[フレーム]
新聞購読とバックナンバーの申込み

広島・栗林 完全復活へフォーク修正「しっかり課題を持ってやってきた」

[ 2024年2月21日 05:05 ]

<広島沖縄2次キャンプ>シート打撃に登板する栗林(撮影・平嶋 理子)
Photo By スポニチ

広島・栗林良吏投手(27)が20日、昨季不調だったフォークの改善に手応えをつかんだ。沖縄2次キャンプ第2クール初日に今春初の実戦形式としてシート打撃に登板し、打者5人に対して1安打1奪三振。全13球のうちフォーク2球を投げて2球とも空振りを奪い、左足の使い方を意識した試行錯誤の成果が表れた。

栗林の"宝刀"に輝きが戻った。今春初の実戦形式ではフォークを2球投げ、2球とも空振りを奪った。切れ味、落差ともに昨季とは異なる感触を右手に残し、自信を深めた。

「ワンバウンドしても振ってくれたり、低めにも集まっていたので良かった。昨年フォークが良くなかったのは数字に出ている。今は、腕を振ることを意識するだけで、勝手に低めにいっているので、そういう意味では(精度は)良くなった」

石原との対戦では1ストライクからの2球目、中村健には初球。特に前者は捕手のミットにワンバウンドで収まる軌道でもバットに空を切らせた。

昨年は3月のWBCを腰の不安で途中離脱。開幕後も状態が上がらず、5月には右内転筋の張りで登録を外れ、復帰後もセットアッパーに回った。2年連続30セーブ以上を挙げた22年までの安定感からは遠く、18セーブで終了。特に武器としてきたフォークに苦しんだ。フォークの空振り奪取率は22年=33・5%から23年=23・5%に低下。全奪三振数のうちフォークを決め球にした割合も22年=72・9%から23年=43・1%まで下げた。

「1年目からフォークに助けられてやってきた。昨年はフォークが良くなかったからこそ数字(成績)にも出ている。オフにしっかり課題を持ってやってきた」

自主トレでは古巣・トヨタ自動車のコーチにも助言を仰いだ。「左足が沈み込みすぎていた。左足のブレーキを使って軸足が沈み込まないように意識して投げている。投げ方や握りは変えずに左足の使い方だけを変えた」。左足が地面に接地する時間を短くし、上から叩く形に修正したことで落差が戻った。

「フォークが決まれば他の球種も勝手に良くなると思う。もう一度、勝負球に使えるようになれば幅も広がると思う」。2ストライク時にフォークを投げた割合は22年=52・2%に対して23年=37・9%。自信のなさが決め球の選択にも影響した。今季は違う。再び守護神として君臨する絶対的な武器を取り戻しつつある。 (長谷川 凡記)

続きを表示

「始球式」特集記事

「落合博満」特集記事

野球の2024年2月21日のニュース

AltStyle によって変換されたページ (->オリジナル) /