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2006年09月

デスノートの作者がナイフの所持でつかまったというニュースはなにかで読んだ。正直言って「デスノートの作者」がどういう人物か知らなかったので、「きっと妙な趣味でも持っているんだろう。なにしろデスノートだし(読んでいないけど、名前がデスだし)」ぐらいに思っていた。

記事をよく読んでみたら、刃渡り8.6センチのアーミーナイフが車のコンソールボックスに入っていたという。僕は「アーミーナイフ」というのは、軍隊が持っているようなナイフだと思っていたのだ。それじゃあ捕まってもしょうがないなと思っていたのだが、実は「十徳ナイフ」のことだった。なんだ、それなら僕も持っているぞ。

どうにもややこしいのだが、ビクトリノックスとかウェンガーとかのいろいろな機能がついているものをアーミーナイフといい、映画のランボーが持っているようなナイフは「サバイバルナイフ」というらしい。

アーミーという名前はいかがなものかと思うが、もともと軍隊で使用されたものだからしょうがないのかもしれない。でも、これの用途はきわめて日常的なものである。決して戦闘のためにあるわけではないし、人を刺すにはきわめて不利な形状をしている。

僕も、昔自動車に乗っていたときに、コンソールボックスにアーミーナイフを入れていた。理由は、なんらかの事故で万一車に閉じ込められたときに、シートベルトを切って脱出するためである。幸い、その用途で使用することはなかったが、ハサミやセンヌキなどがついているから、なかなか重宝した。

実は今もアーミーナイフを持ち歩いている。僕が持っているのはビクトリノックスのトラベラーで、刃渡りを測ってみたら6センチぐらいだった。6センチ以上はダメと書いてあるが、大丈夫かな。

僕がこれを持ち歩いているのは、便利だからである。普段メインの長いナイフをつかうことはめったにないが、ハサミ、ナイフ小はよく使う。ナイフ小はカッター代わりや鉛筆削りに、爪も切れるハサミは下手な文房具よりもはるかに便利である。旅先なら、果物や野菜を食べるのに長いナイフを使う。中国では北京ダックをさばいたこともあるが、6センチではちょっと短いので使いにくい。

もちろん、普段はかばんの中に入っているが、文房具のたぐいだと思っているので、わりと出しやすいところにしまってある。使った後なんかだとポケットに入れてしまうことも多い。キーリングがついているので、自転車旅行のときは、鍵をつけて出しやすいところにしまっている。捕まるの?捕まるの?捕まるの?
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#小畑健
#アーミーナイフ
#不法所持

20代ぐらいの人と中国へ行くと、中国の汚いトイレが恐ろしいらしい。2002年に一緒に自転車で旅したI君は、ガソリンスタンドのトイレを嫌って、野グソしていた。

断っておくが、僕が今までの人生で一番汚いトイレに入ったのは、中国ではなく、日本である。20年ぐらい前、東武東上線成増駅ホームのトイレだったけど、あのころの駅のトイレはどこも異常に汚かった。

さて、前回の中国のトイレ(その1)に引き続きトイレ話。中国には有料トイレが少なくない。無料のトイレがきれいなことはまずないが、有料だからといってきれいだとは限らないので、注意しよう。

料金は5角〜1元ぐらい。たいがい、入り口に徴収する人がいて、その人にお金を渡せばいいのだが、たまに「大便か?小便か?」と聞かれることがある。これは、大と小で値段が違うためだが、普通は大も小も同じ。入ったらどっちだかわかんないんだから同じなのが当たり前である。

免費(無料)と書いてあるにもかかわらず、人がいる場合がある。これは、ちり紙売りである。中国のトイレはトイレットペーパーがついていない場合が多い(最近はトイレットペーパー付が増えてきた)。食堂やデパートなどお店のトイレでも無いことがあるから、トイレットペーパーは常に持ち歩くようにしよう。

