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2022年03月

先ほど、『醒睡笑』のテキストをアップロードして、ふと何ページ目か確認してみたら、ぴったり5000ページだった。いろんな意味ですごいぞオレ。
5000
それはともかく、ふと4000ページのときも記事にしたことを思い出して検索してみると、2020年4月21日に書いていた。これによると3000ページが2018年2月23日なので、ちょうど2年で1000ページのペースなのだが、そんなことよりびっくりしたのがタイトルの「原油はマイナス」。
原油はマイナス、やたナビは4000ページ:2020年04月21日
WTI
何が起こったのかというと、世界の原油価格の指標となるWTI原油先物価格がマイナス30ドルになったのである。ようするに「原油なんかタダでもいらん、受け取るなら売る方が1バレル当たり30ドル払え」ということだ。簡単に言えば、コロナで世界中が引きこもりになり、タンクが一杯になってしまったのである。

それが今では100ドル超えである。今月一時は125ドルまで上がった。わずか二年で125倍になったのだが、惜しむらくは僕は原油タンクを持っていなかった。
oil
これに円安も加わって、物価の上昇が危惧される。自動車を持っている人はリッター170円とかになって困っているだろう。

なんといってもコロナと戦争の異常事態である。これらに目星が付けば、そのうちなんとかなるだろうと思っている。

物騒な世の中である。集合住宅では昨日紹介したモニター付きドアカメラぐらいいでいいが、戸建だとそうもいかない。妻の実家にWi-Fi対応の防犯カメラを取り付けた。

実はだいぶ前にも別のメーカーのを付けたのだが、これがイマイチだった。センサーの感度を上げると何もいないのに作動するし、下げると人が通っても作動しない。専用スマホアプリは広告がやたら出てうざい。唯一の利点はバッテリーで動作することだが、何故かやたらとバッテリーが減るときと減らない時がある。写りはそこそこだったが、ダミーよりはマシかなというぐらい。

これに比べると、今回取付けたtp-linkのtapoC310は比較にならないぐらい有能である。tp-linkは中国のメーカーで格安のルーターで有名。僕の家のルーターもこれである。最近はIoT分野にも力を入れているらしく、tapoというのはtp-linkのネットワークカメラ・スマートプラグ・スマートランプのブランドである。なお、「中国のメーカーなんか怪しくて使えない」という人は、ここから先は読まなくていいです。

屋外セキュリティWi-FiカメラTapo C310
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お値段は破格の5900円。昨日紹介したドアモニターの3分の1である。はっきりいって昨日のドアモニターよりずっと性能はいい。

見た感じ、ガンダムの何かみたいだが飛んだりはしない。これに別売りのマイクロSDカードを入れる。容量がいっぱいになると古い動画から消えていく。必要な画像は保存することができる。
大きさ
屋外用なので防水(IP66)だが、直接風雨にさらされる場所は避けたほうがいいだろう。電源はバッテリーではなくACアダプタからなので、電源を確保しなければならない。妻の家の場合、換気扇の隙間を通して室内の電源から電気を取った。

ちょっと残念なのがACアダプタが直接コンセントに挿すタイプだったことである。屋外用コンセントだと、フードに干渉してしまい直接挿せないことがある。有線LANにも対応しているものの、LANからの給電には対応していないらしい。

C310はネジで取り付けるタイプなので、少々DIYをしなければならない。とりあえずドライバーがあればいいのだが、木材以外のものに付けるときはドリルも必要になる。取り付け用のネジ類はこんな感じで必要なものはすべて揃っている。
プラグと型紙
左は型紙である。シールになっていて、まずこれを設置したいところに貼り付ける。◯の書いてあるところにドリルで穴を開ける。黄色いのはコンクリートや石膏ボードに取り付けるためのアンカープラグで、これをドリルで開けた穴に差し込んだ上で本体をネジ止めする。説明書には書いていなかったが、ドリル穴は6mm。持っててよかった電動ドリル(電動工具(BLACK+DECKERマルチツールエボ)を試してみた:2021年05月07日参照)。
アンカーを差し込む
アンカープラグは指でも押し込めるが、うまく入らないときのために木槌やゴムハンマーを用意しておくとよい。今回は取り付ける場所が石膏ボードだったのでアンカープラグを使ったが、木であればそのまま木ねじで止めることができるだろう。

本体をネジ止めすると、こんな感じになる。
本体(とりつけたところ)
後ろから見るとこんな感じ。
後ろ
小さな穴がたくさんあいているが、これはスピーカーである。ここからアラート音やこちらの音声を送ることができる。もちろん、向こうの音もこちらに聞こえてくる。その左にあるネジ止めされた蓋はマイクロSDカードスロットとリセットボタン。SDカードはあらかじめ用意しなければならない。

設定や動画の閲覧はスマホのアプリから行なう。Wi-FiのPINだけ用意しておけば簡単に接続できる。実は今回は2台目だったのだが、簡単に増設できた。

感度の設定はさまざまあるが全部試してはいない。動体感知だと感度を中にしても、野良猫で反応するレベル。深夜、反応したから何かと思ったらハクビシンだった。それではやたらと通知が来て困るので人物感知にした。これは人にしか反応しないのだが、画面の端にちょっと足が入ったレベルでも感知する。画像は鮮明で、夜でも街灯の光がさすところなら白黒にならない。

電源をどうにかしなければならないのと、ネジ止めにしか対応していないのがちょっと問題だが、そこさえクリアできればオススメ。
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#セキュリティ
#DIY

