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阪神・岡田監督 井上に"大山から学べ" ランチ特打でペア組ませ「5年目か。大事な年やわな」

[ 2024年2月4日 05:15 ]

阪神・岡田監督(撮影・岸 良祐)
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阪神岡田監督が高卒5年目の井上の尻を叩くべく、ランチ特打で大山と組ませた。

「俺が人選を決めたんちゃうから。でも、去年から(コーチ陣に)言うてるけどな。土日は大物にしとけよ。小物はあかんでって」

表向きの理由はキャンプ初の土曜日で観衆を柵越えで喜ばせるため。真意は違う。キャンプを通じ、未完の大器に無言のハッパをかけているのだ。

「今年は勝負の年になるかもわからへんからな。年齢的にもな。5年目か。大事な年やわな。大学に4年行ったことを考えたら、本当の勝負の年かも分からんわな」

2人きりで打っていれば、否が応でもスイングが目に入り、打球音も聞こえる。「そら(勉強に)なるなる」。同じ大型の右のスラッガー・大山は、刺激をもたらす相手とすれば最高の教材。ペアリングを決めた水口打撃コーチは、「そういう狙いはある。僕たちも期待しているので」と説明した。近本以外は流動的な外野の定位置争い。首脳陣としては強打の打者が一人でも多く戦力に加わってほしいのだ。

「もう5年目なので」と崖っ縁の状況を理解する井上は、ランチ特打で、78スイング中7本のオーバーフェンスをした。オフはDeNA・牧と巨人・岡本和と合同自主トレをした。セ・リーグを代表する2人から学んだ打撃フォームは、キャンプで日を重ねるごとに、手応えとなって自分の体に蓄積されている。柵越えの数は、今はひとまず、重視していない。

「スタンドインは別に気にしてない。逆方向に強く打てるのは、ヘッドが利いている感覚なので、今は向こう(右方向)へ打っている。いい感じです」

外野争いの同一線上に並ぶのが、小野寺、前川、野口。一歩抜けだし、ノイジー、森下をレギュラーの座から引きずり降ろすには、打って、打って、アピールするしかない。(倉世古 洋平)

《大山臨機応変に》地に足を着けた調整ぶりが不動の4番らしい。井上と並んだランチ特打で大山は62スイングで2本、午後のフリー打撃でも56スイングで3本の柵越え。日々、課題を持って打撃ケージに入っているため、結果にはこだわっていない。「打っている中でテーマがみつかることもある。臨機応変に打席の中で考えながら、1年間どう戦うか、そのためにどうすればいいか、頭を使いながらやっている」。追い求める理想の姿に向かって、精進を続けている。

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