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バヌアツ
Vanuatu
バヌアツを含む太平洋島嶼国は、国土が広大な地域に散らばり(拡散性)、国内市場が小さく(狭隘性)、国際市場から地理的に遠い(遠隔性)など、開発上の困難を抱えています。近年、バヌアツは観光を中心に産業開発に努めた結果、観光客数が増加傾向にあり、順調な経済成長を続けていますが、一方で経済インフラ整備の遅れが、観光業や農業などの産業の発展や経済成長に向けた海外からの投資の阻害要因となっています。JICAは、経済活動の基盤となるインフラ整備、を中心に、環境・気候変動対策や防災、MDGs指標の改善を重点事業として支援しています。
Project プロジェクト
JICAがバヌアツで実施する事業・プロジェクトの情報を提供します。
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取水堰候補地点(左岸より眺める) サント島における水力発電施設建設計画
サント島は当国最大面積の島であり、水力発電をベース電源として運用していますが、乾季及び日中の電力ピーク時はディーゼル発電に頼っています。サント島では、2030年には2018年のピーク需要に対し約37%増となることが見込まれており、ロードマップ実現に向けてクリーンな国産エネルギーである水力発電を早急に開発することが必要となっています。都市部では、給電のための変電容量が逼迫しつつあるため、安定供給のためは発電設備と併せて変電設備の増強が不可欠です。本事業はサント島サラカタ川において、新規流込み式小水力発電施設等を建設することにより、増大する電力需要に対してクリーン且つ安定的な電力供給を実現するとともに輸入化石燃料への依存軽減を図ります。これをもって産業活動・市民生活レベルの向上及び気候変動対策への寄与を目指します。 (1)事業目的 本事業はサント島サラカタ川において、新規流込み式小水力発電施設等を建設することにより、増大する電力需要に対してクリーン且つ安定的な電力供給を実現するとともに輸入化石燃料への依存軽減を図り、もって産業活動・市民生活レベルの向上及び気候変動対策に寄与するもの。 (2)事業内容 1)施設、機材等の内容: 【施設】取水施設、導水施設、発電所、アクセス道路 【機材】発電設備、送変電用設備 2)コンサルティング・サービス/ソフトコンポーネント: 詳細設計、入札補助、調達・施工監理、保守管理に係るマニュアル整備、モニタリング体制強化等
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ポートビラ港ラペタシ国際多目的埠頭整備事業
バヌアツは目覚しい経済成長を遂げる一方、インフラの整備が追いついていません。特に運輸交通インフラの整備の遅れは、観光客や物流の増加など、さらなる経済成長を図る上での大きな障害となっており、同国における国際貿易の拠点であるポートビラ港では、経済成長に伴い年々増加する輸入貨物に対応できなくなっています。この協力では、同港において、新たな国際貨物専用埠頭の建設を支援しました。これにより、急増している国際貨物や観光客船の旅客への対応が強化され、貨物の滞留の緩和および物流の改善、同国の持続的な経済成長に貢献しました。 1事業の目的 本事業は、バヌアツ国の首都ポートビラにおいて、第2の国際貨物用埠頭の整備を通じて国際貨物・旅客の増加に対応し、物流の円滑化を図ることを目的とし、もって同国の持続的な経済発展に寄与するもの。 2事業概要 1) 土木工事:鋼管杭式桟橋(約 200m、水深 12.3m)新設、泊地浚渫、埋立、コンテナヤード舗装、荷捌き施設等 2) 機材調達(円借款対象外):可動式コンテナクレーン、重フォークリフトトラック、空コンテナ用ハンドラー等 3) コンサルティング・サービス:詳細設計、入札補助、施工監理、環境管理・環境モニタリング支援等
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ポートビラ港ラペタシ国際多目的埠頭整備事業(2)
バヌアツは目覚しい経済成長を遂げる一方、インフラの整備が追いついていません。特に運輸交通インフラの整備の遅れは、観光客や物流の増加など、さらなる経済成長を図る上での大きな障害となっており、同国における国際貿易の拠点であるポートビラ港では、経済成長に伴い年々増加する輸入貨物に対応できなくなっています。この協力(第2期)では、引き続き同港において、新たな国際貨物専用埠頭の建設を支援しました。これにより、急増している国際貨物や観光客船の旅客への対応が強化され、貨物の滞留の緩和および物流の改善、同国の持続的な経済成長に寄与しました。 1事業の目的:本事業は、バヌアツ共和国の首都ポートビラにおいて、国際多目的埠頭としてラペタシ埠頭の整備を通じて国際貨物の物流円滑化を図り、もって同国の持続的な経済・社会発展に寄与するもの。 2事業概要 1) 施設:埠頭(浚渫・埋立含む)、コンテナヤード舗装、荷捌き施設、事務管理棟、セキュリティフェンス・カメラ(SOLAS 条約対応工事)等(国際競争入札) 2) 機材:リーチスタッカー、空コンテナリーチスタッカー等(国際競争入札) 3) コンサルティング・サービス:詳細設計、入札補助、施工監理等(ショートリスト方式)