四月から新生活。新天地で心機一転と思ったけど、古いアパート(マンション)でセキュリティがちょっと心配・・・という人もいるんじゃないだろうか。何をかくそう、僕の家もモニターどころかインターホンすら付いていない。押せばピンポンとなるアレが付いているだけだ。とはいえ賃貸だから工事はできない。何か対策はないか。

そんなわけで、10年ほど前、工事なしでドアそのものに取り付けられるカメラ、パナソニック謹製「ドアモニ」なるものを付けた。どんな物かは10年前の次の記事を参照してほしい。

パナソニックのドアモニを試してみた:2012年01月10日

これはなかなか便利なものではあったが、先日ついに故障した。カメラ部分は雨曝しだし、ドアの本体には開閉で絶えず結構な衝撃がかかる。過酷な状況のなか、十年もよく持ったと思う。

ともかく壊れていてはしょうがないので、新しいのを買うことにした。ところが「ドアモニ」で検索しても、旧製品しかでてこない。パナソニックのサイトでは製造終了になっている。かなりニッチな商品なのでもうだめかと思ったが、よく探してみたら別の名前になっていた。

モニター付きドアカメラ VS-HC400-W:Panasonic
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「モニター付きドアカメラ」なんて長すぎるし、それほど浸透していないとはいえ「ドアモニ」というペットネームを捨てる意味が分からない。お値段はちょっと高めの1万8000円程度。ニッチな商品だからしょうがないが、もっと写りのいいセキュリティカメラが1万円以下で買える時代にちょっとお高い。

さて、中身はこんな感じ。一見してドアモニとあまり変わらない。モニターのバッテリーがいまどきニッケル水素電池なのが目を引く。
ドアモニター <
取付け方もドアモニ時代と同じで、付属の六角レンチで幅を調整しドアの上に引っかけるだけ。両面テープの剥離紙をはがすのもお忘れなく。

で、外から見たところ。
ドアモニター(外)
ドアモニから比べると、大きくなっていてレンズも目立つ。以前は「ドアに何か付いているな」程度だったのが、これははっきりカメラが付いているのが分かる。あまり目立つのもどうかとは思うが、防犯のためには目立ったほうがいいのかもしれない。

ドアの内側はこんな感じ。
ドアモニター(中)
サイズ・形状ともにドアモニと全く同じで、単三電池四本で駆動する。すぐに切れるものではないが、エネループみたいな充電式の乾電池が吉。

モニターは前より少し大きくなった。感度も上っていて、外が明るければ、夜でもカラーで写せる。基本的に充電台に置いて使うが、外すこともできる。
モニター
問題はドアモニからの進化だが、ちょっと期待はずれだった。いちばん期待したのは、ボタンを押してから画像が出るまでのタイムラグだったが、少し早くなったという程度。モニターは大きくなったとはいえ、スマホから比べるとそれほど大きいとは言えない。

よかったのは、ドアチャイムの音を登録すると、チャイムと同時に画像が出る機能が付いたことだ。残念ながら時々反応しないことがあるが、ちゃんと作動するととても便利だ。表示された画像は録画されるので、留守中に誰かが来ても記録される。空き巣狙いの犯人は、前もってチャイムを鳴らすことによって留守時間を調べるという。その点でも効果があるだろう。

もう一つ大きな進化が、Wi-Fiに繋ぐことができるようになったことである。ただし、直接繋ぐことはできず、ホームユニットなるものを買わなければならない。これを買うと出先で来客の画像が見られたり、応答(マイクとスピーカーが付いている)したりできるそうだが...う〜んビミョー。
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那須の殺生石が真っ二つにカチ割れたそうだ。

「那須の伝説「殺生石」が真っ二つ 自然に割れたか:NHKweb
「九尾の狐」伝説にゆかりがあり国の名勝にも指定されている那須町の「殺生石」が真っ二つに割れているのが見つかりました。
地元の観光協会によりますと、自然に割れたとみられるということです。(中略)観光協会は、今月4日より前に同様の問い合わせはなかったことから、「4日の夜から5日にかけて自然に割れたとみられる」としています

実は去年の10月、ここを訪れている。もちろん殺生石は健在だった。
殺生石1
左の「殺生石」と書かれた杭の隣りに見える注連縄をはってあるのがカチ割れた殺生石である。今となっては貴重な写真になったが、近くに寄った写真もある。
殺生石2
これを見ると、すでに大きな亀裂が入っているのが分かる(画像をクリックorタップしてください)。おそらくここから割れたのだろう。

この殺生石が有名なのは、松尾芭蕉がここに訪れたからである。『おくのほそ道』には次のようにある。
これより殺生石に行く。館代より馬にて送らる。この口付の男、「短冊得させよ」と乞ふ。やさしき事を望み侍るものかなと、
野を横に馬ひきむけよほととぎす
殺生石は温泉(いでゆ)の出る山陰にあり。石の毒気いまだほろびず、蜂・蝶のたぐひ真砂の色の見えぬほどかさなり死す。
というわけで、現地には芭蕉の句碑もあった。
芭蕉句碑
いしの香やなつ草あかく露あつし
この句は『曾良旅日記』の「奥の細道随行日記」にある句らしい。

石碑にはカマキリがとまっていた。
カマキリ
実はこの石が殺生石だという確証はどこにもない。簡単に言えば、それっぽい大きな石を殺生石としていただけである。僕は最初もっと上の方にある大きな岩を殺生石だと思い込んで写真を撮っていた。近づいたら単なる岩を撮っていることに気付いたのだ。
ニセ殺生石
殺生石にしてはまわりが青々としているのが少々気になるが、どうせ何の根拠もないのだから、これからはこれを2代目(何代目だかわからないけど)殺生石ってことでいいんじゃないだろうか。
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#松尾芭蕉
#那須

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