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テレ朝「報ステ」自社の亀山慶二社長辞任、謝罪コメント伝える 大越キャスター「襟を正していかなければ」

[ 2022年2月10日 22:44 ]

東京・六本木のテレビ朝日社屋
Photo By スポニチ

テレビ朝日の看板報道番組「報道ステーション」(月〜金曜後9・54)は10日夜の生放送で、会社経費の私的使用など同社社長としての不適切な行為が確認された亀山慶二氏(63)の辞任を伝えた。番組開始から約50分、小木逸平アナウンサー(47)が辞任の経緯や同局の謝罪コメントを読み上げ、メーンキャスターの大越健介氏(60)は「視聴者の皆さんの信頼を裏切らないように、しっかりと襟を正していかなければならないと思います」とコメントした。

小木アナが読み上げたテレビ朝日のコメントは「当社代表者の行動によって視聴者、アドバタイザー、株主の皆様をはじめとする関係各位の信頼に反することとなり、心よりお詫び申し上げます。今回の事態をコーポレートガバナンス上、重大なものと受け止め、的確なガバナンス体制の向上に努力する所存です」。同社は同日夕、取締役会を開き、亀山氏の辞任の申し出を受理し、決議したと発表。辞任は10日付。早河洋会長(78)が社長を兼任する。

同社によると、亀山氏は社長に就任した2019年6月以降、スポーツイベントへの出席や営業活動のため、会社の経費で国内各地に出張。しかし、21年11月、私的な会食やゴルフなどの費用約60万円を業務上の関連があるように装い、会社の経費として請求していた。さらに、私的な贈答品の代金など約5万円を経費精算したほか、執務時間中、頻繁に社用車で私的な外出をするなどの行為があったという。

また、亀山氏は社長就任以降、ほぼ毎週スポーツ局内の主要な役職者を招集した報告会を主催。しかし、合理的な理由もなくスポーツ局長を参加させず、スポーツ局長との日常的な意思疎通も十分に行わなかった。それにより、スポーツ局内の指揮命令系統の混乱を招き、職場環境を悪化させる事態となった。

21年8月に同局の東京五輪の番組スタッフが飲酒を伴う宴会を開き、うち1人が緊急搬送されるなど、スポーツ局の社員らによる不祥事が続出。これを受け、21年12月に「役職員の業務監査・検証委員会」を設置。検証作業の中、スポーツ局統括も務める亀山氏による会社経費の私的使用など業務執行上の不適切な行為が判明した。

亀山氏は1982年に全国朝日放送(現テレビ朝日)に入社。世界水泳選手権の放送などを手掛けた。

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