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原発を止めた裁判官

井戸謙一元裁判官が語る原発訴訟と司法の責任

原発を止めた裁判官

2006年に志賀原発訴訟で原発運転差し止め判決を下した井戸謙一元裁判官がその判断の過程を語る。

著者 神坂さんの任官拒否を考える市民の会
ジャンル エネルギー・環境
シリーズ GENJINブックレット
出版年月日 2013年08月15日
ISBN 9784877985585
判型・ページ数 A5・96ページ
定価 本体900円+税
在庫 品切れ・重版未定

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2006年に志賀原発訴訟で原発運転差し止め判決を下した井戸謙一元裁判官がその判断の過程を語り、自身が関わった事件と裁判官生活32年を振り返る。国と電力会社の主張を優先してきた原発訴訟に対する司法のあり方、最高裁の管理・統制におかれている裁判官の独立性を考える。
まえがき.........神坂さんの任官拒否を考える市民の会

第1部 原発訴訟と司法の責任〈講演〉.........井戸謙一(元裁判官・弁護士)
はじめに
これまでの経歴
いま、担当している事件

1 裁判官としての生き方
司法反動の歴史
31期の任官拒否者は全員、青法協会員
神戸地裁時代
令状当番のこと
勾留場所をどうするか
活発な裁判官会議
遠慮しない合議
裁判をしたいという思い
裁判官像をつくるきっかけとなった参議院定数訴訟

2 志賀原発2号機運転差止め判決
覚悟をもって取り組んだ事件
地震動想定の不十分さ
邑知潟断層帯の危険性
直下型地震の想定の問題
基準地震動想定方法の問題点
能登半島地震による志賀原発事故
中越沖地震による柏崎刈羽原発事故
新耐震指針の問題点
志賀原発2号機運転差止め判決に圧力はなかったか

3 福島原発事故で考えたこと
福島第一原発事故発生
新しい類型の原発訴訟
なぜ原発訴訟で原告が敗れてきたか
3・11後の裁判所の判断

4 最近の裁判所の状況
露骨な人事差別の減少
裁判官人事について
裁判官は出世したいのか
最近の若い裁判官について

5 司法の果たす役割と限界

第2部 福島原発事故と今日の司法〈質疑応答〉
Q1 司法研修所で憲法科目がない理由について
Q2 裁判官に市民運動に関わる原告をバカにする空気があるのか
Q3 近年、裁判官は一層エリート化しているのか
Q4 裁判官は労働者としての権利意識を持っているか
Q5 担当事件はどのように決められているのか
Q6 裁判官に専門分野はないのか
Q7 「日の丸・君が代」処分や国家神道にかかわる裁判について
Q8 家宅捜索令状が却下されることはあるのか
Q9 伊方原発訴訟での裁判長の突然の交替
Q10 脱原発の市民の動きを裁判官にどう伝えるか
Q11 大飯原発の調整運転とは何か
Q12 ふくしま集団疎開訴訟について
Q13 原発輸出について

あとがき--核燃料サイクル、英霊サイクル、そして任官拒否サイクル.........神坂直樹

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