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セントルシア
Saint Lucia
セントルシアは、伝統産品のバナナ輸出を中心とした農業部門と観光部門に大きく依存しています。2010年10月末のハリケーン・トーマス来襲により、水道・道路・電気等のインフラ設備、農園等が破壊されるなど、全土で大きな被害が発生しました。特にバナナ産業が大きく打撃を受けましたが、その後復旧のための公共工事が多く実施され、米国・英国・カナダ等からの観光客数が復活するなど、復興は急速に進んでおり、一人あたりのGNIは6,530ドル(2012年、世界銀行)となっています。 JICAは、自然災害への脆弱性に対処しつつ、観光業との相乗効果を図りながら産業の多様化を促進するため、「防災と環境」及び「水産」を重点分野として支援しています。
Project プロジェクト
JICAがセントルシアで実施する事業・プロジェクトの情報を提供します。
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Rubble Mound(第2防砂突堤)の整備完了状況 ショゼール漁港改善計画
当国の水産物流通の地域拠点として機能しているショゼール漁港は、整備後に港口部や港内の堆砂が発生しており、漁が港内に円滑に進入・係留できず、水揚げ作業に障害が生じています。政府は、浚渫作業を継続的に実施するなどの対策を行い、漁港機能を維持し漁業活動を維持してきましたが、2010年のハリケーンの影響もあり、より頻繁な浚渫作業が必要となっています。本事業は、ショゼール漁港において堆砂軽減のための施設改善等を行うことにより、同漁港利用の効率化を図ります。これをもってショゼール地域の水産業の振興への寄与を目指します。 (1) 事業目的 本事業は、ショゼール漁港において堆砂軽減のための施設改善等を行うことにより、同漁港利用の効率化を図り、もってショゼール地域の水産業の振興に寄与するもの。 (2)事業内容 1) 施設、機材等の内容 施設】防砂堤、潜堤、浚渫 2) コンサルティング・サービス/ソフトコンポーネントの内容 詳細設計、入札補助、施工・調達監理、完工後の堆砂モニタリング・分析・対策 3) 堆砂モニタリングに基づく修正工事の実施 堆砂対策工の効果については精緻な検討を要することから、堆砂モニタリング評価を行い、修正工事内容を検討する。検討に際しては、季節性を考慮するため約 1 年間のモニタリング結果を使用する。修正工事は計二回の実施を想定する
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ビューフォート水産複合施設建設計画(第2期)
セントルシアでは、盛漁期には年間漁獲量の約7割が漁獲され、供給過剰となりますが、保存施設が不足しているため魚価が著しく低迷しています。その一方で、閑散期には漁獲量が大幅に減少し、輸入に頼っていました。また、漁港施設が整備されていないため、出漁準備や漁獲物の水揚げ時に多大な労力と時間を要していました。この協力(第1〜2期)では、南部地区のビューフォートにおいて、漁業活動・流通の拠点となる漁港施設などの整備を支援しました。これにより、漁業活動の効率化を図り、漁業生産量の増加、漁獲物の鮮度保持などに寄与しました。
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カルデサック流域橋梁架け替え計画
セントルシアは、大型ハリケーンや洪水をはじめ自然災害が多く、人命およびインフラへの被害が甚大です。災害発生時には交通が阻害され経済的な損失が生じるため、災害時にも安定的な道路交通を確保することが喫緊の課題です。この協力では、首都カストリーズとヘワノラ国際空港を結ぶセントルシア島西海岸道路に位置するカルデサック橋、東海岸道路に位置するラヴィン・ポアソン橋の架け替えを支援します。これにより、自然災害時にも安定的な交通を確保し、同国の社会経済の発展及び自然災害に対する幹線道路の強化に寄与します。
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沿岸漁業振興計画
水産資源に恵まれているセントルシアにおいて、漁業は国民への安価な動物性たんぱく質の供給、雇用機会の創出のための産業として位置づけられています。しかし、島の西部から南西部にかけては、水産基盤設備が不十分なため、水産物の取り扱いに支障を来していました。また、度重なるハリケーンの来襲により、漁船などの漁業機材などが多大な被害を受けていました。この協力では、スフレーおよびショゼールにおいて、防波堤、桟橋、製氷、貯氷施設などの水産施設の建設を支援し、漁業活動の安全および操業効率の向上などに寄与しました。
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水産関連機材整備計画
セントルシアは、開発戦略の一つとして、沿岸および海洋資源の持続的な開発に取り組んでいます。しかしながら、同国の水産流通関連施設では冷却設備などの機材の老朽化が進み、鮮度劣化などによる流通上の損失が生じていました。この協力では、過去の無償資金協力で整備された水産関連施設の機材の改修や資源管理型漁業の導入のため漁場としての浮漁礁の設置を支援しました。これにより、漁民の資源管理意識向上など、同国の水産開発計画に寄与しました。
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アンス・ラ・レイ水産施設整備計画
セントルシアのアンス・ラ・レイは、首都圏への水産物供給基地としてのポテンシャルは高いものの、水産関連施設全体の機能が低下し、老朽化した桟橋や、漁業活動に適さない施設が水揚げ作業に支障を来していました。この協力では、漁業関連施設(桟橋、水産複合棟、漁具倉庫棟、ワークショップ、ベンダーズ・アーケード、浄化施設など)の建設および改修を支援しました。これにより、水揚げ時間、労力がいずれも平均で3分の1に低減されるなど同地域における漁業の効率性の向上、観光客の集客や物品販売の促進、また漁業収入の増加、雇用の増大にも寄与しました。
- 事業別プロジェクト一覧
- プロジェクト所在地図
技術協力、有償資金協力(円借款)、無償資金協力、草の根技術協力それぞれのプロジェクト情報は以下からもご覧いただけます。
セントルシアで実施中のプロジェクトがどの地域で行われているかご覧いただけます。
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