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ジンバブエ
Zimbabwe
ジンバブエは、かつては社会インフラが比較的整備され、「アフリカの穀物庫」と呼ばれるほどの農業国であり、また、金・プラチナ・クロム等豊富な鉱物資源に恵まれ、農業、製造業及び鉱業がバランスよく発達していました。しかし2000年以降、土地改革に伴う混乱及び脆弱なガバナンス等により極度の経済的混乱に陥りました。現在は、2017年11月に前大統領の辞任を受け、37年ぶりに新大統領が就任し、政治・経済・社会改革に取り組んでいます。今後、人材を含む豊かな資源を生かした経済・社会の開発と安定が期待されます。
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Project プロジェクト
JICAがジンバブエで実施する事業・プロジェクトの情報を提供します。
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第二次南北回廊北部区間道路改修計画
南部アフリカの国際幹線道路である南北回廊(注)のうち、ジンバブエの北部山間部を通過する区間は、設計・施工の難易度が高いため整備・改修が進んでおらず、交通事故が多発しています。安全面だけではなく、大型トラックの走行速度が時速15kmに制限されるなど円滑な物流の大きな障害となっています。2018年に開始した無償金協力事業「南北回廊北部区間道路改修計画」(以下、第一次)では、当該区間のうち国境から6.5kmの山岳区間の改修・拡幅を行い、道路設計や安全管理等の日本の高い技術が評価されました。 本事業は、第一次に連続する未整備区間7.8kmにおいて、登坂車線の建設及び道路の拡幅を行うことを通じ、安全かつ円滑な物流に貢献するものです。 (注)南アフリカのダーバン港からジンバブエ、ボツワナを通過し、ザンビア、コンゴ民主共和国へと続く域内最大の物流規模を誇る国際幹線道路 【事業の目的】 本事業は、南部アフリカの国際幹線道路である南北回廊のうち、ジンバブエの北部山間部を通過する区間において、登坂車線の建設及び急カーブ地点の拡幅を行うことにより、交通事故の削減、渋滞の緩和及び通行時間の短縮を図り、もって南北回廊における安全かつ円滑な物流を通じた南部アフリカ地域経済の円滑な統合に寄与するもの。 【事業内容】 1)施設等の内容 対象区間(7.8km)の道路改修(1 ヶ所の登坂車線の建設及び 6 ヶ所の急カーブ地点の拡幅を含む) 2)コンサルティング・サービス/ソフトコンポーネントの内容 詳細設計、入札補助、施工監理、研修(道路設計・施工監理・安全管理・維持管理)
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南部アフリカパワープール促進のための広域連携強化プロジェクト
南部アフリカ地域は水力、太陽光や風力といった再生可能エネルギーポテンシャルが高い地域ですが、再生可能エネルギー資源が偏在しており、地域全体として再生可能エネルギーを十分に活用できていないのが現状です。また、今後の南部アフリカ地域の電力需要の伸びに伴い、2040年には南部アフリカ域内のピーク需要が85,000MWになると予測されています。長期的にクリーンかつ安価な電力を供給し、電力アクセスを向上させていくためには、再生可能エネルギー開発と、域内での電力融通を一体となって促進していくことが不可欠といえます。 本事業は、ジンバブエに事務局のある南部アフリカパワープール(SAPP)を通じてSAPPに加盟する12か国の電力公社に対し広域系統運用や電力市場運営の能力強化を行い、南部アフリカ地域のクリーンで安価な電力の安定的な利用促進に寄与するものです。 【上位目標】 域内電力融通量の増加により、クリーンで安価な電力の安定的な利用が促進される。 【プロジェクト目標】 パワープール強化のために解決すべき課題が特定され、発電所や国際連系線整備、広域系統運用や電力市場運営が一体的に推進される。 【成果】 成果1 SAPP域内の長期的な供給および需要予測に基づき、優先的に開発すべき広域電力インフラが特定される。 成果2 域内研修の実施を通じ、広域系統運用にかかる改善策が策定される。 成果3 域内研修の実施を通じ、電力市場運営にかかる改善策が策定される。
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5S-KAIZEN-TQM手法による医療サービスの質向上プロジェクト
