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ボツワナ
Botswana
ボツワナは、1966年の独立当初、牧畜を基幹産業とし、牛肉の輸出に全面的に依存する世界最貧国の一つでした。しかし、ダイヤモンド、銅、ニッケル、石炭などの鉱物資源の発見により、経済は急速な成長を遂げ、現在では中進国に分類されるに至っています。2017年の一人当たりGDP は、7,595ドル(世銀2018)であり、アフリカにおいて高い水準にあります。産業構造は、鉱業、とりわけダイヤモンド産業に偏重しているため、国内産業の多角化を目指しており、外資導入にも積極的です。JICAは、(1)経済成長のための基盤整備、(2)貧困地域の開発促進を重点分野として支援しています。
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Project プロジェクト
JICAがボツワナで実施する事業・プロジェクトの情報を提供します。
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地上デジタル放送日本方式実施プロジェクト
ボツワナでは、2012年2月にアフリカで初めて地上デジタル放送日本方式(ISDB-T)を採用しましたが、地上デジタル放送送信機は試験放送用の一基のみしかないことに加え、様々な場面において知見・資機材が不足している状況です。この協力では、地上デジタル放送本格導入にあたってのマスタープランやチャンネルプランの作成、ハイビジョン画質による地上デジタル放送の特徴を生かした番組制作技術などに係る活動を通じ、放送サービス局(DBS)が自立して地上デジタル放送を実施できる環境整備を支援しました。これにより、ISDB-T の特長を生かした地上デジタル放送が効果的に利用できることが期待されます。
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ボツワナ乾燥冷害地域におけるヤトロファ・バイオエネルギー生産のシステム開発
ボツワナでは、国内産業の多様化を図るため、ヤトロファ(南洋油桐)によるバイオディーゼル燃料の生産を目指しています。しかし、乾燥冷害の環境下で起こるヤトロファ樹木の枯死や育成遅延などの問題を抱えています。この協力では、同国の乾燥・冷害地域におけるヤトロファの効率的な育成研究、ヤトロファバイオディーゼルの特性研究や生産過程の総合評価などを行いました。これにより、同国におけるヤトロファバイオディーゼルの商業生産に向けた技術的知見と経験の蓄積を図りました。
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国家森林モニタリングシステム強化プロジェクト
ボツワナは国土の20パーセント強が乾燥落葉樹などの森林で覆われており、多様な生態系と多数の希少種の生息域となっているだけでなく、衣料やタンパク源として利用される多くの有用植物を有することから、地域住民の貴重な収入源にもなっています。しかし、森林火災や牧草地の拡大などにより、近年大幅に森林面積が減少しました。この協力では、同国森林局の職員に対し、国家森林インベントリーの方法論の確立、森林GISデータベースの整備などを支援します。これにより、森林モニタリングにより得られた情報が、政府機関、地域住民を含む関係者間で共有および活用され、同国において持続的な森林管理が促進されることが期待されます。
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カズングラ橋建設事業(ボツワナ)
ボツワナとザンビアを通る南北回廊は、南部アフリカ地域で重要な運輸回廊の一つですが、ボツワナ・ザンビアの国境を流れるザンベジ川で隔てられており、南部アフリカ地域の経済開発上のボトルネックとなっていました。この協力では、ザンベジ川を渡河する橋梁建設と国境管理施設の建替えと併せて、税関、出入国管理、検疫などを両国で一本化するワン・ストップ・ボーダー・ポスト(OSBP)化による国境通過手続き迅速化も支援します。これにより、輸送の効率化を図り、南北回廊周辺地域における物流の改善および経済開発の促進に寄与します。
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国営テレビ局番組ソフト整備計画
ボツワナは、同国の国家計画である「ビジョン2016」の7本柱の1つとして教育・情報の充実に取り組んでいます。この協力では、同国の国営テレビ局に対し、日本の良質な教育番組(11番組276本)およびドキュメンタリー番組(25番組188本)を購入するための資金を供与しました。これにより、伝統文化を守りつつ経済発展を遂げた日本の経験がボツワナ国民に広く共有されるとともに、同国が採択している日本方式の地上デジタル放送の普及に寄与することが期待されます。
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マスタープラン策定を通じた森林・草原資源の保全と持続可能な利用のための能力強化プロジェクト
ボツワナの森林は1990年から2020年にかけて19パーセント減少しており、近年においてもその減少スピードに歯止めはかかっていません。このような森林減少は、人口増加、都市化の進行に伴う経済活動(コミュニティによる薪炭利用、焼き畑による農地の拡大や林地への延焼など)が主たる原因となっています。また、アフリカ域内統合上の重要事業とされるアフリカ南北回廊の整備も進められており、さらなる経済活動の活発化によって、森林減少が加速することが危惧されています。このため、域内統合を通じた開発の推進と、土地利用管理の強化やコミュニティの生計改善などを通じた自然環境・生態系保全の推進の両立を図ることは緊急の課題となっています。本協力は、同国全土において、ボツワナ森林・草原資源マスタープラン案の作成および、同案で想定される活動の試行・検証を行うことにより、マスタープラン策定にあたる森林・草原資源総局の能力強化を図り、森林・草原資源の持続的管理の強化に寄与します。
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南部アフリカ地域持続可能な森林資源管理・保全プロジェクト
ボツワナを含む南部アフリカ地域には、世界の約10パーセントの森林が存在するとされており、地域住民の生活・商業利用に大きな価値を有しています。一方で、森林火災に加え森林伐採などにより、毎年森林の減少が続いていますが、南部アフリカの国々の多くが、国家予算の制約や森林資源管理能力の不足などの問題を抱えており、十分な対策ができていません。この協力では、南部アフリカ開発共同体(SADC)事務局を実施機関として、森林情報整備、森林火災対策および参加型森林管理に関する支援を行います。これにより、SADC加盟15ヵ国およびSADC事務局が持続的森林資源管理を推進していくための能力の向上に寄与します。
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南北導水事業
ボツワナの水源は表流水が少なく、開発もほとんど進んでいないため地下水が主流です。当時、首都ハボロネでは、急速な水需要の伸びに加え、地下水の大規模開発が困難なこと、首都周辺の水源が開発済みであることなどから、他地域からの導水が必要と考えられていました。また、ハボロネは恒常的に水を南アフリカから輸入しており、独自水源の開発は国家の悲願でした。この協力では、浄水場、ポンプ場、ブレーキプレッシャータンクの新設を支援しました。これにより、北東部の水源開発と、南東部・中央部への安全な水の供給に寄与しました。
- 事業別プロジェクト一覧
- プロジェクト所在地図
技術協力、有償資金協力(円借款)、無償資金協力、草の根技術協力それぞれのプロジェクト情報は以下からもご覧いただけます。
ボツワナで実施中のプロジェクトがどの地域で行われているかご覧いただけます。
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