発達障害とメディア
発達障害者の事件はどのように報道されているのか。またその報道に内在するメディアの問題とは何か。現場の記者、当事者、医師、弁護士がそれぞれの立場からメディアを考える。
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発達障害とメディア オンデマンド(ペーパーバック)
病歴や障害名はどう報道されているか 野沢和弘(毎日新聞記者)
長崎事件〜障害名をめぐるスクープ合戦
豊川事件〜発達障害に対する誤った認識
佐世保事件〜専門家発言の安易な掲載
横浜事件〜読者との〈暗黙の了解〉の是非
報道の影響〜一人歩きを始めたイメージ
◎にじゅうまる第一章◎にじゅうまる
報道の現場から 野沢和弘(毎日新聞記者)
はじめに 発達障害の子をもつ記者として
なぜ障害名を報道するのか
知る権利と障害者報道
これからの報道に向けて
◎にじゅうまる第二章◎にじゅうまる
当事者の立場から
×ばつ野沢和弘
【特別寄稿】森口奈緒美(作家)
悪いことだけでなく、良いことも報道して欲しい
◎にじゅうまる第三章◎にじゅうまる
司法の現場から 大石剛一郎(弁護士)
はじめに
浅草事件の検証
報道がもたらす影響
精神鑑定は信じられるのか?
メディアに期待すること
【参考】刑事事件における精神鑑定
◎にじゅうまる第四章◎にじゅうまる
医療の現場から 市川宏伸(医師)
はじめに
医療とメディアとの接点
メディアが報じることの意味
研究段階における報道の類型
おわりに〜慎重さとバランス感覚を
◎にじゅうまる第五章◎にじゅうまる
家族の立場から 氏田照子(社団法人日本自閉症協会副会長)
はじめに
これまで「自閉症」はどのように報道されてきたか
日本自閉症協会から見た今のメディアのありよう
キーワードは「普段から」
◎にじゅうまる終章◎にじゅうまる
受け手の叱咤激励(メディアリテラシー)がメディアを変える 北村肇( 「週刊金曜日」編集長)
報道の前に人権なし
二つのタブー
高見に立ったジャーナリスト
消極的人権擁護と積極的人権擁護
発達障害の基礎知識 市川宏伸(医師)
はじめに
発達障害の概念
代表的な軽度の発達障害
発達障害と医療
発達障害と福祉
発達障害と教育
おわりに
コラム1 ハリウッド映画には自閉症がいっぱい
コラム2 障害者と文明
コラム3 「自閉隊」発言
コラム4 風の精
コラム5 親