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【芸人イチオシ】ネクストブレイク「10億円」 「短期目標はM-1優勝 長期目標は...」

[ 2022年12月4日 09:00 ]

取材に応じた「10億円」の山内仁平(左)、永見諒太
Photo By スポニチ

ネクストブレイク芸人として注目されているお笑いコンビ「10億円」。今年は若手芸人の登竜門ともいえる「NHK新人お笑い大賞」「ツギクル芸人グランプリ」で決勝に進出した。「M―1グランプリ2022」では2度目の挑戦にして準々決勝進出。山内仁平(26)と永見諒太(27)は群雄割拠のお笑い界をスピードスターとして突き進む。

2人の出会いは大阪NSC。ともに2017年に40期生として入学した。互いに別のコンビを組んでいたため2人は「お笑い友達」。そろって「金属バット」のファンで一緒にお笑いライブに通った。昨年5月に解散したタイミングが一緒だったことからコンビを結成。大阪に住んでいた永見は「東京に行って勝負かけてみようって思った。環境を変えることへの楽しみがあった」と上京を決断。

この読みは見事的中し、飄々とした雰囲気とワードセンスが話題を呼んで、結成からわずか9カ月でフジテレビ「ENGEIグランドスラム」に出演した。山内は「異例の早さ。スピードスターですね」と鼻を高くした。

注目されるきっかけになったのは昨年のM―1グランプリ。3回戦で敗戦したもののTBS「水曜日のダウンタウン」、日本テレビ「ぐるぐるナインティナイン」など15以上のテレビ番組とニッポン放送「オードリーのオールナイトニッポン」を手掛ける放送作家の飯塚大悟氏(40)がツイッターで「めちゃくちゃ未来ある感じがする。近いうちにもっと評価される気がする」とつぶやいた。人気放送作家の鶴の一声でお笑いファンや業界関係者の間で一躍その名が有名に。

山内は、恩人を「通ぶったんですよ。なんとかまだ誰も見つけてない奴を探そうとして、3回戦で落ちている10億円を面白いぞって言っとけば通ぶれると思った」といじりつつ「飯塚さんは独特の視点をアピールできて、僕らはそのおかげでENGEIグランドスラムに出られたのでWin―Winです」と感謝した。

人気ネタ番組に彗星のごとく登場した2人だったが、1つ誤算が。放送終了後、ツイッターで「10億円」と検索してもお金を稼ぐ方法や経済ニュースが引っかかってしまい、お目当ての感想ツイートがなかなかヒットしない。山内は「初めてのテレビでめっちゃ反響あるのかなって楽しみにしていたのに全然エゴサできなかった」と肩を落とした。

そもそも10億円というコンビ名は山内の中では第二候補。山内は「ビッグキムチ」というコンビ名をガン推ししていた。だが、永見が「それはダサすぎる。絶対に嫌だ」と却下。同期にいた「3億円」というコンビ名がお気に入りだったため「億円」を頂戴し、きりのいい数字で「10億円」にした。だが、山内はまだビッグキムチへの未練が拭えないようで「売れてから改名することもあるので」と改名を示唆(?)した。

年末ジャンボ宝くじ並みに夢のあるコンビ名の2人の目標はもちろん、M―1グランプリ優勝。だが、裏テーマでは女性にモテたいという昭和の芸人のような青写真を描く。永見が「(お笑いは)彼女を見つける作業かも」と話せば、山内は「優しくて面白い。背が高いし。男らしい。むちゃむちゃ車道側歩きます」と必死にアピール。さらに「売れてアイドルと付き合いたい。自分の人生史にアイドルと付き合ったという一項目を作りたい」と好き放題だ。「短期目標はM―1優勝。長期目標はアイドルと付き合うことです!」。

勢いに乗って速攻で売れれば、2023年のチヤホヤドリームも夢ではない。

しろまる...10月から新たなYouTubeチャンネル「10億円無問題」が始動している。「10億円がどんなコンビか知ってもらうためのトリセツを作る」ことを目標に、ロケやコントなど漫才以外の10億円の姿を、毎週水・日曜日の週2回を目処に発信している。また、音声配信プラットフォームアプリ「stand.fm」でラジオ番組「10億円の半端な夢のひとかけらジオ」も配信中。


◇10億円 2021年結成
山内仁平(やまうち・じんぺい) 1996年(平8)6月3日生まれ、東京都世田谷区出身の26歳。特技は50音の中からどの文字を言われても動じない
永見諒太(ながみ・りょうた) 1995年(平7)3月5日生まれ、岡山県出身の27歳。特技はみじん切り。

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