春の特別展 縄文土器とその世界 -兵庫の1万年- 開幕しました。 開会式では、予想を上回る多くのお客様にお越しいただき、 急遽椅子を増設しました。 最初に館長の挨拶です。 本展の見どころについて、紹介がありました。 教育委員会を代表して、西上教育長が挨拶しました。 来賓は、清水ひろ子播磨町長、武田政義兵庫県芸術文化協会副会長、 糟谷昌俊兵庫県まちづくり技術センター理事長(左から)です。 代表で清水播磨町長にご挨拶をいただきました。 館長、教育長、播磨町長によるテープカットで開幕しました。 開幕式直後の内覧会では、担当学芸員が縄文土器をはじめ多くの展示物を前に解説しました。 展示の一部です。 県内の遺跡から出土した数多くの遺物で、 縄文人の心を感じていただきたいと思います。 特別展は、6月23日(日)まで開催しています。 250点の縄文土器がお待ちしています。 ぜひお越しください。 4月23日から5月6日までは休まず開館します。
投稿
今年度も明石高専建築科と連携して、 「竪穴住居復元プロジェクト」を続けていきます。 新年度第1回目の4月13日(土)、多くの新入生も参加してくれました。 はじめに会議室でオリエンテーション、1年生は少し緊張気味。 館の担当が博物館内外と大中遺跡公園を案内しました。 みんな真剣に聞いています。 竪穴住居について説明を聞いている生徒たち。 古代を感じているでしょうか。 早速作業に取り掛かります。 まずは、1月に加古大池で刈って干していたヨシ(葦)を運びます。 屋根や壁の材料のほとんどがこのヨシです。 1月のヨシ刈りも、明石高専から大勢応援に来てくれました。 ヨシを束ねて長さを整えます。 この束ね方により屋根や壁のでき具合に差が出ます。 束ねたヨシで屋根を葺いていきます。 屋根は結構高いです。 手に持っているのは、長さ1m、幅3㎝くらいの丈夫な竹で、 先端を尖らせて穴をあけています。 この穴にひもを通して、 針でヨシの束を縫うように固定します。 みんなテキパキと作業をしています。 3年生のリーダーが後輩たちをうまくまとめてくれています。 後片付けの掃除です。散らばったヨシの屑を集めます。 使えるヨシは束ねなおして保管します。 集めたヨシの屑は短く切断して袋に入れて処分します。 皆さんおつかれさまでした。 新しいメンバーと共に、これからも一緒に取り組みましょう。
遺跡の発掘踏査報告書を8冊刊行しました。 館内の「考古博情報プラザ」に開架しています。 どなたでも閲覧することができます。 豊岡市日高町水上の丘陵部にある尼ヶ宮古墳群 (古墳時代中・後期の古墳を調査) 養父市と豊岡市を隔てる山地の支尾根上にある広瀬古墳群 (古墳時代後期の古墳を調査) 西脇市の加古川西岸の平野部にある津万遺跡群3 (弥生時代、古墳時代、奈良時代~中世の集落を調査) 多可郡多田の丘陵裾部にある宮前鉱山跡 (江戸時代中期・後期の鉱山) 丹波市春日町稲塚の稲塚3号窯跡 (飛鳥時代の窯跡) 淡路市中田の大円道向遺跡 (弥生時代の集落を調査) 姫路市豆腐町の豆腐町遺跡Ⅲ (奈良時代・近世の集落を調査) 姫路市南駅前町の駅前町遺跡 (弥生時代~古墳時代の集落を調査) 姫路市神屋町の神屋町遺跡 (室町時代、江戸時代、近代以降の集落を調査) 近代以降では姫路駅に通じる鉄道のレールや牛乳瓶も出てきました。 情報プラザでゆっくりご覧ください。 歴史、遺跡関係の本など多数配架しています。 (夏は涼しいですよ) 情報プラザ利用時間 平 日 9:00 ~ 17:00(4月~9月) 9:00 ~ 16:00(10月~3月) 土・日・祝 9:00 ~ 18:00(4月~9月) 9:00 ~ 17:00(10月~3月)
大中遺跡公園で、明石高専・建築科と連携して行っている 「竪穴住居復元プロジェクト」。 平成30年度は棟(むね)や入り口付近を葺き、 全体のバランスを考えながら形を整えていく仕上げ作業に取り組みました。 写真は、現在作業中の住居。 破風(はふ)を整えていきます。 作業は、外からと 中からの、二人一組で行います。 「どんな出入口にしようか」と、葺き方を相談中。 夏には、明石高専との交流で来ていた 台湾からの留学生も手伝ってくれました。 冬の加古大池でのヨシ刈りは、一年分の屋根の材料を一日で集めます。 春先には、茅葺きの職人さんが隣の復元1101号住居の葺き替えをする現場を見学。 色んなコツをご教示いただきました。 これがプロが葺いた復元1101号住居。 (う、美しい…!) 教えていただいたことを活かして、来年度も続けていきます。