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  5月8日(水)13時より、「 須恵器にネコの足型? 縄文人・狩りの相棒はイヌ? 学ぼう動物考古学! 」ということでNHKの取材がありました。内容は、春季特別展「動物と考古学-愛でる、使う、食べる-」についてです。  ネコの足跡付き須恵器  姫路市・見野6号墳出土 姫路市教育委員会蔵  今回の取材内容は、5月10日(金)18時30分頃の「リブラブひょうご」で、放送されました。  この放送をきっかけに更に多くの皆様が県立考古博物館を訪問されますことを願っています。(小林)
 5月6日(月・祝)13時30分より14時まで特別展示室において、「動物と考古学」子ども向けの特別展解説が実施されました。  思わず展示物に見入ってしまう子どもたち    新田宏子学芸員のわかりやすい解説を、子どもたちは真剣に聴いていました。  次回は、5月18日(土)13時30分より大人向けの特別展解説を予定しています。観覧券が必要ですが、ぜひご参加ください。よろしくお願いいたします。(小林)
   5月4日(土)  、 春季特別展関連講演会として 講師に 忍澤成視氏(東京大学大気海洋研究所 特任研究員)をお招きし、「 縄文のまつりと動物たち -土製品や装身具素材などから見た縄文の精神世界-」と題して、13時30分より15時まで考古博物館講堂におきましてご講演をいただきました。  春季特別展関連の最初の講演会です。  (関連講演会は、5/11・6/1・6/29と合計4回実施予定)  地磁気の逆転、77万年前の地層のお話(チバニヤン)もありました。  満員の会場は熱気に包まれていました。  時にユーモアも交えながら丁寧に説明していただきました。  縄文時代の動物形土製品は、海・山などに棲むあらゆる種類の動物たちがみられ、抽象的なものが多く、種類を判別できないものが多いというお話でした。  少し時間を延長していただき、質疑応答の時間もある有意義な講演会となりました。  今日の講師の忍澤 成視(おしざわ なるみ)先生の著書も紹介していただきました。  講演会終了後、15時30分からは、特別展示室で実際の展示物を鑑賞しながら、 忍澤先生に さらに詳しく解説していただきました。  貝塚は、ゴミ捨て場として紹介されることもあるが、再生を願って埋められた神聖な場所と考えることもできる。考古学に答えはなく、詳細に記録し後生に伝え、長年にわたって正解に近づけていくことが必要。縄文時代に使われていた広場が、現在は公園として保護・活用している等々。西日本では珍しい、いろいろな興味深い話を聴かせていただきました。ありがとうございました。  考古博物館では、最新の考古学の調査結果をわかりやすく解説する講演会やシンポジウムなどを開催しています。予約制で無料となっています。興味関心のある方は、是非考古博物館にお越しください。よろしくお願いいたします。(小林)
  令和6年度の講座型の古代体験がはじまりました。 本日の体験は「縄文のブレスレット」の作製で春季特別展「動物と考古学」と関連した講座となっています。   最初に講師の忍澤成視(東京大学大気海洋研究所 特任研究員)さんから解説がありました。 今日の作業を簡単に説明すると、①貝殻に穴を開ける、②穴を広げて大きくする、 ③穴の内側を削って腕に通しても痛くないようにする、この3工程です。 「なんだ、簡単そうだな」と思った人、大きな間違いです! 貝殻って実は壊れやすいものなんです。作業はていねいに慎重に進めていく必要があります。 しかも、作業も縄文時代の再現ですから道具は石や鹿の角を使います。現代の金槌やキリ、ヤスリでも硬い貝殻を加工するのは難しいのですが、無事に完成させることができるかな。 今日使う貝殻は「ベンケイガイ」です。水深3~20mの海の砂地や砂泥地に生息している二枚貝で色は茶褐色、大きさは7~8センチくらいになります。 深いところに生息しているため、潮干狩りのように採取するのではなく、荒天時に浜に打ち上げられたものを採っていたようです。 縄文人は貝殻の中心部分を削って作った腕飾り ( ブレスレット:考古学では「貝輪」と呼んでいます ) を女性を象徴するアクセサリーとして使用していました。 特にベンケイガイは貝殻のサイズ、かたち、重さ、硬さ、数量などが貝輪として必要な要素を全て備えていたので、縄文時代後期以降の遺跡からは全国各地で発見されており「大流行」していたようです。   春の特別展「動物と考古学」でも貝輪を展示していますので、ぜひご覧ください。 西広貝塚(千葉県市原市)縄文時代 市原市教育委員会蔵 貝輪のほか垂飾(ペンダントとしてぶら下げる飾り)、髪針(ヘアピン)なども展示しています。 小丸山古墳群(姫路市)古墳時代 姫路市教育委員会蔵 兵庫県内でも発掘されています。巻貝製の腕輪で、埋葬された人の腕に付けられたまま発見されました。 お話は以上です。 お待たせしました。それでは、縄文人の気持ちになって作業開始です! 今日は天気も快晴ということで作業場は屋外に移して、気持ちよく製作に入りました。 まずは、最初に石で貝殻に穴を開けるところから。穴を開ける場所が重要です。 緊張しましたが、力加減もバッチリ。...
