これからも闘い続けます
韓国の現職検事が語る、内部告発の決意と苦闘
本書は、孤立を恐れず正義を追求し、組織内部から声を上げ続けた、
現職検察官である著者の決意と苦闘の記録である。
著者は、民主化以前の人権弾圧事件の再審公判において、
検察の方針に反し「無罪」を求刑し、懲戒処分を受け、人事上不利益を被ったが、
それにも屈せず組織と対峙し続けた。また検察内部の不正やセクハラを告発したり、
関係する検察幹部を刑事告発したりするなど、正義を追求した。
その姿勢は国民の支持を集め、検事総長候補にまで推された。
隣国の現実は、日本の司法や私たち自身の社会に対しても鋭い問いを投げかける。
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プロローグ―日本の読者の皆様へ
第一部 乱中日記
光州・仁和学校の「トガニ」(2011年9月30日)
公判検事の誓い(2012年6月11日)
⺠⻘学連関連事件公判所感(2012年9月6日)
論告文に対する考え(2012年9月22日)
懲戒請願(2012年12月28日)
懲戒の感想(2013年2月14日)
懲戒取消訴訟経過1(2014年3月5日)
懲戒取消訴訟経過2(2014年11月6日)
懲戒取消訴訟経過3 (2017年11月1日)
検事が何かをもう一度尋ねます。(2017. 11. 16)
辞表受理について釈明を要請します。(2014.8. 20)
復職の挨拶(2016年1月30日)
報道「検察、過去の人権侵害事件について職権で再審請求」に接して(2017年9月17日)
検察改革のための苦言(2018年2月5日)
過去事再審事件対応マニュアル紹介(2022年4月7日)
第二部 私は弾劾する(J’Accuse...!)
I Can Speak 1(2019年1月14日)
私は弾劾する(2019年2月18日)
嘘も見えます(2019年3月18日)
赦されざる者たち(2019年4月15日)
懺悔録(2019年5月13日)
検察哀歌(2019年6月10日)
次期検察総⻑に望む (2019年7月1日)
私たちを信じないでください。(2019年9月30日)
ブラックリスト(2019年10月28日)
I Can Speak 2 (2020年1月6日)
マスメディアに聞く(2020年3月9日)
公正な秤を夢見て(2020年8月24日)
街角で(2020年9月21日)
「私は弾劾する(J’Accuse...!)」検察による事件ねつ造疑惑の真実を求めて
エピローグ――私の道はまだ終わっていません
訳者解説―韓国における検察制度論・検察官論と検察改革の現在