[フレーム]
新聞購読とバックナンバーの申込み

4番バトル開戦!阪神・佐藤輝「いい打球出せるように」、5日紅白戦で大山と"直接対決"

[ 2022年2月4日 05:30 ]

打撃練習を行う佐藤輝(撮影・大森 寛明)
Photo By スポニチ

「4番バトル」開戦――。沖縄・宜野座で行われている阪神の1軍春季キャンプは3日に第1クールが終了し、第2クール初日の5日に予定される紅白戦で、佐藤輝明内野手(22)と大山悠輔内野手(27)がともに4番として並び立つことが決定した。指揮官が4番候補に挙げる両主砲候補のアピール合戦。打撃フォームを修正して第1ラウンドに臨む佐藤輝を、大山は泰然自若で迎え撃つ。

猛虎の4番争いが、ついに本格開戦する。この日予定されたシート打撃が雨で流れ、22年初の実戦形式練習は5日の紅白戦に持ち越された。注目はそのオーダー。井上ヘッドコーチが明かした。

「4番が大山と輝明。(佐藤輝は)ライト、大山はサード。(両者の4番は)ある意味メッセージ的な感じ」

指揮官が主砲候補に挙げる両者が、同じ打順で相まみえる。争いの幕開けを意味する起用法。その意図は当然、分かっているが、紅組の「4番・右翼」を担う佐藤輝は平常心を強調し、初実戦を見据えた。「4番目に打つということですね。紅白戦なんで、投手との勝負を頑張りたいと思います」。念頭にあるのは「対大山」ではなく、「対投手」だ。

さらなる進化を見据え、試行錯誤を続ける打撃フォームに、変化を加えた。藤井康1、2軍巡回打撃コーチは「(バットを)寝かすというより、ちょっと元の形に戻っている感じ」と証言。キャンプイン時にはバットのヘッドを背中向きに90度寝かせるフォームを試していたが、この日の打撃練習ではヘッドを投手に向けたフォームを試行した。「重心移動をうまくコントロールできて後ろサイドの軸でしっかりボールをつかまえられている。形的には一番よかった」と同コーチ。佐藤輝も「いい打球がいっていたと思う。紅白戦でもいい打球が出せるように」とうなずいた。

「いろいろ試すのが好き。自分の感覚に落とし込んでやっていきたいと思います」

現状のレベルを把握するために格好の舞台となる紅白戦。しかも相手白組の先発は昨年2月7日の紅白戦で対戦し空振り三振に仕留められた藤浪だ。「今年は前に飛ばせるように。こっちもいろいろ試しているので、何とも言えないですけど、打てるに越したことはない。頑張って打ちます」。これ以上ない試金石。結末は1年前と同じか、それとも――。野球ファン必見の真っ向勝負から、主砲への道を歩み始める。(阪井 日向)

▽佐藤輝と大山の昨年初実戦 ともにチーム初実戦の2月4日紅白戦に出場。佐藤輝は白組の1番・左翼で二ゴロ、一ゴロ、空振り三振の3打数無安打。大山は紅組の4番・三塁で空振り三振、三邪飛、右飛の3打数無安打だった。佐藤輝はキャンプ中の11試合を含む、開幕までの実戦23試合で先発4番起用なし。一方大山はキャンプ中5試合を含む18試合すべて先発4番だった。

続きを表示

野球の2022年2月4日のニュース

AltStyle によって変換されたページ (->オリジナル) /