本日は久しぶりに日興IR主催の個人投資家向け会社説明会へ参加をしてきた。開場5分前に着いたのだが並びはゼロ。大和IRのと比べると随分閑散とした感じだ。東京駅から遠いからかな?毎回書いているが主催者ごとに集まってくる人たちに明らかな違いがあるのが興味深い。
今回は4社が参加する説明会でしかもマザーズとJASDAQの銘柄ばかりだ。大手証券会社主催でこれほど新興小型特集はとても珍しいと思う。こういうのは個人的には大変ありがたい。
ブリッジインターナショナル(株)(7039):代表取締役社長 吉田 融正 氏
当社は、B to Bの営業改革支援として「インサイドセールス」という新しい営業手法を軸に、「インサイドセールスの導入コンサルティング」「インサイドセールス業務のアウトソーシング」「MA・RM・AIツールの導入・提供」と3つのインサイドセールス関連サービスを提供しています。
今回一番説明を聞くのが楽しみであった会社だ。昨年上場時に気になっていたのだが目論見書を読んでもHPを確認してもイマイチ当社のビジネスモデルが理解できなかったのだ。直接話を聞くことによりビジネスの内容を理解したい。
日本IBM出身の還暦になったばかりという社長が丁寧に説明を行ってくれた。しかし一通り説明を聞いたものの私は十分には理解できなかった。社長の言うところの「インサイドセールス」って、従来の日本企業が"飛び込み営業"で特攻していた営業領域を電話やインターネットを駆使して代行するサービスっていう理解で合っているのかな?
国土の広い米国では当たり前のことらしいが、日本でも外資系企業を中心に当社の「インサイドセールス」を利用する会社は増えているのだという。参入障壁は低そうに思えるが今のところライバルらしいライバルは日本にはいないらしい。
人手不足の中営業の一部業務をアウトソーシングするというニーズはありそうだ。ただ当社のサービスを利用することにより顧客にどれだけのメリットがあったのか?という点が知りたかった。本日の話を聞く限り上場がゴールではなさそうなので注目していきたい。
(株)ファイバーゲート(9450):代表取締役社長 猪又 將哲 氏
当社は、国内屈指の独立系Wi-Fiソリューション企業です。集合住宅をはじめ、観光地(自治体)、商業施設・飲食店・バス等向けのWi-Fiサービスを提供しております。自社製品の通信機器開発からWi-Fi環境の構築、運用、お客様サポート、広告サービスまで内製化された垂直統合型のビジネスモデルを強みとして、新たな事業パートナー開拓及び既存パートナーとの協業推進、新商品・サービスの開発・各事業におけるサービス品質の強化による事業拡大に取り組んでおります。
今回参加をした4社の中で1番ベンチャー企業らしい若手の社長であった。集合住宅や商業施設などにWi-Fiのサービスを提供している会社だ。大手が手掛けない中小の施設が主要顧客だ。参入障壁も低く競争が激しそうな業界のように思える。
当社はWi-Fiの機器を自社開発しており、Wi-Fiの設置に関する業務をソフトウェアを含め一気通貫でできるのが強みだ。そのため専業ではトップシェアなのだという。業績は右肩上がりで利益率も高い。意外に競争力が高いのかもしれない。
(株)ディ・アイ・システム(4421):代表取締役社長 長田 光博 氏
当社は、独立系の情報サービス企業として、「システムインテグレーション事業」及び「教育サービス事業」を営んでおります。システムインテグレーション事業では、IT通信業・金融業・流通業・医療・官公庁等の幅広い分野において、業務用アプリケーションの設計開発業務、インフラシステムの設計構築業務、業務用アプリケーション・インフラシステムの運用保守業務を中心に行っております。教育サービス事業では、顧客の人事戦略に基づき、新入社員・中堅社員向けに、コンピューター言語、データベース、サーバ、ネットワーク等の教育研修業務を行っております。
私のあまり好きではないソフトウェア開発会社だ。いろいろと社長が説明をしてくれたが当社の強みがどこにあるのか私は理解できなかった。ただ業績は順調に伸びており利益率も高めなので競争力はあるのかもしれない。
極東産機(株)(6233):代表取締役社長 頃安 雅樹 氏
当社は日本初のコンピュータ式畳製造装置・自動壁紙糊付機を開発、カンと経験の職人の世界にいち早くコンピュータを導入した創業70年の歴史ある企業。 他社では実現困難な自動化・省力化技術を得意技として、ハイテク関連分野も含め、不断に新製品の開発、新市場の開拓を実現している。 「職人」の世界に自動化・省力化技術を導入し(=つなぐ。)、新しい市場を創造する(=ツクル。)問題解決型マシナリー企業である。
創業70年の歴史のあるメーカーだ。ここも上場をして間もない。私と同じ62歳になる三代目社長が元気に説明を行ってくれた。主な製品はコンピュータ式畳製造装置・自動壁紙糊付機を開発という超地味なものだ。これらの技術を生かして様々な専用の製造機械を受託しているとのことだ。
まだ100億円に満たない売り上げ規模なので、新規の分野で展開していけばさらなる成長は期待できそうだ。気になるのはやや利益率が低い所だろうか?優良メーカーであるためにはEPSは最低でも100円超欲しいと思うのだが。なかなかユニークな会社であると思った。