ジンバブエにおける保健医療分野の状況は、HIV、結核、マラリア等の感染症による死亡率は依然として高い一方、非感染性疾患も主な死因となりつつあります。2015年までの開発目標であったミレニアム開発目標(MDGs)の乳児死亡率削減、HIV/エイズやマラリア等の蔓延防止に引き続き2030年までの持続可能な開発目標(SDGs)を達成するためには、今後も保健医療サービスの質向上を含むさまざまな改善が必要です。 本事業は、ジンバブエの中央病院及び州病院において、保健児童福祉省質管理患者安全局(QAPS局)及び州保健局の各病院に対する 5S-KAIZEN-TQM 手法を活用した病院マネジメントの指導・監督能力強化と各病院の実施監理体制を強化します。これにより、対象病院の病院マネ ジメントの向上を図り、もって対象病院の保健医療サ-ビスの質向上を目指します。 (1)上位目標:保健児童福祉省 QAPS 局の指導の下、対象病院の保健医療サービスの質が向上する (2)プロジェクト目標:保健児童福祉省 QAPS 局の指導の下、対象病院の病院マネジメントが向上する職場改善チーム(以下「WIT」)の機能評価スコア4が 70%以上になる (3)成果 成果 1: 対象病院の 5S-KAIZEN-TQM 手法の継続的な実施のため、QAPS 局および州保健局の能力が強化される 成果 2:5S-KAIZEN-TQM 手法が対象病院に導入される 成果 3:5S-KAIZEN-TQM 手法を継続するための院内 M&S(病院内でのモニタリング・スーパービジョン)制度が確立され機能する
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ニャコンバ灌漑事業のための灌漑開発計画
年間降雨量が雨季に集中し、乾季は降雨量が著しく減少するジンバブエでは、農業灌漑が重要です。同国の農業は、農地面積が6ヘクタール以下の小規模農家がメイズ、小麦など主食となる作物を生産しており、食料の安定供給を担っています。このため、小規模農家向けの灌漑開発が求められていました。この協力では、小規模農家が営農しているニャコンバ灌漑地区にポンプ場、灌漑施設、排水路、洪水用防御擁壁などの建設および改修と、トラクター・排土板・モーターバイクなどの整備を支援しました。これにより、安定的な灌漑用水の供給を図り、同地区の小規模農家の農業生産量向上に寄与しました。
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チトゥンギザ市上下水・廃棄物管理改善プロジェクト
ジンバブエの首都近郊に位置するチトゥンギザ市では、水源不足から十分な飲料水が供給されておらず、また下水道施設は老朽化のために十分に機能していませんでした。また、廃棄物管理も十分ではなく、これらによる同市民の生活環境への悪影響が懸念されていました。この協力では、上下水・廃棄物管理改善のためのマスタープランの作成およびフィージビリティ—スタディの支援をしました。これにより、同市の衛生環境の改善に寄与しました。
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マタベレランド州通信網拡充事業
ジンバブエの南西部に位置し、国内第2の都市ブラワヨを擁するマタベレランド州は、同国産業を支える加工業や工業が盛んな中心地域でした。しかし1993年当時、電話交換機や伝送路、加入者線など既存通信設備の老朽化が著しく、積滞数についても国内全積滞数の約3割を占めていました。この協力では、マタベレランド州の主要都市において通信施設の整備・拡充を支援しました。これにより、対象地域で加入者回線数および電話普及率が増加したほか、合計積滞数の改善、さらには通話品質の向上に寄与しました。
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市場志向型農業振興プロジェクト
ジンバブエの農業における主要な担い手は、小規模農家です。政府は、灌漑ができる土地をもつ小規模農家に穀物や園芸作物の生産量増加の支援を行っていますが、適切な販売先の確保や、栽培技術・収穫時期の集中を原因とした生産量過多による価格暴落など、様々な課題に直面しています。2013年の第五回アフリカ開発会議(TICAD V)開催以降、「市場志向型農業振興(SHEPアプローチ)」の広域化がすすめられ、日本で研修を受けたジンバブエ行政官の活動により、モデル事業が徐々に軌道に乗ってきたことから、同国はSHEPアプローチを更に広めることを要望しています。この協力では、農業普及機関によるSHEPアプローチに基づき、農家の自律性および普及員の指導能力を向上させることにより、指導を受けた小規模農家による市場志向型農業の実践を図り、農家の所得向上に寄与します。
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南北回廊北部区間道路改修計画
ジンバブエの道路は、総延長88,100キロメートル(2009年時)のうち約2割しか舗装されておらず、またその約4割の道路状況は良好ではありません。一方で経済の安定化により、自動車台数は増加し道路の利用はより活性化し、安全な道路の確保が課題となっています。この協力では、ザンビア国境のチルンドと南アフリカ国境のベイトブリッジを結ぶ南北回廊の、北部山間部のチルンドーマクティ間において、登坂車線の整備および急カーブの改修(約6.5キロメートル)を行います。同区間の安全が確保されると共に、経済活動の活性化にも寄与します。
- 事業別プロジェクト一覧
- プロジェクト所在地図
技術協力、有償資金協力(円借款)、無償資金協力、草の根技術協力それぞれのプロジェクト情報は以下からもご覧いただけます。
ジンバブエで実施中のプロジェクトがどの地域で行われているかご覧いただけます。
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