一極集中報道
過熱するマスコミを検証する
◆だいやまーく日本初の脳死移植をめぐる報道の過熱ぶり
はじめに
報道の経過
◎にじゅうまるドナー発生、侵されるプライバシー
◎にじゅうまる再度の脳死判定へ
◎にじゅうまる法的脳死と判定
◎にじゅうまる臓器摘出・搬送・移植手術
マスコミへの批判事例と検証
◎にじゅうまる事例1 侵されたプライバシー
◎にじゅうまる事例2 マスコミのマナーの悪さ
◎にじゅうまる事例3 低質な表現
◎にじゅうまる事例4 その他の現象
インターネット上のマスコミ批判
二例目以降も繰り返されたプライバシーの侵害
求められる報道姿勢とは
◆だいやまーく米大統領選、歴史的大誤報 -- 出口調査の落とし穴
はじめに
出口調査機関一社に頼り切ったマスコミ各社
迷走する米メディア
誤報の新聞はオークションに
脚光浴びる出口調査
出口調査の弱点
権力に隙を突かれない慎重さを
◆だいやまーく「お受験殺人」にみる、思い込み報道の危険性
はじめに
事件のあらまし
パターン化した発想が「お受験」に
「お受験殺人」のイメージを決定的にした続報
落とし穴にはまった毎日新聞の勇み足
軌道修正を余儀なくされたメディア
マスコミへの批判相次ぐ
過去の教訓を今再び
◆だいやまーく集団的過熱取材とメディア規制の動き
「正義の味方」から傲慢な存在へ
メディア規制化への報道被害と自民党の対応
メディア規制に火を点けた自民党「五五年体制」の崩壊
「人権擁護法案」の問題点
「個人情報保護法案」(民間対象)の問題点
「青少年有害社会環境対策基本法案」の問題点
「集団的過熱取材」の主な事件例と過熱報道が起こる根拠
集団的過熱取材の自粛とメディアの対応
政治に左右されない自浄能力を
◆だいやまーく北朝鮮拉致被害者の報道合戦
はじめに
過熱した拉致被害者の帰国報道
「北朝鮮の情報操作に乗った」
二大紙とも似たような大見出し
メディアの宿命
「週刊金曜日」による単独会見
「週刊朝日」の無断掲載
慣れと思い込みからの脱却を
◆だいやまーくイラク戦争報道にみる遺体映像の扱い
はじめに
世界を駆けめぐった衝撃の遺体写真
◎にじゅうまるアメリカ -- 「ソマリアの悪夢」
◎にじゅうまるロシア -- チェチェン紛争
◎にじゅうまる日本 -- 「三島事件」
ホワイトハウスの世論操作
米民間人虐殺映像
情動に訴えたイスラム武装勢力による人質映像
イラク人捕虜の虐待写真
戦争写真の歴史と遺体写真の扱い
思考停止からの脱却を
◆だいやまーく誤報がもたらした騒動二例
はじめに
「コーラン冒涜事件」の〝誤報〟はなぜ起きたのか
◎にじゅうまる根底にあるものはマスコミの「思い込み」
◎にじゅうまるされなかった「裏付け」取材
◎にじゅうまる余波
「アンコールワットはタイのもの」発言にカンボジア人は怒った
◎にじゅうまる根底に内在する感情
◎にじゅうまる女優発言はどうして歪曲されたのか
デマ報道の怖さ -- 確たる裏付け取材を
◆だいやまーくスタッフカメラマンに求められるジャーナリズム精神
宇宙船アポロ13号と米兵の死
アジアの身近なベトナム戦争 --「日本人の目で戦争写真を」
単純思考の危うさ -- 東京で作られるニュース写真のイメージ
アメリカの担保が求められるアジアの大ニュース
「カラ手形」の紙面獲得
スタッフカメラマンは何を考えたのか
求められるジャーナリスト精神
第2部 対談*「分断」は克服できるか
ーー過熱するマスコミへの警鐘として
×ばつ野中章弘(アジアプレス代表)]
過熱化した時代背景
平均化したニュース感覚
「質」か「部数」か
読者任せ
ニュースの価値づけが求められている
深化するマスメディアの官僚化
天皇報道の過熱ぶり
不可解な責任体制
立場を明確に
思考停止から脱却できるか
メディアリテラシーが必要
過熱報道は多様性を切り捨てる
国民の縮図がマスコミだけれど