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梅沢富美男「悲しいよ。できりゃ舞台で泣きたかったよ」 兄・武生さんをレギュラー番組で追悼

[ 2022年2月10日 22:57 ]

俳優の梅沢富美男
Photo By スポニチ

俳優の梅沢富美男(71)が10日、木曜コメンテーターを務めるTOKYO MX「バラいろダンディ」(月〜金曜後9・00)に生出演。1月16日に肺炎のため82歳で亡くなった実兄、梅沢武生さんへの思いを語った。

大衆演劇の役者だった父親から梅沢劇団2代目座長を譲り受け、一座を率いた武生さん。12年に富美男に引き継ぐまで、歌謡ショーを盛り込んだ大衆演劇の普及に尽力した。富美男は兄への思いを胸に抱いたまま、1月6日から行っていた東京・明治座での座長公演を同24日まで務め上げた。

生前、「舞台の上で死にたい」と話していた兄について「僕らは舞台人だし、生の舞台をやってる人間なんでね」とした上で「その日に来たお客さんはなんの罪もないわけだから。(出演者に)悲しいことがありました、つらいことがありましたなんて、そんなこと一切関係ないからね。だから、『幕を下ろしたら役者は死んだと一緒だよ』って。僕らの世界はそういう教えをずっとしてきたんで、兄貴は『できるんだったら舞台で死にたい』『オレは舞台で死にてーよ』ってずっと言ってました」と東京都内の病院で亡くなったことも含めてまずはコメントした。

さらに、「兄貴が死んだときにはまだ初日があいて10日間しか経ってなかったんですよ。残りの10日間、頑張るしかないわけでしょ。だって僕は責任があるから、劇団を抱えている。毎日、お客さんがたくさん来てくれてるわけだから。そのお客さんに『オレは悲しいんです』なんて、できる?できないよ。だから何事もなかったような顔をしてお仕事する。それも役者なんだね」とも話した梅沢。

「梅沢武生がいたから。僕、梅沢富美男っていう役者をつくってくれたし、うん。兄貴の気持ちをくんで、僕もいつまでやれるか分かりませんけど、頑張ってやろうかなっていう気にもなってるし。やっぱり、責任があるから。兄貴からもらった3代目梅沢劇団(座長)っていう責任があるんで。やっぱり頑張って続けていきたいなって思うし、兄貴の気持ちを忘れないで頑張りたいなと思ってますね。だって悲しいの、当たり前だもん。うれしい人なんていないでしょ?身内が死んで。悲しいよ。できりゃ舞台で泣きたかったよ。でも、そんなことお客さんに見せられないし」と兄への思いを語っていた。

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