯王将戦7番勝負(スポーツニッポン新聞社、毎日新聞社主催)では渡辺王将に3勝0敗とリードを奪っており、史上最年少5冠に王手をかけている。王将戦の次局は11、12日に東京都立川市で行われる。

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