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2014年03月31日

シーンとシーンの繋ぎは、ストーリーラインの繋ぎ方である

シーンとシーンの繋ぎ方は、三種類しかない。
順、逆、別方面だ。

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ツカミの温度感

お話の冒頭は、ツカミと呼ばれる。
我々の日常世界を忘れて、お話の世界に入ってもらうには、
何か心引かれるものがある必要がある。
それが気になって、一体どういうことだと身を乗り出させるのが、
ツカミの役割である。
その瞬間、心が日常から離れ、お話の世界に足を踏み入れたことになる。

ツカミには、さまざまな温度がある。

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視点の欠陥

先日みた映画版「偉大なる、しゅららぼん」は、
「映画としての脚本」上致命的な欠陥がある。
最も大事な、感情移入が出来ないことが表面的な問題で、
その奥には視点の問題がある。

小説は未読だが、それはどうでもよい。
映画脚本として何がよくないかについて議論する。

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点、線、落ち2

物語は点ではじまり、それが線になり、落ちがつくこと、
と以前に議論したが、
そのうちの線について、さらに深く。

線とは、最初のおもしろげな状況(点)が、
変化することである。

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2014年03月30日

シリーズ構成

映画とは離れるが、シリーズ構成について書いてみる。
シリーズ構成とは、連続ドラマ
(1クール、2クール、4クール)の全体の構成を決めることだ。
各話ごとの細かい話ではなく、
どういう話がどのあたりにあるかという、
一番外の骨組みを決めることを言う。

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つまらない4コマ漫画を面白くする方法

というのをまとめサイトでみた。
物語の本質をとらえた、とても良い方法だ。
検索してみてほしい。

具体的には、次の簡単なものだ。

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そこにニュースはあるか

新作の意味とは何だろう。
旧作にないものをつくることが新作だ。
僕は、ニュースがひとつあることだと思う。

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2014年03月29日

マクレディの間(ま)

昔からある、芝居の台詞の言い方だ。
難しくもなんともない。
重要なことばを言う前に、一拍おいてから言う、
その間のことをマクレディの間という。

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三色ラベリングメソッド

僕の開発した、リライトの方法論だ。参考にされたい。

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客観性の訓練

時々自分にも課しているのだが、
自分の作家としてのキャッチコピーを書いてみることだ。

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動画コンテンツは点の面白さ、物語は線の面白さ

動画コンテンツという言い方は嫌いである。
物語以外の、見せ物を何でも含んでしまう言い方だ。
刺激のあるものであれば、
びっくり映像、お笑い、セクシー映像、歌踊りの音楽もの、
ちょっとしたトリック映像、ホラー映像、暴露もの、
非ストーリー型のものは全て動画コンテンツになる。
ネット動画の時代になって、いわばバラエティー系の
映像コンテンツが山ほど増えた。

この刺激は、物語で得られるものと何が違うのか。


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合理的なリライトの仕方

例えば1シーンのリライトを考える。

まずリライトの方針を立てる。
どれぐらい書き直せばリライトしたことになるか、
その分量(文字数)のイメージを見積もる。

経験上、それが元の分量の2割を越しているなら、
頭から白紙に書き直したほうが、いい原稿になる。

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2014年03月27日

大人と子供の違いは、愚行権

大人と子供の違いは、
愚行権を認めるかどうかだ、という話を聞いたことがある。

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2014年03月26日

即興は、たいして凄くない

即興で何かやることが、
凄いことだという風潮があるが、
それは、クリエイティビティを理解しない人の理解でしかない。

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伏線の研究

ビリー・ワイルダー「情婦」を、はじめて見た。
タイトルの引きの弱さに、ずっと見ていなかった作品だ。
(邦題が原題とあまりに違いすぎて、長年非難されていると知った。
おれが邦題担当なら、「反対側の証人」とでもするかな。
原題「検察側の証人」は、日本語だと堅苦しいので)
法廷劇、人間ドラマの傑作である。
小道具について学ぶなら、ビリー・ワイルダー「アパートの鍵、貸します」だ、
と僕はよく言うのだが、
伏線(とどんでん返し)について学ぶなら、ビリー・ワイルダー「情婦」だ、
と追加することにした。

