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ソフトB・川原田 打って走って猛アピール!小柄な19歳が開幕1軍へ存在感「しがみついていく」

[ 2022年2月4日 05:30 ]

フリー打撃を行うソフトバンク・川原田(撮影・中村 達也)
Photo By スポニチ

打って、走って、猛アピールだ。今季のブレークが期待されているソフトバンクの川原田純平内野手(19)が春季宮崎キャンプ第1クール最終日の3日、足と打撃で首脳陣の注目を集めた。6分間走でA組野手で最長1700メートルを走り、フリー打撃では鋭い打球を連発。守備は1軍レベルで「今宮2世」と評価されている高卒2年目が躍動した。

高卒2年目の川原田が第1クール最終日に存在感を発揮した。藤本監督が「(昨年入団した選手で)一番1軍に近い」と期待する有望株。まずは午前中に行われた6分間走でA組の野手で最長の1700メートルを走った。岩手県出身の19歳は「小学3年から6年まではスキーのクロスカントリー、小学5年から中学3年まで野球と駅伝もやっていた」とケロッとした表情で体力自慢をアピールした。

午後にはA組投手が初登板したフリー打撃で快音を響かせた。打撃ケージ裏で藤本監督が見つめる中、通算63勝の武田を相手に18スイングして安打性の打球を6本飛ばした。どれもライナーで外野へと運び、「直球に思った以上に慣れるのが早かった。内角を芯で捉えられていい打球も少しはあった。あとは見極め」と好感触を口にした。藤本監督は「小さい体でも遠くに飛ばせている。"ライナーで打て、考えて打て"と言ってきて、一回り大きくなっている」と評価した。

指揮官は1軍レベルでも通用する守備を高く評価し、昨秋のみやざきフェニックス・リーグでは積極的に起用した。川原田は藤本監督との面談で「(元中日)井端さんや(元ヤクルト)宮本さんのようになりたい」と夢を語った。「それに近づいてきている」と藤本監督。球史に名を刻んだ名遊撃手のように育てるべく、今春キャンプではA組に抜てきして課題の打撃など鍛えている。

主戦場である遊撃のポジションは最大の激戦区だ。今宮、新外国人ガルビス、新人の野村勇、牧原大、川瀬らライバルは多い。川原田は「まずは春ずっと1軍に残ること。しがみついてやっていきたい」。1メートル69と小柄な体に大きな野望を秘めている。(井上 満夫)

◇川原田 純平(かわらだ・じゅんぺい)2002年(平14)5月21日生まれ、岩手県出身の19歳。幼稚園の時に野球を始め、中学時には花巻リトルシニアでプレー。青森山田では2年春から遊撃のレギュラーとして活躍。甲子園出場は果たせなかったが、3年夏の県大会では2試合連続本塁打を放った。20年ドラフト4位指名でソフトバンク入団。1メートル69、71キロ。右投げ右打ち。

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