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亀山つとむ氏 先発転向目指す阪神・及川、ブルペンで見えた緩急への意識 能力は高橋に匹敵する存在

[ 2022年2月4日 06:30 ]

亀山つとむ氏

【亀山つとむ CHECK】青柳、秋山、ガンケル、西勇、伊藤将に続く阪神先発ローテ6人目の最右翼は、及川だ。

この日は、中継ぎを務めた昨季、あまり見せなかったチェンジアップを多く投げた。

先発に回れば、セットアッパーの時のように直球を力いっぱい投げて抑える投球は難しい。去年と違ったスタイルにならないと1軍の先発は務まらないわけで、最大の武器である直球を抑え気味に投げても打ち取れる投球術が求められる。そのためには緩急が必要。チェンジアップはカーブとともに、直球を生かすことができる球種と言える。

本来、左の中心は過去4年で実績を残した高橋だが、及川の能力も、そこに匹敵するものがある。昨秋、左肘を手術し、今は安芸でキャンプを過ごす高橋が戦列に戻っても、高いレベルの競争になるのは明白だ。

鈴木と桐敷のルーキーコンビは今、プロの練習に付いていくことに必死だろう。この2人もローテーション候補とするなら、現状では及川が数枚上手。2人は焦らず、まずは自分のペースをつかむことに集中すべきだ。(スポニチ本紙評論家)

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