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第16回中国大学生日本語科卒論コンクールの論文審査会が上海で開催 (2)

人民網日本語版 2016年12月07日09:06

第16回日中友好中国大学生日本語科卒業論文コンクール審査委員の所感

言語部門審査委員の所感:

言語コースの推薦論文は今回9本だった。数としては、例年より減っているのだが、レベルは決して低くはないと思う。研究テーマとしては、論文番号1番「現代日本語の『NというN』の文法的機能」、2番「一年生の日本語授業におけるアニメ動画利用状況の調査及び分析」、4番「中日忌み言葉の対照研究―『文字の獄』と『言霊信仰』を中心に」、5番「語用論からみた日本語会話文における間接発話行為―依頼表現を中心に」、9番「『〜てしまう』の意味についての考察―認知言語学の観点から」、12番「日本語における副詞の曖昧さに関する一考察―『ぼつぼつ』『そろそろ』を例として」、15番「『2016年山東省政府活動報告』日訳実践報告」、22番「特殊的え段仮名―感情的語用と言語連音をめぐって」、23番「動作進展の視点から見る有対他動詞の可能形と有対自動詞の選択―否定表現を中心に」などの論文タイトルが示しているように、文法研究から中日対照研究、語用論、認知言語学、音韻論、翻訳実践など多岐にわたっている。その中で、特に文法研究の論文として、日本語の有対自他動詞の研究をした論文番号23番、「NというN」構造の文法機能を研究した論文番号1番の論文は、豊富な言語事実を根拠に研究を行い、更に母語話者を対象とするアンケート調査も実施したりして、説得力のある結論が導き出されているしっかりとした論文で、審査の結果、それぞれ一等賞と二等賞の論文として選ばれた。また、論文番号2番の論文は、最近若者の中で人気のある日本のアニメ動画は一年生の教育現場で如何に生かされているのかという教育現場の実状を調査、分析した論文で、アニメや動画などは若者が日本語に接近する大きなきっかけだという学習者の学習動機の裏付けや中国における日本語教育の現場でも、それが有力な教育コンテンツになっているという現実も反映されている論文として、三等賞に選ばれた。

ほかの論文も、その中には会話における発話行為を研究する論文もあれば、「〜てしまう」や「ぼつぼつ」「そろそろ」などのような具体的な表現を研究する論文もあり、または「忌み言葉」や「え段仮名の感情的な語用」など例年の論文にはあまりなかった新しいテーマも見られ、学生の視点がどんどん広がっていることが分かり、非常に喜ばしいことだと思う。そして、現在中国では各大学で翻訳・通訳コースの修士課程が盛んになりつつあるという状況の中で、今回提出された卒業論文の中にも、翻訳実践をテーマにしたものもあったが、ただし、実践報告と卒業論文の峻別を如何にするか、この論文コンテストの新たな問題になり、今後は改めて検討する必要があるかと思う。そして、この歴史のある論文コンテストの高いレベルを維持するためには、更により多くの大学に対してアピールすることに力を入れ、できるだけ応募論文の数を確保するように努力する必要もあるだろう。

徐一平 北京日本学研究センター教授


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