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エクアドル
Ecuador
エクアドルは、石油など豊富な鉱物資源を有しており、また多様かつ豊かな自然環境を背景とした農水産品の生産国です。同国は中進国に属するものの、経済発展は石油産業など特定の分野に限られ、先住民族が多く居住する地方農村部は開発が遅れており、所得格差や地域間格差が未だ大きな開発課題です。また、エネルギー(電力)不足などの課題や、地震、津波、火山噴火、水害など頻発する自然災害に脆弱であることも、同国の発展を阻む要因となっています。JICAは、(1)経済基盤整備、(2)格差是正・包摂的な社会の実現、(3)環境保全・防災を重点分野として支援しています。
Project プロジェクト
JICAがエクアドルで実施する事業・プロジェクトの情報を提供します。
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借款契約署名式の様子 チャチンビロ地熱開発事業(フェーズI)
エクアドル政府は「省エネルギー国家計画 2016-2035」(PLANEE)を策定し、PLANEE において低炭素エネルギーによる化石燃料の代替利用促進を掲げ、2035年までに65MtCO2eの削減を目指しています。再生可能エネルギー開発の促進は当国の電力セクターの基本方針の一つであり、同国初となる地熱発電の事業化を支援する本事業は、エクアドル政府の開発政策に合致する優先度の高い事業です。また、同国の電力は水力発電に大きく依存しているため、地熱発電の事業化を支援することで、降雨に依存する水力発電の脆弱性を低減しつつ、電源構成の多様化が促進することも期待されています。 本事業は、エクアドル北部インバブラ県において地熱発電所を建設することにより、再生可能エネルギーの活用を促進しつつ電源多様化や発電能力増強を図り、同国の持続的な経済社会開発の促進に寄与するとともに、気候変動の緩和にも資するものです。 【事業目的】 本事業は、エクアドル北部インバブラ県において地熱発電所を建設することにより、再生可能エネルギーの活用を促進しつつ電源多様化や発電能力増強を図り、同国の持続的な経済社会開発の促進に寄与するとともに、気候変動の緩和にも資するもの。そのうち今次借款は、フェーズII借款(発電所建設)のF/S等に係る調査井掘削やエンジニアリング・サービス(E/S)を対象とし、本事業の円滑な実施促進を図るものである。 【事業内容】 1)準備工事(掘削敷地造成、アクセス道路等)(円借款対象外) 2)掘削資機材調達 3)調査井掘削(調査井4本、還元井1本) 4)コンサルティング・サービス(掘削監理・調達支援、噴気試験、資源評価、発電所建設の F/S 作成等) 5)配電線仮設(約20km)(円借款対象外)
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職業訓練改善計画
エクアドルでは、地場産業の育成と産業構造の多様化が急務でしたが、担い手となる技術者が不足していました。同国では4大都市であるキト市、クエンカ市、アンバト市、グアヤキル市に企業の84パーセントが集中しており、同地域における職業訓練が重要とされていました。この協力では、上記4都市にある主要職業訓練センター6ヵ所において、訓練需要の高い電気・電子、機械・金属、自動車整備、工業縫製の各技術分野の職業訓練機材の整備を支援しました。これにより、対象訓練センターが産業界のニーズに適した職業訓練を実施できるよう貢献しました。
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ガラパゴス諸島化石燃料ゼロに向けたロードマップ支援プロジェクト
ガラパゴス諸島はその貴重な生態系から世界自然遺産に登録されています。そのため、環境への影響を減らすことが優先的課題ですが、地域の電力供給は化石燃料由来の火力発電が大部分を占めているのが実情です。ガラパゴス諸島の環境保全及び気候変動対策を含む持続可能な開発の実現のため、また今後の人口増加及び更なる観光業の発展を見据え、化石燃料利用から再生可能エネルギーへの転換及び省エネルギー推進の必要性が高まっています。 本事業は、ガラパゴス諸島において、地熱発電ポテンシャルの確認、ハイブリッド発電システムに関する計画、運用及びメンテナンスの最適化、省エネルギー実現に向けた計画の提案を行います。これにより、化石燃料ゼロ化政策に沿う形で、持続可能かつ効率的なエネルギー生産及びエネルギー消費がなされることを目指します。 【上位目標】 ガラパゴス諸島における化石燃料ゼロ化政策に沿う形で、持続可能かつ効率的なエネルギー生産及びエネルギー消費がなされる。 【プロジェクト目標】 ガラパゴス諸島における化石燃料ゼロ化政策の推進に寄与する。 【成果】 成果1 ガラパゴス諸島における地熱発電ポテンシャルが確認される。 成果2 ハイブリッド発電システムに関する計画、運用及びメンテナンスが最適化される。 成果3 ガラパゴス諸島における省エネルギー実現に向けた計画が提案される。 成果4 ガラパゴス諸島における省エネルギー実現に向けた取り組みの適用につき、汎用性が検証される。