変わったところでは、上海にある自動販売機みたいなトイレ。お金を入れると自動でドアが開くのである。このトイレ、長く入っていると勝手にドアが開いてしまうようになっているので、している最中に外から丸見えになるんじゃないかと一瞬恐怖をおぼえるが、普通の用足しなら十分に時間があるので心配はない。もちろん、時間内でも内側からボタンを押せば、ドアが開く。その際、これまた自動で清掃しているので、このトイレはなかなかきれいだ。

ちょっとびっくりしたのは、トイレを商売にしている人(家族?)がいたことである。どこだったか忘れたが、二階建てで、1階がすべて公衆トイレ、その上に住居があるのだ。ちゃんと洗濯物なんかが干してあって、生活感満点。市場の近くにあって、なかなか繁盛している。副業?でジュース(トイレで売るなよ)なんかの売店もやっている。入ってみたら、さすがは自分の家だ、きれいに掃除してあった。

それにしても、トイレの上に住むってのはなぁと思ったけど、冷静に考えてみれば、誰の家にだってトイレはあるし、その上が部屋だって珍しくは無い。一回一元で、一日100人(絶対にもっと多いと思う)来ても100元(1500円ぐらい)だから、副業も含めると、なかなかいい商売なんじゃないだろうか。

蘭亭のトイレでは、入ったら自動的に水が流れてきた。センサーでもついているのかなと思ったら、さにあらず、料金所のおじさんが蛇口をひねっているだけだった。しかし、なかなか気の利いたサービスである。

センサーで思い出した。これは、招待所のトイレなのだが、とにかく暗い。天井に蛍光灯がついているのに、スイッチが入っていないのだ。壁にスイッチがあるのだろうと思って、探したがどこにも無い。

しょうがないから、暗いまま用を足していたら、後からオジサン(宿泊客らしい)が入ってきて、「ポン」と拍手した。と同時に明るくなった。30秒ほどで、また消えてしまった。オジサンまたポン。電気つく。また消える。今度は僕がポン。なかなか面白いけど、おちついてできないよ。

なんだかワケが分かんないけど、ハイテクってすごいなーと思った。
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#中国
#トイレ

本当は中国のトイレ(その2)を書こうと思ったんだけど、面白い爺さんにあったので、予定変更。

移動の途中で、次の仕事までかなり時間があったので、洗足池のほとりに自転車を止め、ベンチに座って缶ジュースを飲みながら池を眺めていた。しばらくして、昔流行った五段変速の自転車に乗って、爺さんがやってきた。爺さんは僕の隣に座って、話しかけてきた。

ということで、全部書くと大変なことになるので、話の流れに従って要約してみよう。

1.爺さんは木型職人で、その腕前から名人と呼ばれていた。
木型というのは鋳物の鋳型のさらにもとになるもの。図面を木型に起こすのが爺さんの仕事で、それを砂に押し付けて型を取り、鉄を流し込んで鋳物を作る。砂を型にすることを言ったら、なぜか「あなたは頭がいい」ということになってしまった。

2.名人だからといって儲からない。
僕が「名人なら注文がいっぱい来たでしょ」といったら、うまいからといって仕事が来るわけではないのだそうだ。また、一人うまいやつがいてもダメで、三人はいないと仕事はこないという。なかなか含蓄のある言葉だと思った。

3.国民年金じゃだめ。厚生年金に入っておきなさい。
僕が国民年金だなんて一言も言っていないのに・・・。耳が痛いよ。
木型職人として独立した爺さんは、国民年金しか払っていなかったので、年金では生活できないのだそうだ。木型の仕事もどんどん減って、手に職があれば安泰だと思っていたのに、こんなはずじゃなかったという。

4.子どものころ、工作の成績はトップで、通知表で「優」の上の「秀」をもらった。
子どものころから手先が器用だったそうだ。その学校では、「秀」は学校創立以来初めてで、あわててスタンプを作ったとか。「優」は努力すれば取れるが、「秀」は努力しなくてもできるぐらいじゃないと取れないそうだ。

