青空が広がった秋の一日、考古博田んぼの稲刈りを実施しました。 6月に、地元蓮池小学校の5年生たちが植えた苗、 今度は自分たちで成長を確かめつつ、刈り取ります。 総社赤米、ハリマモチ、ヒノヒカリ、壱岐黒米、対馬赤米、どれも程よく育ちました。 お世話になった多くの方々の汗の結晶です。 はじめに石包丁を使って、大昔の人たちがどのように稲刈りをしていたか知ってもらいます。 当館の担当が石包丁の使い方の説明をしました。 今日はテレビカメラの撮影があったので、子どもたちはちょっと緊張気味かな。 田んぼに入る前に準備体操。「体をほぐして、ケガの無いように十分注意しましょう」。 田んぼに入ったら、いよいよ石包丁で稲穂の先を摘み取ります。 一本ずつ丁寧に摘み取る、なかなか根気のいる作業。 子どもたちも、昔の人の苦労が実感できたかもしれません。 新聞記者さんのカメラに緊張しながら、石包丁で穂摘み。 爽やかな秋晴れとあって、多くの取材がありました。 今日の思い出がどんな記事になるかな?楽しみですね。 石包丁の次は、いよいよ本格的にのこぎり鎌を使って稲刈りです。 鎌は人に向けると危ないので注意して扱うように、気をつけます。 ぐるっと刃を回すように刈るのがコツだそうです。 うまく刈れるかな? 1列に整列して、できるだけきれいに刈り進みます。 早く刈れた人、慎重な人、助けあいながら、列を守って刈り取ります。 刈った稲は、そのまま後ろで待機しているスタッフに渡します。 刈り取った稲を天日干しするために、紐でまとめます。 大変なのは、適当な太さに稲を束ねること。 スタッフの職員やボランティアの皆さんは、 刈り取るスピードが速いと、追いつくのに必死です。 稲の刈り方にも慣れてきたところで、次の組と交代。 4つの学級が、順番に交代しながら、作業しました。 この組もやっぱり、1列に並んで刈っていきます。 子どもたちが刈り取る横では、テレビ取材のリポーターが様子をレポート。 稲刈り作業も、いよいよ大詰めです。 稲刈りが終わったら、ボランティアの方々が田んぼの整理をしてくれました。 次は11...
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10月 13, 2019の投稿を表示しています
10月13日は、兵庫県立考古博物館の創立記念日でした!! 幸い天候にも恵まれ、12回目のバースデーを迎えたこの日は、 近畿の埋蔵文化財調査機関が連携し、発掘調査の成果を広く知っていただく 「関西・考古学の日」記念講演・討論会が開催されました。 今年度の記念講演は、当館の和田晴吾館長が講師を務めました。 テーマは、「埴輪の世界-埴輪から古墳を読みとく-」。 特別展のテーマでもある埴輪について、 これまでの研究や古墳の発掘調査で明らかになった例を紹介しながら、 埴輪の世界を読みといてゆく内容でした。 当館特別展の内容も紹介しながら 古墳に葬られた首長にも注目し、さまざまな形をした埴輪に、 当時の人々がどのような思いを抱いたのか?についてお話ししました。 続く事例報告では、兵庫、京都、滋賀の発掘担当者が、 それぞれの古墳や埴輪についての調査成果を紹介。 まずは兵庫県の古墳から。 (公財)兵庫県まちづくり技術センターの山田清朝氏が、 「朝来市池田古墳の埴輪」と題し報告しました。 続いて京都府の古墳について。 (公財)長岡京市埋蔵文化財センターの中島皆夫氏が、 「長岡京市恵解山古墳の埴輪」というテーマでお話しされました。 最後に滋賀県の古墳。 (公財)滋賀県文化財保護協会の辻川哲朗氏が、 「近江八幡市供養塚古墳の埴輪」と題してお話しされました。 休憩を挟み、いよいよ皆さんお待ちかねの討論のスタートです。 テーマは、「埴輪から古墳をよみとく」。 発掘調査や出土品整理を通じて得られた成果からは、 一口に「埴輪・古墳」といっても、様々な特徴があることがわかります。 熱い発表が続き、予定より長時間の催しになりましたが、 近畿地方の古墳時代を考える貴重な機会になりました。 台風が大きな被害をもたらした直後であり、影響も心配されましたが、 参加のみなさまのご協力もあって充実した催しとなりました。 スタッフ・関係者のみなさまも、お疲れさまでした。 * * * この講演会でも話題の尽きなかった「埴輪の世界」。 ...