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第二次チンボラソ県医療施設・機材整備計画
深刻な貧困問題を抱えているエクアドルのチンボラソ県では、人口増加に伴って保健医療施設の利用者が急増しており、一次レベル病院の既存施設や機材では地域住民に対して適切な保健医療サービスを提供できない状況です。この協力では、一次協力に引き続き県内2ヵ所の保健センターの施設の再建と、医療機材(超音波診断装置、歯科ユニット、血球計数装置など)の整備を支援しました。これにより、保健医療サービスの種類が拡充されるなど、住民に適切な医療サービスが提供されるようになることが期待されます。
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火山監視能力向上計画プロジェクト
アンデス山脈に8つの活火山を有するエクアドルでは、降灰や大規模な土石流をもたらす火山災害の軽減は、重要な課題の一つで、より正確な火山活動の把握のためのデータ収集システムの整備などが急務となっていました。この協力では、コトパクシ火山およびトゥングラワ火山における火山監視能力を向上させるため、同国の地球物理研究所に対し、長周期および超長周期地震波データを含む火山活動データをリアルタイムで取得・蓄積・解析する能力や、噴火の前兆の解析能力にかかる人材の育成を支援しました。これにより、同国の火山災害軽減能力の強化に貢献しました。
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新マカラ国際橋建設計画(エクアドル)
19世紀以来、国境争いで軍事衝突・紛争を繰り返してきたペルーとエクアドル。しかし、1998年に和平合意がなされ、現在は国境地域の道路インフラ整備が進められています。マカラ橋は、南北アメリカを縦貫するパンアメリカン・ハイウェイ上の重要な国境橋のひとつですが、設計荷重は20トンに過ぎず、また建設後40年以上が経過して老朽化していました。日本は、両国の社会・経済交流の促進、そして国境地域住民の生活向上を目的に、既存のマカラ橋の下流に40トンの重量まで耐えられる新たな橋の建設を支援しました。
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チンボラソ県医療施設・機材整備計画
深刻な貧困問題を抱えているエクアドルのチンボラソ県では、人口増加に伴って保健医療施設の利用者が急増しており、一次レベル病院の既存施設や機材では地域住民に対して適切な保健医療サービスを提供できない状況でした。この協力では、県内2ヵ所の保健センターの施設の再建と、医療機材の整備を支援しました。これにより、保健医療サービスの種類が拡充され、住民への適切な医療サービスの提供に寄与しました。
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本事業で整備された配電網 電源構成転換促進支援事業
エクアドルは原油産出国でありながら国内に十分な石油精製設備を有さないため化石燃料は輸入に依存しています。このため、エクアドルの国家開発計画においてエネルギー構造転換(火力から再生可能エネルギーへの切替え)を掲げ、燃料輸入減によるマクロ経済安定、燃料補助金削減による財政収支改善を目指しています。 政府は、エネルギー構造転換の柱として豊富な水力資源を活用した水力発電施設の建設を進めています。 本事業は、送配電網の拡張・増強及び省エネ促進プログラムを実施することにより、再生可能エネルギー(水力)へのアクセス拡大及び安定的な電力供給、並びに省エネ化に向けた取り組みの促進を図ります。これをもってエクアドルのエネルギー構造転換の促進及び持続的な経済発展への寄与を目指します。 なお、本案件はドル建て借款であり、借款金額は70百万米ドル。2024年7月のJICAが用いる為替レート(1米ドル=160.581000円)に基づき換算すると112.41億円。 【事業目的】 本事業は、送配電網の拡張・増強及び省エネ促進プログラムを実施することにより、再生可能エネルギー(水力)へのアクセス拡大及び安定的な電力供給、並びに省エネ化に向けた取り組みの促進を図り、もってエクアドルのエネルギー構造転換の促進及び持続的な経済発展に寄与するもの。 【事業内容】 1)送電網の整備:5サブプロジェクト (送電網拡張・増強:送電線整備合計約 60km、変電所新設・拡張 5 ヶ所) 2)配電網の整備 1配電網の改善・拡張・増強:83サブプロジェクト 2世帯の電化:JICA融資対象外 3一次産業の電化:49サブプロジェクト 3)コンサルティング・サービス 1省エネ促進支援 2組織能力強化 3事業実施体制強化、監査、評価
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#有償資金協力
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技術協力、有償資金協力(円借款)、無償資金協力、草の根技術協力それぞれのプロジェクト情報は以下からもご覧いただけます。
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