5.ゴキブリと話ができる。
動物はすべて人語を解する。なかでもゴキブリは賢くて、飼いならすと、名前を呼べば来るようになる。うちのゴキブリは出てくんなといっても出てくるんだが・・・。

6.金魚を飼っていたら、20センチぐらいの大きさになった。
お祭りで200円ぐらいの金魚がでかくなったという。大きなコイと同じ水槽で飼っていて、一緒に泳いでいたから鍛えられて大きくなったんじゃないかという。

7.リスの歯は鋭い。
リスの歯はかみそりのように鋭くて、何度も手を切った。電話線は3回噛み切られた。

×ばつ3

ひまなときに、こういう当たり障りのない会話をするのは好きだ。人を憎んだり、説教したりしないのもいい。自慢話も小学校だと笑って聞ける。

爺さんありがとう。面白かったよ。

中国のトイレは面白いから話のネタにはちょうどいい。しかし、何度も行っているわりに写真がないのが残念だ。

というのは、トイレにカメラを持ち込むのは気が引けるし、誰かが入っていたりすると撮れないからである。一歩間違えば、「ものすごい変わった性癖を持った日本人」として逮捕されちゃうという、国辱物の目にあうかもしれないのだ。

最近、中国ともトイレとも関係ないことを調べていたら、たまたま例のトイレの写真が写りまくっているページを見つけた。下にリンクするが、食事時は見ない方がいいと思う。

中国のトイレ

誤解のないように言っておくが、北京、上海など大都市のトイレでこういうのにお目(お尻に?)にかかることはめったになくなってきた。北京なら、胡同のトイレで、これらに近いものにお目にかかることができるかもしれない。上海ではもう扉がないこと自体めずらしい。続きを読む
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4日から授業が始まって、教室で授業をしていたら、外からドボドボと水の音がした。プールに水をはっている音である。僕は毎年この音を聞くと「今年も夏が来たな」と思うのだが、あと一月もたたずにプールの授業が終わるこの時期に聞くのは真冬に蝉の声を聞くようなものである。

普通、プールの水は6月ごろ掃除し、水をはったら、それで次の年まで水を抜くことはない。もちろん、水を足すことはあるが、それはたいした量ではない。

なんで今頃こんなことやってんだろうと思ったら、ふじみ野市のプール事故で、点検・補修のために水を抜いたからである。

これ、考えてみると大変なことだ。普通の小中学校のプールでは、一回水を入れるたびに、水道料金が20万円〜30万円かかる。プールは各学校にあるし、高校なんかの大きなプールでは100万円ぐらいかかるところだって少なくないだろう。それに、臨時の点検、補修費用を考えると、今年の夏、全国で一体どれほどのお金がかかったのだろう。

もちろん、いくらお金がかかろうとも、人の命にはかえられない。だが、人がプールの排水口に吸い込まれた事件は、ふじみ野市が初めてではないはずだ。そのときからプールの管理をちゃんとしていれば、必要なかったお金なのである。

もう季節外れの夏の音は聞きたくない。
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北京原人がパンダの狩猟?=中国・河南省で化石発見(Yahoo!japan-時事)
河南:北京原人がパンダを食べていた証拠を発見(新華タイムズ)
北京原人がパンダ狩り?・中国の遺跡で化石(日経-共同)

パンダ食べちゃってましたかと思ったけど、よく考えてみれば、パンダぐらい有用な動物はいない。

なにしろ、あれだけの図体だから、肉も毛皮もそうとう大きいのが取れるだろう。笹しか食べてないから、肉の味も意外といけそうな気がする。その上、あんなに動きが鈍いなら、捕まえるのもそれほど難しくないんじゃないだろうか。

日経の記事によると、パンダの骨は周口店で最初に北京原人が発見されたとき、すでに出土していたが、現在住んでいる場所とあまり環境が違うため否定されていたそうだ。もし、北京周辺に住んでいたならば、北京原人の時代は大陸じゅうにパンダがうじゃうじゃいたってことか。それもまたすごい。

