4年ぶりに「春のジョイントコンサート」を開催しました。 トーンチャイムを演奏してくださる エンゲルス さん、オカリナを演奏してくださる ラララシエスタ さん、マンドリンを演奏してくださる 大西功造ととらきち・アンサンブル さんと、 おなじみのグループの方々が集まってくださり、懐かしく感じました。 最初のステージは、エンゲルスさんのトーンチャイム演奏です。 「花」「荒城の月」「みかんの花咲く丘」「さとうきび畑」「涙そうそう」「ジュピター」「見上げてごらん夜の星を」の7曲を奏でてくださいました。 館内に、透き通るような音色が響いていました。 一つ一つの音を5人でつなぐ独特の演奏、呼吸を合わせるのが大変でしょうね。絶妙のタイミングが素敵な曲になって流れていました。 トーンチャイム、こんな形なんですね。一つ一つに「音」が決まっています。振り方によっても音色が変わるようです。 続いてラララシエスタの皆さんによるオカリナ演奏です。 オカリナの音って、郷愁を誘うような感じに響きます。 このオカリナは大きいですね。柔らかい低音が響きます。1曲演奏するのに結構疲れるそうです。 オカリナはいろんなサイズがあり、小さいほど高音域になるそうです。 ヴィヴァルディの「四季」、「朧月夜」、「さくら独唱」を演奏してくださいました。 「さくら独唱」は4種類のオカリナを使っての演奏でした。 “歌いましょう” では、中島みゆきの「糸」、「早春賦」、いきものがかりの「ありがとう」を、オカリナの伴奏で会場の皆さんに歌っていただきました。 その後、オカリナアンサンブルとして「お祭りマンボ」、「コンドルは飛んでいく」を演奏してくださいました。 オカリナは焼物なので、一つ一つに個性がある楽器で、同じ大きさでも違った音色になるんだそうです。 オカリナアンサンブル、素敵でしたね。 最後は、 大西功造ととらきち・アンサンブルの皆さんのマンドリン演奏です。 さだまさしの「Birthday」、「線路はつづくよどこまでも」、「故郷」を続けて演奏してくださいました。 4曲目のカントリー・ロードは、大西さんがマンドリンをヴァイオリンに持ち替えての演奏です。マンドリンとヴァイオリンが、カントリーにマッチしていました。 マンドリンにもいろんな大きさがあるようです。右の方のマンドリンは少し大きいですね。 右の方のはとても大きなマンド...
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3月1日、メインホール展示ケースの展示替えをしました。 今回は、 4月22日(土)から開催する 春季特別展「古墳時代の技術革新」開催に先駆けて、 若王寺遺跡(なこうじいせき/尼崎市)出土の器台を展示しています。 (展示替えをする学芸員) 若王寺遺跡は、尼崎市の猪名川水系の右岸に立地する集落遺跡で、古墳時代中期にはここで鉄器生産を行っていたことが、出土した多量の鉄滓・フイゴの羽口などから分かります。この時代には、金属加工以外にも、農業生産・土木工事など、社会生活のあらゆる分野にまたがる新しい技術が渡来人によって大陸からもたらされ、人びとの暮らしが大きく様変わりしました。 (展示中の器台) 窯を使って焼かれた須恵器もその1つで、展示した器台は、窯業生産の技術が日本に伝わってから半世紀も経たない頃のものです。大きな椀形の受け部に、透かしの入ったスカート状の脚部がついた大型品で、古墳や集落での祭祀の場面で使われ、写真のように壺を乗せて、供物を捧げたのでしょう。須恵器のルーツとなる朝鮮半島の陶質土器の名残りが十分に感じられる優品です。 若王寺遺跡には、渡来人にルーツをもつ技術者集団が暮らしていたのかもしれません。 (展示パネル) 春季特別展「古墳時代の技術革新」では、当時の最先端の技術で作られた製品や、新しい生活様式を示す出土品などをご覧いただきますので、どうぞご期待ください。 特別展に関する詳しい情報は、 当館ホームページ をご覧ください。