以下ネタバレにつき、未見は立ち入り禁止。
(実は「情婦」は、結末について他言しないでください、
と字幕の入った最初の映画だそうだ。
角川映画の宣伝担当に見せてやりたいものだ)
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一周年のごあいさつ

いつも見てくれてありがとうございます。
このブログは開設一周年を迎えました。

一年も、ブログを書けるとは思いませんでした。
ガッチャマンや風魔メモを、世に問いたいと思ってはじめたのが最初。
夏ごろから、脚本論をぽつぽつと書き始めました。
いつの間にか、そんなに書くことあるのか、
とツッコミたくなるくらい、映画の脚本と周辺について書いています。

最初は、どこから迷いこんだのか、
一日1人も見てればいいほうで、
秋ごろからみんなが来はじめて、
今や平日150人400ビュー、休日200人500ビュー以上見られています。

これからも、自分の思う映画脚本とは、について、
丁寧に書いていこうと思います。
(作品置き場、と名付けたように、
ほんとは昔の没CM企画とかをアップしたいんだよなあ...)

一周年記念ということで、特別企画やります。
「公開脚本添削」です。俺理論で、いまいち脚本を甦らせてやるぜ!

15分以内をめどに、我こそはと思う方、
みんなの為に晒し者になってみませんか。本名は伏せます。
応募の詳細は、記事をあらためます。

2014年03月24日

マクガフィンの成功と失敗の間

マクガフィンとは、とくに映画脚本で使われる専門用語だ。
ヒッチコックが得意だったので有名になった。

「物語上非常に重要なものと思わせる小道具。
実はその中身はなんでもいい。
例えばスパイがマイクロフィルムを奪いあう話では、
マイクロフィルムがマクガフィンだ。
奪いあう駆け引きが物語の重要な部分で、
マイクロフィルムの内容はなんでもよい」

時代劇で奪いあう巻物、青い鳥、
「ゴドーを待ちながら」のゴドー、「霧島、部活辞めるってよ」の霧島は、
マクガフィンだ。

マクガフィンは触媒に似ている。
化学反応を起こさせる役目をしながら、それ自体は変化しない。
変化する側に注目と主題がある。

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「エンタメ」の化けの皮を剥がしてみる

いつの頃からか、映画とはエンターテイメントである、
という言葉が巾を効かせ、
「内容の薄さを誤魔化す言葉」として誤用され続けている。
誤用といっても、おそらく意図的な誘導である。

映画は間違いなくエンターテイメント(娯楽)である。
だが、もう少し言葉を足すと、
「主人公の人生の一断面を見る娯楽」だ。
人生の一段面、という娯楽になっていないレベルの低い脚本を、
エンタメという一見キャッチーな言葉で誤魔化しているのだ。

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2014年03月23日

見た目と中身を分離できるか

初心者や若い人にありがちなことは、
見た目と中身を分離する能力が貧弱なことである。

どんな映画が好きか、と言われて、
ジャンルで答える人は、その傾向が強い。

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入り口を間違えると、いつまでたっても出られない

そのコンセプトをいくら煮詰めても、
いいものは出来ない、ということがある。

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CMの志

むー様、コメントありがとうございます。
きっと若い方なのでしょう。
80年代の、CMが一番元気だったころを知らないのだと思います。

あの頃のCMは、本気で文化をつくろうと思っていました。
どうやって爆笑させるか、どうやって感動させるかを、
金もかけてやっていました。
(特に好きなのは、故市川準の「恋は遠い日の花火ではない」
初期の中島哲也の「オリンピックがなければ、平凡な夏でした」かな。
90年代はその乱熟期で、JRAのキムタクシリーズ、
たかの友里「心のウサギ」篠原ともえ、は最高峰のひとつ。
映画よりも時に素晴らしいものを量産していた時代)

