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阪神・近本 CS間に合った!13日ぶり実戦「普段通りに動けた」、矢野監督も「第一段階クリア」

[ 2021年11月4日 05:30 ]

練習試合 阪神4ー2三菱自動車倉敷オーシャンズ(特別ルール) ( 2021年11月3日 甲子園 )

<阪神・三菱倉敷オーシャンズ>8回、中前打を放ち、笑顔の近本(撮影・平嶋 理子)
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阪神は3日、6日開幕のクライマックスシリーズ(CS)ファーストステージ(S)に備えて三菱自動車倉敷オーシャンズと練習試合し、右太腿裏痛から回復した近本光司外野手(26)が13日ぶりに実戦出場した。今秋ドラフトでロッテから3位指名された広畑敦也投手(23)と2打席対戦して1安打。CSでの完全復活へ視界良好だ。

自らを、周りを、ひと安心させる快音がバットから鳴り響いた。8回1死一塁で迎えた2打席目。近本はロッテからドラフト3位指名された右腕・広畑の3球目の146キロ直球を鮮やかに中前にはじき返した。

「生きたボールを見られたことは良かったですし、スムーズに打席にも入れたので良かったと思います」

猛虎のキーマンが13日ぶりに実戦の場に帰ってきた。10月21日の中日戦で右太腿裏の張りを訴えて途中交代。登録は外れず代打待機はしていたとはいえ、レギュラーシーズン最後の3試合は欠場で終えた。

10月31日のシート打撃で負傷後初めて投手と対戦。試合前のシートノックにも初参加して階段を上がった。DHだったサンズへの代打で登場した6回は遊ゴロ失策で一塁走者に残り、けん制球に頭から帰塁する場面もあった。打撃以上の懸念材料だった守備と走塁に関して全力でこなせる状態に近づいている。

「普段通りに動けていたのかなと思いますし、走塁も試合の中でできたので良かったのかなと思います」

3年目の今季は178安打で最多安打の初タイトルを獲得し、打率・313、10本塁打、50打点はすべてキャリアハイ。6日のCSファーストS初戦で対戦が濃厚な巨人・菅野に対しても今季10打数5安打、打率・500とめっぽう強く、CS突破には不可欠な存在だ。矢野監督もまずは胸をなで下ろした。

「打って、今走れる強さで普通に走るというところまではできた。CSの時には大丈夫かなという第一段階はクリアできたかな」

4日も甲子園球場で大和高田クラブとの練習試合が組まれており、守備に就く可能性も十分。「最善の準備を怠らずに、できることをしっかりとやっていきたい」。優勝を逃した最終戦をベンチで見守るしかなかった悔しさも、CSの舞台で晴らしてみせる。(山添 晴治)

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