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バイオマスは地球を救う

エネルギー政策の大転換を迫る

バイオマスは地球を救う

オーストリアの実情とデータに基き、異常気象を止めるのはバイオマス(木質資源)であることを提唱する。

著者 アウグスト ラッガム
西川 力
ジャンル エネルギー・環境
出版年月日 2015年07月10日
ISBN 9784877986117
判型・ページ数 A5・126ページ
定価 本体2,000円+税
在庫 在庫あり

この本に関するお問い合わせ・感想

世界各地で、洪水、嵐、干ばつなど異常気象が人々の生活を脅かしている。その原因を解明し、それを止めるのは、オーストリアの実情とデータに基づいて、バイオマス(木質資源)であることを提唱する。それは、持続・循環型社会への大転換でもある。一日も早く、石油、石炭、原子力から決別することを訴える。

日本語版刊行に寄せて
バイオマスが果たすべき本来の役割.........熊崎実

はじめに
本書の要旨

第1章 原子力発電所はいらない
1 原子力発電所はいらない、再生可能エネルギーは十分にある
2 核分裂、核融合、地熱は、地球の熱バランスを崩し、カーボンニュートラルにはならない
3 最終エネルギーの消費が2倍に増えた時、それを核エネルギーで供給すると、地球の温度は何度上昇するか

第2章 ロジカルな新しい気候理論
1 大気とエコシステム地球の歴史
原始の大気の主成分は二酸化炭素だった
光合成が始まる--バイオマスと酸素がつくられる
2 気候の暴走は人類の存亡にかかわる
化石燃料は100万年分以上ある
二酸化炭素はこの15年で2倍以上増えた
危惧されている気候の暴走--海面の上昇
3 ラッガムの腐植土- 気候理論
海は蒸発で冷却されている
陸は冷却されない
陸にも蒸発による冷却システムを
4 地球の生態系の3本柱
なぜ、どこに、腐植土が形成されたか?
なぜ、光合成でつくられる陸地のバイオマスの95%以上が土壌微生物の餌になるのか、土壌微生物の役割とは?
なぜ、植物は自らの組織の成長に必要な量の1,000倍以上の水を土壌から吸収するのか?
5 生態系のかなめ・腐植土
大気中の炭素は4,000 億トンも多すぎる
腐植土が消失したので、反応速度と温度の法則が働かなくなった

第3章 腐植土を生成する新しい農林業とエネルギーの転換のためにすべての力と資金を投入する
1 何が気候変動の原因か?
二酸化炭素は腐植土に貯蔵する
エネルギーの転換と新しい農業が地球温暖化を止める
気候変動の原因は土壌からの二酸化炭素の放出である
2 危惧するのは次の氷河期ではなく今の温暖化である
3 気候変動、化学農業、腐植土喪失
腐植土が57 kg /m2から7kg /m2に激減した
世界中で腐植土が消失している
既存の文献による腐植土の調査
4 大気中の4,000億トンの過剰な炭素を具体的にはどのように地中に戻すのか?
土壌の腐植土で炭素結合をする

第4章 バイオマスは十分にある
1 持続的に収穫できるバイオマスはどのくらいあるのか?
森林簿に載っている成長量は少なすぎる
太陽エネルギーの変換効率
再生可能エネルギーの潜在量
2 既に大量の木を燃料として消費している
3 製材には大量の残材が伴う
4 見過ごされている成長量は非常に多い
1,200m2の森からの収穫の実例--50年間手つかずで天然更新したカラマツとトウヒの森
5 農業と帯状のエネルギー林の組み合わせ
6 粉塵問題を抱える都市・グラーツのモデル案
粉塵問題を抱える都市グラーツ
粉塵問題の解決
7 まとめ

第5章 危機に強い財政と経済、失業者ゼロのために
エネルギーの転換がもたらすチャンスは信じられないほど大きい!
我々はエネルギーに毎年いくら支払っているのか?
どのようにエネルギーの転換を行うのか?
家庭でのエネルギー転換(電気自動車を含む)には、どのくらいのコストがかかるのか?
産業、商業、発電、民生、公共、運輸でのエネルギー転換にはどのくらいのコストがかかるのか?
このエネルギー転換の資金調達はどうするのか?

第6章 6年間で実現可能な目標を目指すオーストリアをEU の先進モデルに
目標を達成するための条件

第7章 エネルギーの転換を目指す先駆的な活動--シュタイアーマルク州

第8章 バイオマスは福島のような惨事から我々を守る

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