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アンゴラ
Angola
アンゴラは2002年の内戦終結以降、石油、ダイヤモンド等の輸出を背景に、一時は高い経済成長を記録し、1975年にポルトガルから独立した後27年間に及んだ内戦で荒廃した社会・経済の復興・開発を急速に進めました。しかし2014年国際的な油価の下落の影響を受けて経済は急激に悪化、その後コロナ禍を経て、政府は財政立て直し・健全化に取り組んでいます。石油についてはサブサハラ最大規模の産油国となる一方、政府は石油依存型経済から脱却を図るべく産業の多角化を進め、国家開発戦略PDN2023-2027において「人的資源開発」と「食糧安全保障」を目指しています。これに伴いJICAは(1)産業多角化(インフラ整備、農業)、(2)多層的な人材育成(職業訓練、教育)、(3)人間の安全保障(保健)を重点分野として支援しています。
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Project プロジェクト
JICAがアンゴラで実施する事業・プロジェクトの情報を提供します。
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稲作開発プロジェクト
アンゴラは、石油、ダイヤモンドなどの鉱物資源に恵まれ、近年安定した経済成長率を維持していますが、いまだに石油収入依存が高く、経済構造は外部要因に対して脆弱で、特に農業は長期にわたる内戦により生産力が停滞し、国内で消費される穀物の自給率が低い状況です。この協力では、輸入に頼っているコメの生産を拡大するべく、ビエ州およびウアンボ州において、稲作の現状調査により灌漑開発方針を策定するとともに、小規模農家で活用可能な稲作技術を選定し普及するための稲作技術パッケージの開発を支援しました。これにより、対象地域におけるコメの生産量の増加に寄与しました。 【上位目標】 ビエ州及びウアンボ州におけるコメ生産量が増加する。 【プロジェクト目標】 プロジェクトサイトにおけるモデル農家の稲作技術が改善される。 【結果】 1)対象地域の農業生産(稲作)の状況および課題が明らかになる。 2)農業研究院(IIA)の稲作に関する現地調査、試験能力が向上する。 3)DNHAER による灌漑開発方針が整備され、灌漑開発の実施が促進される。 4)IIA 及び DNHAER の協力のもと、IDA により小規模農家を対象とした普及のための稲作技術パッケージ5が開発される。 5)国家政策において稲作振興の優先度が認知され、IDA、IIA、DNHAER の実施体制が強化される。
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プライマリヘルスケア施設における妊産婦ケアの質改善プロジェクト
アンゴラ政府保健省は「国家保健開発計画2012-2025」において「妊産婦及び乳幼児死亡率の削減」を目的の一つに掲げており、同指標の改善は早急に取り組むべき重要課題と位置付けられています。 本事業は、対象地域において、対象施設における妊産婦に寄り添ったケアの強化、保健サービスマネジメント及び施設運営整備に関する能力の強化、妊産婦の継続ケア促進のためのコミュニティ活動の強化、対象州及び中央政府へのプロジェクトの経験と教訓の共有及び国家政策への反映を行います。これにより、対象市における出産と新生児ケアを中心とする母子保健サービスの質の改善を図り、もって対象州の施設分娩率の向上を目指します。 【上位目標】 対象州の施設分娩率が向上する。 【プロジェクト目標】 対象市における出産と新生児ケアを中心とする母子保健サービスの質が改善する。 【成果】 成果 1 対象保健医療施設において、妊産婦に寄り添ったケアが強化される。 成果 2 対象保健医療施設の保健サービスマネジメント及び施設運営整備に関する能力が強化される。 成果 3 妊産婦の継続ケア促進のためのコミュニティ活動が強化される。 成果 4 プロジェクトの経験と教訓が対象州及び中央政府で共有され、国家政策に反映される。
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電力開発計画策定能力向上プロジェクト