  4月29日(月・祝)県立考古博物館B1Fネットワーク広場におきまして、高校生によるこどもの日コンサート「歌おう!こどもの日2024」が開催されました。 午前中に、しっかりとリハーサルをされていました。   考古博物館より挨拶 (昔は年1回クリスマスに実施していましたが、今は年2回開催となりました)   加古川東高校合唱部   加古川南高校合唱部 加古川西高校放送部による考古学クイズ(司会も担当)   明石西高校合唱部   加古川西高校コーラス部 4校全員による合同演奏で、曲は「時代」です。容量の関係で少しですが、動画でご紹介します。 人数が多くなると迫力も増し、直接聴かれたらもっと感動されたことでしょう。 最後は、観客の方も含め参加者全員で「ふるさと」を合唱しました。 声を出してみんなで歌うことは、楽しいことだと改めて感じました。  13時と15時の2回公演をしていただきました。高校生の透き通った声を聴き、とても清々しい気持ちになりました。ありがとうございました。また、機会がありましたら、兵庫県立考古博物館にお越しください。よろしくお願いいたします。(小林)
4月27日(土)播磨町主催の「はりま春風フェス~ひ・ろ・が・る~」が、大中遺跡公園で実施されました。 傘が必要のない程度の少し霧雨が降る天候でしたが、当館には約2,000人の方が入館されました。 県立考古博物館では、フェスに合わせて恒例の「立体土器パズルに挑戦しよう!」をおこない、見事完成された参加者には特別展特製の缶バッジをプレゼントしました。 盛り上がるフェスのステージ 家族の力でがんばれ! 終了後は、ガチャで缶バッジをプレゼント 本日の最高記録は28秒! 学芸員もびっくり! 小さい子も一緒に家族みんなで 行列もできる人気ぶり 人数が増えたので、「有蓋高坏(ゆうがいたかつき)」パズルを「蓋」と「身」に分け、2グループにして対応しました。 200個準備していた缶バッジが残りわずかとなる盛況ぶりでした。 土器パズルが完成した時には、達成感でみんな笑顔になっていました。 こうした接合作業は、実際の出土品に対しても行っています。 当館での作業風景は、地下のフロアーで見学することが出来ます。大量の出土品が混ざり合って出土しているため、難易度はMAXです。 当館に来られた際は、地階の見学もお忘れのないよう、是非一度、その技をご覧下さいませ。
    いよいよ今週末からGW(ゴールデンウイーク)がはじまります。 各ご家庭でもいろいろと予定が決まっているかと思いますが、GW前半4月の考古博関連の催し案内です。   ○4 月 27 日 ( 土 )  播磨町主催「はりま春風フェス~ひ・ろ・が・る~」 春風フェス  昨年も大盛況だったイベントです。  ステージでのイベントや飲食・物販のブースが多数出展します。    この日は考古博でも子どもたちに大人気「土器パズル」をおこないます。               子どもたちに人気と書きましたが、正直、大人でも難しいですよ。  ぜひ、チャレンジしてみてください。       ○4 月 2 9日 ( 月 昭和の日 )  「考古博DEコンサート」    定番の人気プログラムです。  近隣の高等学校 4 校(加古川西高校、加古川東高校、加古川南高校、明石西高校のコーラス ・合唱部と加古川西高校の放送部)による心癒やされるコンサートです。                  13:00と15:00の2回講演 場所は地下1階のネットワーク広場です。 今年度の高校生によるコンサートは 4 月、 12 月、 1 月の 3 回実施を予定しています。 ○そして、春季特別展「動物と考古学-愛でる、使う、食べる-」も既に開幕しています。 春季特別展 今回は子どもたちにも十分に楽しめる展示となっています。 縄文時代のイノシシの形をした土製品です。表情が穏やかで微笑んでいるようにも見えます。こちらは祭祀(自然や目に見えない力に感謝し祈ること)に使われていた可能性もあることから、縄文人にとって イノシシは食料だけではなく、身近で特別な存在として可愛がられていたのかもしれません。      能満上小貝塚(千葉県市原市)縄文時代 古墳時代の須恵器(すえき)です。左側に見える模様はネコの足跡🐾 この足跡は須恵器を焼く前についたもの。となると、この足跡は作者がわざとカワイイ飼い猫のものを付けたか、あるいは野良猫によるイタズラ...

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