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死刑と向きあう裁判員のために

死刑と向きあう裁判員のために

裁判員裁判では,市民は死刑の判断をも迫られる。死刑をめぐる議論をもう一度整理する。

著者 福井 厚 編著
ジャンル 法律 > 司法制度 > 一般書
出版年月日 2011年04月11日
ISBN 9784877984793
判型・ページ数 A5・240ページ
定価 本体2,500円+税
在庫 在庫あり

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政府の世論調査によれば、85%以上が死刑を容認している。このよう現状の中で、裁判員裁判は実施された。裁判員裁判では、市民はいやおうなく死刑の判断を迫られます。死刑をめぐる議論をもう一度整理し、その議論を深める材料を提供する。

序章 刑罰論からみた死刑 高山佳奈子
1 はじめに
2 死刑に関する世論
3 刑罰の目的についてのいろいろな考え方
4 国際的な動向
5 絶対的終身刑について
6 結びに代えて

第1章 裁判員裁判と死刑--民主主義との関係を中心に 高山佳奈子
1 裁判員制度とは
2 裁判員制度が導入された理由
3 問題点
4 裁判員制度の意義
5 死刑事件における問題

第2章 裁判員裁判における死刑選択基準 永田憲史
1 はじめに
2 裁判員裁判における量刑基準
3 裁判員裁判における死刑選択基準
4 死刑選択基準

第3章 死刑をめぐる「世論」と「輿論」--審議型意識調査の結果から 佐藤舞・木村正人・本庄武
1 序論
2 審議型意識調査--理論と方法
3 死刑に関する知識--知識不足と誤った認識
4 死刑に対する態度の変化--量的分析と質的分析
5 死刑存廃の支持理由
6 結論

第4章 裁判員の心理と死刑 山崎優子
1 はじめに
2 内閣府による死刑に対する意識調査
3 死刑に対する認識に影響を及ぼす要因
4 調査

第5章 裁判員裁判における死刑事件の弁護 後藤貞人
1 はじめに
2 捜査弁護
3 起訴後公判前
4 公判弁護

第6章 誤判と死刑 福井厚
1 はじめに
2 再犯の予防のための死刑?
3 誤判と死刑
4 死刑廃止は不正義か?

第7章 日本が死刑を存置する理由--9つの仮説 デイビッド・T・ジョンソン/翻訳:布施勇如
1 衰退する死刑制度
2 仮説
3 歴史的解釈
4 外在的な力
5 内在的な力
6 結論

第8章 韓国の国民参与裁判と死刑 趙炳宣
1 序論
2 韓国の「死刑宣告後不執行」政策
3 国民参与裁判の概観と量刑
4 陪審員の死刑開陳に対する理論的分析--若干の比較法的分析を兼ねて

第9章 国際連合と死刑廃止 ウィリアム・A・シャバス/翻訳:北野嘉章
1 はじめに
2 基準設定--世界人権宣言とB規約
3 国連の議題における死刑問題の位置付け
4 「保護措置」
5 B規約の第二選択議定書
6 気運の高まりと反対国の団結

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