ジャンルから探す
シリーズから探す

少年に対する刑事処分

少年に対する刑事処分

少年の刑事事件における量刑は適正に行われてきたのか,を多角的に分析する。

著者 本庄 武
ジャンル 法律 > 少年法 > 専門書
出版年月日 2014年03月28日
ISBN 9784877985776
判型・ページ数 A5・368ページ
定価 本体4,700円+税
在庫 在庫あり

この本に関するお問い合わせ・感想

2000年の少年法改正をはじめとして、これまで幾たびとなく、少年司法における「厳罰化」が進められてきた。その流れは現在もなおとどまることなく、「少年に死刑を適用すべき」との声までがあがっている。しかし、実際の少年司法実務における量刑の実態、さらにはその理論的分析はなお充分ではない。本書は、刑法の量刑論において数多くの実績を残してきた筆者が、少年の刑事事件における量刑の実態を統計や裁判例などの分析によって明らかにするとともに、その理論的問題点、そしてあるべき少年事件の量刑を論じた論考集である。
第1部 少年刑事手続における処分選択の基礎
第1章 少年刑事事件における、憲法上の権利としての手続的・実体的デュー・プロセス
第2章 情状鑑定の活用--発達障害を抱えるケースを手がかりに

第2部 逆送決定と移送決定
第3章 少年法は厳罰主義を採用したと解すべきか--法解釈論への招待を兼ねて
第4章 少年刑事裁判における55条移送決定と量刑--裁判例の検討を中心として
第5章 逆送決定の基準論--司法研究報告書の検討
第6章 保護処分相当性判断・再考

第3部 少年に対する刑事処分
第7章 少年に対する量刑判断と家庭裁判所への移送判断
第8章 少年の刑事裁判における処分選択の原理--保護不適概念を前提に
第9章 少年刑についての検討
第10章 少年有期刑の引上げ--厳罰化か適正化か
第11章 刑事処分規定に関する少年法改正要綱(骨子)について

第4部 少年に対する死刑
第12章 少年事件で死刑にどう向きあうべきか--世論と専門的知見の相克の中で
第13章 ケース研究1--光市事件第1次上告審判決(最判2006(平18)・6・20判時1941号38頁)
第14章 ケース研究2--光市事件差戻控訴審判決(広島高判2008(平20)・4・22判時2167号122頁)
第15章 ケース研究3--光市事件第2次上告審判決(最判2012(平24)・2・20裁判集刑事307号155頁)
第16章 ケース研究4 --石巻事件第一審判決(仙台地判2010(平22)・11・25裁判所ウェブサイト)

終 章 少年に対する刑事処分のこれから--近時のアメリカ判例法の動向を手がかりに

関連書籍

同じジャンルの商品

おすすめ書籍

お知らせ

一覧

AltStyle によって変換されたページ (->オリジナル) /