春のコンサートのお知らせ 2月も終わりに近づき、ときどき暖かい日がでてきましたね。 さて!考古博からお知らせです。 3月に、春らしい華やかなコンサートを2つ、開催します。 まず、来週3月5日(日)には、大人のグループによるコンサート、 「春のジョイントコンサート」を開催します。 当館ではおなじみの、ボランティアさんが参加されているグループもあります。 コロナでしばらく開催できませんでしたが、3年ぶりに帰ってきました! 13時00分から、当館B1階のネットワーク広場で行います。 当日受付、無料です。 オカリナ、マンドリン、トーンチャイムなど、 春を感じる音色をたっぷりお楽しみください。 <出演グループ> ・エンゲルス(トーンチャイム) ・ラララ シエスタ(オカリナ) ・大西巧造と とらきち・アンサンブル(マンドリン) 続いて、3月19日(日)には、こうこはくロビーコンサート「風薫る春のしらべ」を開催します。 博物館と(公財)兵庫県芸術文化協会が主催するイベントで、 県にゆかりのあるプロの演奏家の方をお招きし、フルートとピアノを演奏していただきます。 14時00分から約30分間(開場 13時30分/ 当日受付)、 当館ネットワーク広場にて、 こちらも、なんと無料でお楽しみいただけます。 <出演者> 春本 亜美さん <フルート> 加門 祐香里さん〈ピアノ〉 どちらのコンサートも、楽しみですね。 どうぞ皆さまお誘いあわせのうえ、お越しください。 お待ちしております!
厳冬の1月末、稲美町の加古大池で、竪穴住居復元プロジェクト恒例のヨシ刈りを行いました。 ヨシは、竪穴住居の復元や修復に使用する材料として大量に必要なもので、毎年ボランティアさんや明石工業高等専門学校の学生たちといっしょに実施します。 寒い時期なので、準備運動は必須です。「赤い学芸員」の掛け声に合わせてラジオ体操第一で体をほぐします。くれぐれもケガのないように! 学習支援課の職員が、前日にあらかじめヨシを刈っていますので、すぐに刈られたヨシを集める者、集めたヨシの余分な草などを取り除く者、ヨシを束ねる者、束ねたヨシをトラックまで運ぶ者に分かれて作業開始です。 ヨシの根もと側の末端を揃えるようにしてまとめます。 まとまったヨシをビニールひもで束ね、「とっくり結び」と呼ばれる結び方でひもを締めます。(「マスト結び」、「インクノット」ともいいます)。とっくり結びは、きつく縛ってもほどきやすいので、生活に役立つ便利な縛り方です。 縛ったヨシの束は、トラックに積み込んでいきます。 あらかじめ刈っておいたヨシがなくなるまでに、どんどんヨシを刈っていく草刈機班。真冬と思えないほど汗だくになっての作業です。 1時間ごとに休憩をとります。時期的には厳冬期で、実際に寒くなる天気予報でしたが、この日は風がなく、11時ころになると陽が差してきたので、気持ちの良い休憩時間でした。 お昼前に、2台のトラックは1回目の博物館への運搬に出発しました。 ヨシ刈り “第2会場” に移動しました。小川を渡る ”仮設の橋“ も、前日に設置しておきました。今日の作業が終わればすぐに撤去する一日だけの橋です。 昼食休憩です。野鳥観測ができる場所で、大きな広場になっています。汗で体を冷やさないよう注意しながら食事をとります。 ボランティアさんが “ぜんざい” をふるまってくださいました。大きなもち入りです。 疲れて冷えたからだに、甘いぜんざいや熱いお茶がとってもおいしかったです。 そのころ、大中遺跡公園のヨシ置き場では、加古大池から大量のヨシを積んできたトラックからヨシの束を運ぶのに大わらわでした。 今年のヨシは背が高く、立派なんだそうです。 2台のトラックは急いで加古大池に戻り、もう1回往復します。 加古大池の作業も大詰め。後はそろえて縛るだけです。 ヨシをトラックまで運びます。池の土手の...