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今井正人"ラストラン"万感の44位締め 目を潤ませ「声援に背中を押され感謝」クロカン日本選手権

[ 2024年2月25日 19:37 ]

第107回クロスカントリー日本選手権 ( 2024年2月25日 福岡市・海の中道海浜公園 )

シニア男子10キロでラストランに挑んだ今井正人はファンの声援に笑顔で応えながら力走
Photo By スポニチ

引退を発表し、今大会が最後のレースだったトヨタ自動車九州の今井正人(39)は男子シニア10キロで44位フィニッシュ。「たくさんの声援に背中を押され感謝しかない」と目を潤ませた。大会はベオグラード2024世界クロカン(3月30日)の代表選考会を兼ね、男女混合8キロリレー代表が懸かる福岡クロカン女子シニア2キロでは田中希実(24=New Balance)が6分21秒で優勝した。

鮮やかな赤のユニホーム。胸に「トヨタ九州」の文字を躍らせ、今井は笑顔で走り終えた。「途切れることなく声援を送ってもらいゴールまで背中を押していただいた」。トップより2分03秒遅れの44位。フィニッシュで両手を広げ天を仰いで万感の思いに浸った。

順天堂大では箱根駅伝の山上がり5区で3年連続区間賞を記録。「山の神」と称えられ2007年に入社したトヨタ自動車九州ではニューイヤー駅伝で活躍。マラソンでは15年世界陸上男子マラソン代表に選出された。そしてこの日のラストラン。「実業団で17年間、高校(福島・原町高)からは24年間、山あり谷ありで、谷の方が深かった。でもそれを乗り越える喜びも経験させてもらい、充実していた」。今後コーチとして後身を指導する今井は笑顔の後に涙を浮かべ、感謝の言葉でレースに別れを告げた。


しろまる...1500メートル、3000メートル、5000メートルの日本記録を持つ田中は女子2キロで2位に12秒差をつけ6分21秒でゴールした。「最初からハイペースになり今後の試合に向けていい刺激になった」。これで世界クロカン男女混合8キロリレー代表に確定。今後は3月1日に開幕する世界室内選手権(イギリス)の女子3000メートルに出場予定で「今年の大きな目標は五輪。その前に世界室内、世界クロカンとひとつひとつレースに向かいながらしっかり準備したい」とパリ大会を見据えた。

▼男子シニア10キロ優勝・山口智規(早大) 最後の1周はしんどかったが、うまく流れに乗れた。
▼女子シニア8キロ優勝・酒井美玖(肥後銀行)昨年2位なので今回は優勝が目標だった。世界クロカンに出場できてうれしい。
▼U20女子6キロ優勝・奥本菜瑠海(大分東明高)昨年3位で悔しかったのでうれしい。実業団(日立)に進むのでさらに頑張りたい。

【主な優勝者】
▽シニア男子10キロ (1)山口智規(早大)29分16秒▽シニア女子8キロ (1)酒井美玖(肥後銀行)26分11秒▽U20男子8キロ (1)浜口大和(佐久長聖高)23分35秒▽U20女子6キロ (1)奥本菜瑠海(大分東明高)20分16秒

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