当館の無料ゾーン中央を飾る「メインホール展示」。 特別展や企画展にちなんだ資料や、学芸員一押しの収蔵品、 また遺跡から出土した遺物でいち早くご覧いただきたいものなどを、 展示するコーナーです。 このブログでも、新たな展示のたびに案内していますが、 今回はちょっと趣向を変えて、 どんなふうに展示をしているか?に焦点をあててご紹介します。 まずは遺物を置く土台選びから。色、質感、高さ…、 いろんな方がご覧になることを想定して、見やすいものをあれこれ探します。 今回は、ハイライト効果のある、白い台を使うことにしました。 ライティングにも気を配ります。 この展示ケースは照明が固定されているので、 台の方を動かしながら、照らし具合を整えます。 うん、いい感じ! 展示品が一つでも、舞台裏では結構いろんな工夫をしています。 今回展示したのは、坂元遺跡(加古川市)出土の人物埴輪です。 頭には、広いつばの縁に刻み装飾が施された、 なかなか立派なかぶりものをかぶっていて、 武人をかたどった埴輪とおもわれますが、 残念ながら顔の部分しか出土しませんでした。 古墳が埋もれていく途中で、胴体は失われたのでしょうか。 どんな格好をしていたのかな?想像するのも楽しいかもしれません。 特別展「 埴輪の世界 」の予告編でもある今回の展示。 じっくりごらんいただき、お楽しみください。
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9月 1, 2019の投稿を表示しています
夏休みの終わりとともに、企画展「壱岐の古代文化」も終了。 ですが、また新たな趣向で皆さまをお待ちしようと、取り組んでいます(笑) そこで、耳寄りなお知らせ。 当博物館は、「関西文化の日プラス」に参加し、 2019年 9月6日(金) を 無料観覧日 にします! 例年11月に「関西文化の日」という、関西一円の博物館施設が協力し、 入館料を無料にして大勢の皆さまにご来館いただき、 文化に親しんでいただく催しがありますが、 今年はその取り組みを、 さらに拡大! して、 9月のなかで1日を無料でご覧いただくことになりました。 この機会に、テーマ展示もじっくりご覧いただければ! とおもいます。 展望塔からの眺めもいい時期ですので、ぜひどうぞ! * * * なおこの日は、加西分館「古代鏡展示館」も無料でご観覧いただけますが、 別途フラワーセンター入園料(一般500円など)が必要ですのでご注意を。 「関西文化の日プラス」についての詳しい情報は、 こちらの主催者サイトでご確認ください↓ https://www.kansaibunka.com/kansaibunka/about/
7月にこのブログでご紹介した 狐狸ケ池のオニバス ですが、 今どうなっているか、見に行ってみました。 ありました。オニバス! 絶滅危惧種なので、今年も姿が見られるか心配でしたが、 無事に葉を広げていました。 表面がトゲトゲした大きな葉っぱが特徴です。 今年は池の中央にある歩道のすぐ傍に姿があるので、 近くからでも発見しやすいです。 これは昨年の写真(展望塔から撮影)ですが、 比べると、池の中央部分にだけ生えていました。 今年は池全体に広がっており、数も増えているようです。 葉の直径を測ってみると、1.3mほどありました。 オニバスとしてはまだ小さいほうですが、 ほかの蓮と比べると群を抜いて大きいので、 やはり 目立ちます。 青々とした若いオニバスが隣の葉を持ち上げています。 つぼみも顔を出しています。 今年こそ花が咲くでしょうか、 引き続き観察していきたいと思います。 見事に花が咲いた時は、このブログでお伝えしますね。 お楽しみに。 * * * ほかの水生植物も、まだ見ることができます。 こちらは睡蓮(すいれん:別名ヒツジグサ)の花。 これからの過ごしやすい季節、 当博物館にお越しの際は、周辺の散策も プランに入れていただいてはいかがでしょうか。