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王将戦開幕の地・掛川市は早くも大盛り上がり 大盤解説会場申し込み殺到で急きょ会場増設

[ 2023年1月7日 05:09 ]

大盤解説会メイン会場の大日本報徳社大講堂(静岡県掛川市・公益財団法人大日本報徳社提供)
Photo By 提供写真

第72期ALSOK杯王将戦7番勝負は7日、前夜祭が行われ、8日開幕する。藤井と羽生の「黄金カード」の実現に、決戦の地となる静岡県掛川市もファンも大盛り上がりとなっている。

プロ棋士が大きな将棋盤を使い、対局と同時進行で戦況を生解説する大盤解説会は、対局場から約100メートル離れたメイン会場・大日本報徳社に、昨年の3倍以上の申し込みがあった。定員80人の会場に、昨年は2日間で1018人だった応募が、今年は3339人。

定員200人のサテライト会場・掛川市美感ホールも既に満員で、急きょ設けた第2サテライト・掛川市生涯学習センターも続々応募が入る人気ぶりだ。市の担当者も対応に大わらわ。「想定を超える数」と驚いている。

中でもメイン会場の対局2日目は2296人の応募があった。当初の倍率は約29倍。その後、定員を130人に増やした。メイン会場は、終局後に棋士が会場を訪れるため大人気。近年、新型コロナウイルス感染症対策として、集客数を絞ってきたところに「黄金カード」の実現で、倍率が跳ね上がった形だ。

第2サテライトは昨年も設置したが、定員40人の会場に来たのは2人。担当者は「藤井さんと渡辺明さんが来た昨年も、ここまでの盛り上がりじゃなかった。これまででは考えられない」と天才2人の相乗効果に驚きを隠せない。今年は定員600人の会場にグレードアップ。6日まで約200人の応募でとどまっているが、告知が年末までズレ込んだため知らないファンも多いとみられる。

入場料は1000円。当日入場も可能なため、担当者は「当日にならなければ分からないが、飛び込みでも多くの人に来てもらえれば」と期待した。

掛川城周辺には「王将戦」ののぼりも林立し、対決ムードが高まっているが"掛川グルメ"も盛り上がりを見せそうだ。8、9日には対局場近くの三の丸広場で、掛川市で人気の食べ物や雑貨を販売する「三の丸広場マルシェ」が開催。人気の肉まんやギョーザ、カレー、掛川茶などがキッチンカーで大集合する。"観(み)る将"に加え"食う将"も殺到しそうだ。

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