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テオウマ橋災害復興計画
バヌアツの首都ポートビラがあるエファテ島の外周環状幹線道路の沿線には、島内住民のほとんどが居住しており、同道路は陸上輸送の重要な役割を担っています。テオウマ橋は同道路上の島東部から首都への交通要地に位置し、同島最大河川のテオウマ川に架橋されています。同橋は2015年3月のサイクロンパムにより被害を受け6日間通行停止となり、応急対策により仮復旧したが今後洪水時には同橋に深刻な影響が及ぶ危険があります。本協力は、テオウマ橋の橋長延伸を含む架け替え、テオウマ川河川改修及びアプローチ道路改修を行うことにより、自然災害に強い道路交通の確保を通じて経済活動の維持及び各種サービスへのアクセスを確保し、同国の自然災害に対する脆弱性の克服に寄与します。
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サラカタ川水力発電所改善計画(第1期)
バヌアツでは、石油燃料依存からの脱却を重点目標に掲げ、水力発電への移行を柱としたエネルギー計画を策定し、日本は、1994〜1995年に無償資金協力でルガンビル市への電力供給のために、サラカタ川水力発電所の設置を支援しました。しかし、電力需要増加により同発電所の定格容量では最大電力を賄いきれなくなったことから、この協力では電力供給力の増強(第1期は導水路対策工事とアクセスロードの安全対策工事、第2期は水力発電所増設)を支援しました。これにより、同市に安定して電力が供給されるようになりました。
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豊かな前浜プロジェクト
バヌアツでは、食料や収入の多くを沿岸水産資源に依存していますが、気候変動の影響や、沿岸開発による環境破壊や魚介類の乱獲などにより、資源は減少の一途をたどっていました。そのため、種苗放流と地域住民主体の沿岸資源管理体制を通じて資源回復を図ることが課題でした。この協力(フェーズ1)では、主にバヌアツ水産局に対し、対象種の種苗生産・中間育成技術の移転、コミュニティによる対象種の粗放的増養殖の促進、住民の生計向上手段の提案を行い、住民主体の沿岸資源管理の実践を図りました。
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ポートビラ港埠頭改善計画
バヌアツのポートビラ港は、同国における輸出入の大半を扱う重要な国際港ですが、十分なコンテナヤードを確保できておらず、港湾施設の構造上桟橋からの運搬に時間を要するため、コンテナ船からの陸揚作業に待機時間が生じていました。また、港湾内で船舶を誘導するパイロットボートや船舶をえい航するタグボートも老朽化などにより機能していない状況でした。この協力では、同港を現在の荷役形態の主流であるコンテナ貨物に合わせた施設へ改善することを目的として、コンテナヤードのコンクリートデッキや護岸、上屋、管理棟などの施設の整備やタグボートなどの機材の調達を支援しました。これにより、同港における係船時間および荷役時間の短縮とともに、離接岸の効率化や港内航行の安全性の向上に寄与しました。
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広域防災システム整備計画
日本と同じく環太平洋火山帯に属しているバヌアツでは、近海でマグニチュード7超の強い地震が頻発しています。この協力では、日本が比較優位を有する技術を活用しつつ、地震・津波などの観測機器や予警報システムといった災害対策機器の整備を支援しました。これにより、同国における地震・津波などの観測能力を強化し、適切な警報を発出することで人的被害の低減に寄与しました。なお、同国で得られた潮位の観測データにより、日本の津波の予測精度向上が可能になることから、東日本大震災の被災地を含む日本の防災対策にも貢献が期待されています。
- 事業別プロジェクト一覧
- プロジェクト所在地図
技術協力、有償資金協力(円借款)、無償資金協力、草の根技術協力それぞれのプロジェクト情報は以下からもご覧いただけます。
バヌアツで実施中のプロジェクトがどの地域で行われているかご覧いただけます。
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