だから僕は映画業界へ行く前に、当時のCM業界で鍛えたいと思ったのです。
最近のCMは殆どが文化をつくろうという志を感じません。
腹が立つばかりです。
その中ではペプシはましな方ですが、前に指摘した通り、
パクりだらけのリミックスです。
あれしきのCMでびっくりしているとしたら、CMの敷居が低すぎます。
今そこまでCMはレベルが下がっているのかと、恥ずかしくなります。
もし今年の1/3の記事を読んでいないのなら、読んでみて下さい。
この基準による評価は、せいぜい下の上。金がかかっていることを鑑みても中の下までかな。

リミックスはオリジナルではない。
オリジナルをつくる志こそが文化をつくるのです。
デジタルが人を幸せにすることはないのは、
安直なコピペが蔓延しやすいからです。

ツカミと感情移入は違う

むっちー様コメントありがとうございます。
ツカミなんて簡単簡単。

オープニングで鬼達の奇抜で凄まじい戦闘能力を見せて掴むのです。

金棒を使ったアクションがいいでしょう。
赤い肌は回復能力が優れていたり、
火を吐くやつがいても構いません。
中央軍が一方的に押される、そこへ人間がわの援軍到着、
鬼を押すのかと思いきや、
山の向こうから巨神兵の登場、炎でなぎはらい、人がわ壊滅。
「投稿して俺らの奴隷になるか、死ぬかを選べ」と鬼。
下手に立ち向かう侍は撲殺、
戦線が瓦解した侍たちは投稿し始める。
村を焼き払う鬼たち。絶望のはじまり。
日本人は、希望を失った。たった一人をのぞいては...。

という感じですかね。
ここから、桃太郎の村で話が始まります。

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2014年03月22日

性格設定の話、つづき

この人ほんとにしろまるしろまるなんですよ、
と他人に説明してみるとよい。

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設定は、逆をつくる

人物設定のコツ。
目的と障害という時間軸を持つ設定以外に、
時間軸に左右されない設定をつくる。
(いわゆる設定はこれを差すが、
これのみでは浅い物語しか書けないことは既に議論した)
その中でも、キャラクターを示しやすいのは、
性格である。

性格の中に、逆の要素を必ずいれておく。


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2014年03月20日

設定は、動的にせよ2

理論的なことは1に書いたので、続きを。
「本当はAをしたいが、Bという問題がある」
(Bのせいで、A出来ていない)
のように組み、
それが今の立場を決めていて(現在、近過去)、
今後の言動を決めていく(未来)、
のように考える。

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ペプシ「桃太郎」の映画化には、何が必要か

ビジュアルだけで中身がスカスカのペプシCMが、
どうやったら映画になるか、
逆に考えてみよう。

(2015年追記:2015/7月時点で一年前、
エピソード0しか公開されていない時のものです。
現在エピソード123、キジ編まで公開。
結局合流までのバックストーリーばかりで、
いつまでたっても「本編」がはじまっていませんね。
以下に示したのは、エピソード0だけをベースに、
映画化するには何が足りないかを議論したものです)


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2014年03月18日

想像力は、理解力

ちょっと想像すればわかることを、
「やってみないと分からない」と言う人は、
たいていやってみても分からない。

という格言をネットで見て笑った。

想像力とは、理解力のことではないかと思う。

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著作権の印税

小説、漫画 10%(買ったとき)
作詞、作曲 1.4%(買ったとき、カラオケ、放送)
脚本、監督 1.75%(DVD買ったとき、レンタル、放送)

脚本家や監督は、映画館の売り上げからは、もらえない。
それらが「出版」されたときに初めて著作権をもつ。
小説1000円として100円、10万部で1000万
CDマキシシングル1200円として16.8円、10万部で168万、ミリオンで1680万
DVD3000円として52.5円、10万部で525万
である。
複数いるなら人数で分配(均等か非均等かは各自)。
「作者」は、原稿料以外に、ひとつ売れるとこれぐらいのお金をもらえる。

高いか、安いか、
妥当か、不当か。
僕は映画に関しては、安すぎると思っている。
コピー品や中古販売では、作者に入らない。
ネットにあげるやつ、ころす。

2014年03月17日

使命感

ゆえあって、今の少女マンガをがっつり読んでいる。
僕はバリバリの男子校育ちで、
黄金期ジャンプ世代で、
車田正美や原哲雄やゆでたまごや宮下あきらの世代
(せいぜい高橋留美子やあだち充の世代)だから、
少女マンガは昔からすこぶる苦手である。

