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日本ハム・新庄監督が打席で指導 ドラ6長谷川威ブルペンで実戦モード演出

[ 2022年2月4日 05:30 ]

ブルペンで打席に立つ新庄監督に向かって投げ込む長谷川威(撮影・沢田 明徳)
Photo By スポニチ

高級ブランド「プラダ」の白いスニーカーを履いた足が右打席に向かった。ネット越しに後方からBOSS組(国頭)の若手投手陣の投球を視察していた日本ハム・新庄監督が、今キャンプ初打席の相手に選んだのはドラフト6位の最速151キロ左腕・長谷川威(金沢学院大)だった。

バットこそ持っていなかったが、現役時代をほうふつさせる両手を高々と上げるおなじみのルーティン。ベースから離れた右打席の最後方に立ち、左の横手から繰り出される長谷川威の直球を2球確認すると、「スライダー」と声を上げて変化球を要求した。球筋を確認すると、捕手・田宮には「左バッターどう?抑えられる?」と質問。「抑えられると思います」という回答にうなずいた。

わずか8球が、長谷川威にとっては実戦さながらの登板だった。新庄監督が国頭視察に訪れたキャンプ初日には、チーム全体に向けて「練習のための練習をしているように見えた。試合のようにやってほしい」と苦言を呈していた。3日は指揮官自ら打席に入って、実戦モードを演出。新人左腕は「打ちにきていると思って真っ向勝負の気持ちでいった」と立ち向かった。打者・新庄には「広角打者。三振を取れるイメージが湧いてこない雰囲気。しっかり見切られてボール球を振ってこないと思ったので。打席結果は多分、四球」と白旗をあげた。

全体練習後の取材対応はなかったが、監督として初めて臨むキャンプの第1クールが終了した。5日からの第2クールはいよいよ実戦に突入する。キャンプ前には「1軍、2軍とつけたくない。BIG組とBOSS組でつけたい」と横一線を強調していた指揮官。左キラーとして長谷川威を抜てきする可能性もありそうだ。(東尾 洋樹)

◇長谷川 威展(はせがわ・たけひろ)1999年(平11)8月9日生まれ、埼玉県出身の22歳。花咲徳栄では日本ハムの同僚・野村の1学年先輩で、夏の甲子園を制した17年はベンチ外で甲子園出場経験はなし。金沢学院大では2年秋の明治神宮大会出場。21年ドラフト6位で日本ハム入り。1メートル78、81キロ。左投げ左打ち。

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