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鈴木亜美が激辛を求める理由 11日に40歳のバースデーライブ「時間を戻す」

[ 2022年2月3日 05:30 ]

今月11日にバースデーライブ「超激辛40倍」を開催する鈴木亜美(撮影・尾崎有希)
Photo By スポニチ

激辛ユーチューバーとして再ブレークしている歌手の鈴木亜美(39)が今月11日にバースデーライブ「超激辛40倍」を開催する。

単独コンサートは2011年、東京・恵比寿リキッドルームで行って以来、11年ぶり。節目の40歳をファンとともにど派手に祝う予定で「衰えを感じさせないようなライブを目標にしています。昔の歌を多く歌うので"変わらないな"と思ってもらえるように仕上げたい」と気合十分。98年のデビュー曲「love the island」からヒット曲「BE TOGETHER」、最新曲「Drip」まで、24年間の"あみーゴ史"を振り返るようなステージを届ける。

16年に結婚し、長男(5)と次男(1)を授かった。ママになって初めて挑むコンサートでもあり「ドキドキしています。イベントとか営業で歌っていると長男は脇でじーっとずーっと静かに見ているんですよ。子供にガン見されていると緊張しちゃいます」と心境を明かした。結婚して姓が変わったため、鈴木姓で芸能活動をする母親のことを長男は「鈴木の亜美ちゃん」と呼び、応援してくれているという。

公演名にも入れたように、最近は激辛料理好きのイメージを前面に出し「激辛女王」として再ブレークしている。昨年1月には激辛挑戦をメーンとしたYouTubeチャンネル「あみーゴTV」を開設し、ユーチューバーデビュー。スパイス香辛料ソムリエの資格も取得した。

「デビューする前から辛いのは好きでした。ただ、そこまでバカみたいに強いとは思っていなかったんですけど、バラエティー番組で周りの人がヒーヒー悲鳴をあげているのを平気で食べることができて"私、普通じゃないんだな"って気付いた。それから楽しくなってきちゃいました」

10歳の時、毎週土曜日の昼食に食べていたインスタントラーメンの味に飽きて豆板醤(トウバンジャン)を入れてみたのがきっかけ。「スプーンにちょびっと乗せる程度の量だったんですが、それがピリッとしておいしかった。それから毎週、だんだん量を増やしていきました」。中学2年の時、陸上部の部活帰りに友人たちと一緒にラーメン店に行き、辛さ10倍のラーメンをひとり完食、スープも飲み干した。それ以来、友人たちからは辛い料理を出す店を見つけるたびに「亜美、いい店あったよ」と情報が入ってくるようになった。

夫は辛いものが苦手といい、家庭では夫と子供が食事後、余った料理にスパイスなどをかけて激辛にして食べているという。求める辛さは日々、増していっている。

そもそも辛いとどんな幸せを感じるのだろうか。「何がうれしい?」と聞いてみると「壊されそうな感じ。人間の感情を上回るようなものを感じます」と答えた。それはどういうことか――。

「普段の私は、例えばうれしい時に"やったー"とか表現が強く出ないタイプ。感情を出すのが恥ずかしいこともあって、喜怒哀楽のトーンがずっとこのまま。でも唯一、辛いものを食べた瞬間だけは"やば〜い"とか"うぉ〜"とか恥ずかしげもなく感情が出せるんです」

小室哲哉(63)プロデュースで16歳の時に鳴り物入りでデビューし、多くの大人に囲まれた環境で活動してきた。自身の感情は二の次で周囲の期待に応え、NHK紅白歌合戦に3回出場するほどの人気歌手に。一方で、自分の感情を押し殺すことに慣れっことなってしまったようだ。

「自分では出すことができない感情を激辛に乗っかって出している感じですね。自分を大きく表現できるというか。ジェットコースターが急降下する時のように感情が高ぶるんです」

辛い時だけは直情的になる。ストレス発散になるだけでなく「体が元気になって調子が良くなります」と、心身ともにいい効果を得ている。調子が悪かった時、長男に「ママ元気ないね。唐辛子食べて」と言われたほど。カプサイシンの効果で新陳代謝が活発なのか肌はつやつやして若々しく、辛いものに関する話題の時は少女のように目を輝かせて話す。

今月9日に40歳の誕生日を迎え、その2日後に挑む「超激辛40倍」のライブ。「皆さんの時間が戻るような、20年前にタイムスリップしてもらえるようなステージにしたい。昔の懐かしい思いとかを振り返られるようなライブにできれば」と、激アツな一夜にする意気込みだ。公演は東京・東池袋のharevutaiで開催する。

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