少女マンガにおける理想の男子像が、
伝統的な「本当の男とは」像と全く違って、違和感がありすぎるのだ。

しかし、ちょっと分かってきた。
男が女を理解しないのと同じくらいに、
女も男を理解してないだけということに。

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2014年03月16日

守りと攻めは、どちらが強いか

現実世界では、なんの意味もない問いだ。
守りと攻めは、強い方が勝つ。
「どちらが強いか」はナンセンスだ。

しかし、映像表現に限れば、攻めの方が強い。

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フィクションの中の真実味

我々は嘘をつく仕事だ。
登場人物の基本設定、事件、解決過程、
失敗過程、解決方法、
全ては嘘である。
勿論真実に基づいた取材はするが、
たとえドキュメンタリーであっても、
演出の範囲で嘘をつく。
なのに、何故真実味があるのか。
「ほんとうに見えること」と「本当のこと」とは何が違うのか。

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2014年03月14日

ダメなCMを、名指しで否定してみる

ペプシNEX-ZERO「桃太郎」は、久しぶりに腹が立つほどつまらなかった。
これが僕のいう、
典型的な「静止画」的なCMであり、
物語という、僕の一番大事にしているものと、対極にあるものである。

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シナリオのフォーマット

そういえば、このブログに乗せるのわすれてた。
知らない人は、知っておいてほしい。

業界では、「1ページが1分に相当する」書き方がある。
それで全体や部分の尺をはかる。
(15分のブロックなら、15枚で書けばよい、と言う風に)
演じてみてストップウォッチではかる、というやり方は意外とダメだ。
主観的になりすぎて、誤差が開いていく。

日本映画が長年培ってきた経験則のほうが強い。経験上、数分もずれない。
次の形式である。

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短編のキレ

短篇でハッピーエンドを描くことは、とても難しい。
ハッピーエンドのためには、
問題や不幸を描き、そこからの脱出を劇的につくらねばならない。
そのへんにあるフツーの解決では安易だから、
独自の解決をしなければならない。

それが難しいから、キレのよい短編は、
バッドエンドやビターエンドが多い。

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あなたが一番熱をもつこと

精神論ではない。

プロは、複数のメンバーで仕事をする。
あなたはあなたのつくる物語に、
一番熱を持っていなければならない。
そうでなければ、他のメンバーが、動いてくれるはずがない。

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2014年03月13日

息切れ

執筆のとき、必ず起こる。
最初は勢いよく書き始めるものだ。
しかし、最後まで一気にかけることは、
恐らく万にひとつもない。
(僕は学生時代に一度だけ、一気書きを経験している)
どこかで初期衝動が途切れ、執筆が止まる。
(常に一気書き出来る人は以下を読まなくてよい)

初心者の場合、最悪そのまま途中でやめてしまい、
未完成の墓場送りになる。
(墓場でなくとも、未完成作品を多数抱える負債者のようになる)
ベテランでも息切れはよくあることで、
完成作品の多くで息切れ→継ぎ目のポイントを見つけることが出来る。
(大抵、見ていて集中力の途切れる退屈ポイントだ)

息切れは何故起こるのか。
どうすれば息切れをせずに済むか。
そのメカニズムについて考えてみよう。
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警告!3桁の数字から直リンで来る人!

直リンで来るのはやめてね! 最近ふえてる!
大人のネチケットだよ!
3桁の数字って何?ってお子さまは、
お母さんにアイスクリームでもねだろう!