白黒の毛皮を着た北京原人が、むしゃむしゃと笹を食うパンダと対峙している図なんてのは、なかなかロマンを感じますな。

ちなみに、現在パンダの毛皮の取引はもちろん違法だが、55万元(800万円ぐらい)ぐらいらしい。

ただし、密猟者は死刑である。
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#北京原人

やたナビにWikiを設置してから、これがローカル(自分のパソコンだけ)で使えればいいなと思っていた。でも、それだけのためにWebサーバー立てるのは面倒だしとほおっておいたのだが、パソコンが壊れてすっきりしたこの機会にTiddlyWikiをインストールしてみた。

インストールはチョー簡単。なにしろ本体がひとつのHTMLファイル(JAVAスクリプト)だけなのだ。これをサイトからダウンロードしてきて、適当なフォルダに入れてブラウザ(Firefox推奨らしいが、IEでもOperaでも動く)で閲覧するだけ。具体的なダウンロード・インストールの方法、使い方はTiddlyWikiのススメを参照のこと。

Wikiの便利さはいくら書いても尽きないのだが、かいつまんで言えば「ウェブページを簡単に作れるツール」である。ただし、TiddlyWikiの主な用途はウェブページをインターネット上で公開するのではなく(サーバ上で動かして公開することもできる)、自分のコンピュータにインストールして自分のメモ用に使うのである。

Wikiとしての機能は必要十分である。りぞうむ文学辞典で使っているYukiWikiよりもはるかに多機能でタグ付けもできる。

これだけでも十分使えるのだが、プラグインによって機能を拡張することもできる。一定の書式で、ページ(Tiddlerという)を書けばそれでいいというお手軽なもので、具体的なインストール方法はTiddlyWikiFAQを参照のこと。

Wikiがイマイチ流行らない理由に、Wiki文法を覚えるのがわずらわしいというのがある。だが、これは「文法」という言葉による誤解で、必要のないものは覚えなくていいのだ。特に人に見せる必要のないTiddlyWikiなら、最低限書き込んだものがページになることと、[[]]が内部リンクになること、URLを書けばそのままリンクになることだけ覚えておけば十分実用的に使えると思う。

あとは必要に応じてリファレンスを見ればいいのだが、どういうわけかTiddlyWikiにはついていないので、僕はTiddlyWikiのススメから文法の部分だけをコピーしていつでも見られるようにしている。肝心のWiki文法は日本でよく使われているYukiwiki系とは違うので、それに慣れている人は注意しよう。
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行くといっておきながら、実はまだ行っていませんでした。ごめんなさい。

あれを書いたときには、もうすぐにでも家を飛び出して「ここではないどこか」へ行きそうな勢い(一時はこのままリュック背負ってどこまで歩けるかとか考えてた)だったんだけど、酒飲みながら地図開いてたらいつの間にか寝てしまった。

ここ数年は「絶対に行きたい場所」が決まっていたから、すぐに行けた。今年は違う。特にない。ないなら行かなきゃいいんだけど、どうしても「ここではないどこか」に行きたいのだ。

目的が分かんなくなって、結局どこにも行かないで終わっちゃったりして、人生を旅に喩えるなんて言い古されたことだけど、よく似ているよなぁとしみじみ思ったのでありました。

で、結局行くのかって?行きますよ。宿は手配した。テントだけど。

場所はヒ・ミ・ツ。「家から自転車で」とだけ言っておこう。

【追記】
朝起きたら、なんだか天気が悪い。様子を見ていたら大雨。
途中で雨が降っても、なんらかの対処をするだけなんだけど、スタートから雨だとちょっと出発する気にならない。自宅でふて寝してた。
本来、江戸川自転車道路を走って日光まで行くつもりでした。

ぐだぐだな夏休みになってしまったなぁ。

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