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二木芳人教授 全国感染者10万人超も冷静「東京の5倍が全国の数字。おかしくない」

[ 2022年2月3日 20:12 ]

東京・赤坂のTBS社屋
Photo By スポニチ

昭和大学医学部の二木芳人客員教授(感染症学)が3日、BS-TBS「報道1930」(月〜金曜後7・30)にリモートで生出演し、新型コロナウイルスの新規感染者数がこの日、全国で10万人を超えたことに言及した。

番組調べによると、この日の感染者数は、午後7時時点で10万4471人。2日の9万4930人を上回り、初の10万人台となった。二木氏は「もともと東京で二万数千人という数が出るんじゃないかという予測もありました。だいたい東京の5倍くらいが全国の数字になりますので、そういうことになれば10万人いってもおかしくないなと思っておりました」と冷静に受け止めた。

とはいえ、以前のような爆発的な増加には陰りが見えていると分析する。「少し増加傾向といいますか、以前のように爆発的な増加から少し鈍ってはいるんですね。実効再生産数も下がっては来ていますけど、まだ1以上です。しばらく増加傾向というのは続くんじゃないか」と、緩やかな上昇に転じているとした。さらに「おそらく来週中にはピークアウトする可能性はありますけど、なかなか予断を許さないという状況ですね」と推測した。

この日午後7時時点の死者数は88人で、デルタ株が猛威を振るった昨夏の第5波に匹敵する数を記録した。二木氏は「前回と亡くなるパターンといいますか、原因が違うんですね」と指摘。「前回はコロナそのものによる肺炎で、人工呼吸器を付けたりECMO(体外式膜型人工肺)を回したり、それでも助けられない、間に合わないという方が多いんですが、今回は比較的コロナは軽症や中等症でも、もともとお持ちになっている基礎疾患とか、そういうものが悪化して亡くなる方が比率としては多いようですから、少し様相が違う」と説明し、「当然、対応も変えていかなくてはいけない」とした。

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