そのアイデアの、ベストの具体

あなたのアイデアは、
どんなにオリジナリティーがあると思えても、
人類で最初に思いついたものとは限らない。
誰かが既に過去に思いついた(が捨てたもの)や、
誰かが三日後に似たようなものを思いつくかも知れない。
(電球や電話は、エジソンやベル以外にも同時期に発明されていた。
エジソンやベルが発明者とされるのは、特許登録の問題だ)

仮にアイデアは似たようなものでも、
ベストの具体的物語があれば、
そのアイデアの中で一番になれる。
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2014年03月12日

デジタルは人を幸せにしない:永久保存の価値

デジタルデータは、保存するコストは、
最小化されたといってもいいぐらいになった。
劣化しない、いくらでもコピー可能なデジタルは、
永久保存という夢を、人類にもたらしたように思える。

それは、人類を幸せにしただろうか。
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作品の中に無駄がある、とはどういうことか

イマイチな作品を批評するときによく使われる、
「無駄が多い」ということは、何を意味しているのか。

それは、本当に無駄なのではない。
作品のコンセプトがちゃんと立っていない、
ということを直感的に言っているのである。
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いつ頃、物語は光を放ちはじめるか

コンセプトやログラインが、シンプルになり、
誰でも分かりやすく、面白そうになったときである。
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クリエイティブの反対

反対語辞典を見ていたら、面白いのを見つけた。
クリエイティブの反対語は、
イミテイティブだそうだ。
(イミテーションの形容詞形だね)
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主線、副線、補助線

映画というものは、
複数の人物が入り乱れるお話である。
それぞれの人物は動機をそれぞれにもち、
具体的目標や、抽象的願望がある。
すなわち、複数のコンフリクトが同時進行する。

入り乱れるのはとくに中盤、ACT 2である。
それらを、主線、副線、補助線という、
デッサン的な言葉で、とらえてみよう。
(伏線、ではないですよ。今回は伏線の話はないです)
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2014年03月11日

リズムのある言葉の生み方

名調子と言われるセリフは、リズムがいい。
五七調や七五調、対句や倒置や比喩法、
頭韻や脚韻などの音韻法など、
文法的な方法はあなたもご存じだろう。
これらは、書かれた言葉を分析する方法であり、
書くための発想法ではない。

名調子は、どこから生まれるか。
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枠が先か、中身が先か

映画産業がある程度フォーマット化してしまうことは、
工業製品のように、卵を産み続ける鳥舎のように、
安定した生産を見込めることである。

しかし容易に想像つく通り、パターンは死を招く。
創作とは、新しいことをつくることだ。

だが今の映画は、シネコンでかけられ、
テレビ局の投資を受けられる映画という、
ひとつの枠に収束しようとしているように見える。

その枠内で勝負すべきか、それ以外を開拓する方法はないのか。
そもそも映画は、枠が先か中身が先か。
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木は、自分の身長以上の長さの根を地下に張る

と、言われるらしい。
目に見えるものは、目に見えないたくさんのものに支えられている。
脚本も同じだ。
第一稿で終わりだという勘違いは、
木を見て根がないと思い込むようなものだ。

出来上がったものには、その身の丈以上の、
見えないものがある。
そのつもりで、何度も書き直して完成度をあげよう。

花が咲くには、それ以上の深さが、見えない地下にのびている必要がある。
それが、花が揺るがない理由だ。
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アクションの規模

アクションは、動きを尊ぶムービーの基本だ。
そしてコンフリクトとは、人と人の間のことだ。
つまり、映画とは、「人と人の間のアクション」で表現される。
(アクションとは、殴る蹴るやカーチェイスのような派手なものだけでなく、
動詞で表せる全てを含む)

それには、規模がある。

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2014年03月10日

写真の嘘

見慣れた写真が、必ずしも「真実をうつしている」とは限らない。
プロだけが知っている、代表的な嘘がある。

次の例をみてほしい。
(ネットで拾った写真であるが、著作権は研究用ということでご勘弁を。
問題ありましたらお知らせください)
ツーショットの嘘.jpg
(写真クリックでもう少し大きいものが見れます)

この写真(絵?)には嘘がある。
それを初見でわからなければ、あなたは写真のプロではない。


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ダッチアングル

今日若い人と話してて、そういうのを知らないのか、
と思ったのでかいてみる。

絵には、ふたつしかない。
ダッチアングル(チャイニーズアングルとも)か、
そうでないかだ。

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面白い設定と面白い話は違う

静止画と動きの違いだというのは、以前から書いている。
おはなしとは動きのことであり、状況の変化の面白さである。
にも関わらず、この話の何が面白いのかを語るとき、
設定の面白さを優先してしまう。

面白い設定とは、何だろう。

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