アンゴラでは電力分野は「国家開発計画(2013-2017)」の重点事項の一つに含まれており、内戦中に破壊されたインフラ設備の復旧が急速に進められていました。しかし、電力の供給コストに相反して料金設定が低価格であることや、電力の約半分を水力発電が占めるため季節変動の影響を受けやすいこと、また送配電ロス、電力メーター未設置による料金徴収率が低いこと等の問題が指摘されています。この協力では、同国の電源・基幹送電網を対象とした電力マスタープランを策定することにより、電力安定供給に資する電力開発の円滑な実施に寄与しました。
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ジョシナ・マシェル病院及びその他保健機関の人材育成と一次医療の再活性化を通じた保健システム強化計画
アンゴラは2002年の内戦終結以来、保健関連人材の質および量の不足から、国民の健康水準がサブサハラアフリカ諸国で最悪という危機的な状況に陥っていました。日本は2007〜2009年にジョシナ・マシェル病院の機能強化研修を実施し、医療関係者の技術向上を支援しましたが、医療サービスの質の根本的な改善には至っていませんでした。この協力では、同病院をはじめとする公共医療施設の協働体制の立ち上げおよび一次保健施設の再活性化を通じて、同国の保健人材育成機能の強化を支援しました。これにより、保健医療水準の向上に寄与しました。
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ヴィアナ職業訓練センター機材整備計画
2002年の和平合意後、急速な経済の復興を目指しているアンゴラ。経済の安定的発展を継続するために、国内の産業復興と国民に対する職業訓練が急務となっています。特に成長が著しい建設分野の技能労働者が大幅に不足しています。この協力では、先の無償資金協力によって、ルアンダ州のヴィアナ職業訓練センターに開設された3学科(構造物鉄工科、建築施工科、建設測量科)に対し、教育に必要な訓練用機材(測量構造物など約157品目)の整備を支援しました。これにより産業界のニーズに合致した技術者育成に寄与しました。
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ジョシナ・マシェル病院整備計画(1/2期)
アンゴラの保健医療事情は劣悪な状況にあり、マラリアなど伝染性疾患による死亡率が高くなっていましたが、保健医療施設の多くが稼働しておらず、十分に対応できていませんでした。ジョシナ・マシェル病院はアンゴラ最大の総合病院ですが、施設、設備の老朽化、衛生施設の整備不良のため、十分な医療サービスを行えない状況でした。日本は、この協力(第1期)により、ジョシナ・マシェル病院の外科系病棟の改修、機械棟、電気室棟等の建設を支援しました。この協力で、同病院の機能が改善されることにより、アンゴラの医療サービスの向上に寄与しました。
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第二次ルアンダ市電話網整備計画(第3期)
アンゴラの首都ルアンダ市の電話網は、降雨により容易に旧式の紙絶縁ケーブルが絶縁不良となり、故障が多発すると共に、通話状態の劣化が際立っていました。また、電話網の配線方法が複雑なため、整備が困難な状況でした。この協力(第3期)では、同市内のテラノーバ電話局管内の加入者線路設備の整備、回線の増設を支援しました。これにより、故障・品質劣化の著しかった電話網が改善され、同地域の電話サービスの向上と拡大に貢献しました。
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ヴィアナ職業訓練センター整備計画
アンゴラは、2002年の和平合意以降、急速な経済の復興を目指しており、経済の安定的発展を継続するために国内の産業復興と国民に対する職業訓練が急務となっていました。しかし、産業界が必要としている熟練労働者は大幅に不足していました。この協力では、ルアンダ州のヴィアナ職業訓練センターにおいて、新たに開設する3学科(構造物鉄工科、建築施工科、建設測量科)に必要な実習棟などの施設整備を支援しました。これにより、産業界のニーズに合致した技術者育成に寄与しました。
- 事業別プロジェクト一覧
- プロジェクト所在地図
技術協力、有償資金協力(円借款)、無償資金協力、草の根技術協力それぞれのプロジェクト情報は以下からもご覧いただけます。
アンゴラで実施中のプロジェクトがどの地域で行われているかご覧いただけます。
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