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2025年11月09日

【薙刀式】新配列の未来の妄想

個人開発で、エミュレータやらファームウェアやらの、
自作プログラムとして新配列はつくられてきた。
これらが無料ツールとして広がり、
使用者数がある程度の閾値を超えるとどうなるんだろ。


エミュレータの寡占がすすむのかしら。
配列の寡占化もすすむのかしら。
あるいは単に広がり続けるのかしら。

残念ながら人類が同時に使える配列は3あたりが限界そうだから、
配列を10も20も横断的に評価議論することは、
難しいのだと思われる。


みんながオレオレ配列を自由につくるのは、
自作キーボードでは、
文字配列以外については比較的「キーマップ」として、
文化になりかかっている気がする。

しかし文字配列まで手を出す人は少ない。
(天キーでも、「仕事に穴を開けるわけにはいかない」
というためらいが結構見られた。
まあそれも含めてスケジュール管理ですよ、
とは背中を押したものの)


「自分の配列をいじれる環境」が、
常に整うことのほうが大きいかもしれない。
自作キーボードも、
QMKのコンパイルよりも、
VIAやRemapが整ってからみんなやりだしたしなー。

漢直までカバーしてるのは漢直WSかー。
僕もユーザーになるべきなのだろうか。


VIAやRemapでも、
同時押し判定やら複雑なシフトの仕組みが簡単に導入できれば、
もっとみんな文字配列に興味がでるかな。
「ある道具は使いたくなる」ものだしな。

あと配列に足りてないのは、
練習メニューですよ。
その配列特有の練習法がないと、
配列習得のノウハウがない人が、
配列図を見ながらカナ配列を50音練習するみたいな、
間違った練習が広まってしまう。

親指シフトに流入がないのも、
インストールまでの情報があっても、
練習の仕方がどこにもないからでは。

薙刀式がある程度広まってるのは、
マニュアルに乗ってる練習メニューが優秀だからだ。

新下駄マスターに気合いが必要なのは、
もっと有用な練習メニューがないからかもしれない。

月や新JISくらいなら気合いでなんとかなるかもだけど。

漢直は手掛かりすらない......愚直ドリルしかなさそう。



自作キーボード界隈の成功は、ひとつの具体例だ。
やっぱブツがあるのは見た目にわかりやすい。
触らないとわからないので、
物理で集まりやすい。

配列は論理だけだから、見た目にわかりづらいのよな。
動画で新配列の様子をたくさん垂れ流してるのは、
ひょっとしたら僕が最初かもしれないが、
みんなもっと気軽にやればいいのに。
(YouTuberとしては儲からないですw)

いろんなオレオレ配列ができて、
ある種の閾値をこえたら、
配列サミットみたいなのやるのかなー。
配列図とPC持ち寄って打ち比べとかするのかしら。
配列図で概要発表して質問大会なのかしら。
何をするのかよくわからんw



色々な配列が、
「こういうものだ」と市民権を得ていくといいと思う。
親指シフトは親指2キーと同時打鍵するもの、
大西配列は左右に母子分離してるもの、
ですらまだ知られてないかもしれない。

そもそもqwerty配列が、
「このように並んでいるもの」という構造骨格がないから、
キー配列ってぬるってしてるように思えるのかもしれない。



僕の思い描く未来は、
10%くらいは新配列を使って、
するすると日本語を書いている感じだな。
旧配列を使う人もいるかもだけど、
新配列のほうが楽だぞ、
なんて噂が広まってるけど、
なかなか手を出せない、くらいになるには、
10%くらいになるのがいいと思う。

自作キーボードの普及率はまだ数%?くらいだろうけど、
濃い人たちに刺さったのが大きいよね。

日本語を沢山書く人でいうと、
やはり小説家や記者や翻訳者になるだろうか。
仕事の途切れがある人は、
小説家と翻訳者かなー。
親指シフトを今でも使ってる人がいるだろうけど、
新世代の新配列使いがいてもいいと思う。


OSアプデに巻き込まれないためには、
つよいエンジニアに新配列がささらないと、
アプデし続けるメンテができないだろう。
自作キーボードはメンテ側の人がやってるけど、
小説や翻訳ではメンテできないからなー。

そのへんがうまく回れば、
社会のインフラレベルになるべきことだと思うんだけどね。
公益法人みたいな団体があればいいのかしら。
どこが金出してくれるかはしらないけど。



僕は、方言みたいな感じで配列はあるべきだと考えている。

東京で方言を使っても、
かつてほど白い目で見られなくなってるし、
話が通じればOKくらいには緩んでいるように思う。
そんなふうに、言語の多様性とともに、
キーボードの、物理配列の多様性、
論理配列の多様性が、
未来に広がっているイメージをもっている。

それを絵に描いた餅にしないためにはどうすりゃええんやろ。

ひとつの配列を普及させたいのではない。
配列の多様性を普及させたい。
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