日本語教師が知らない動詞活用の教え方
多くの日本語教師は、日本語の動詞活用を教えるのに苦労している。著者は、従来の「ます形」だけを教える日本語教授法の限界を克服すべく、苦労せずに動詞活用を含む基礎がマスターできる独自の方法「ニュー・システムによる日本語」を開発。これによって飛躍的に教育効果があがり、多くの日本語学習者から高い評価を受けている。これまでの日本語教授法の誤りとこの「ニュー・システム」の特徴を紹介する。
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第1部 動詞活用の間違った教え方――「ます形」から教えてはいけないワケ
1 初級日本語教育の間違い
2 日本語教師 昔と今
3 中国で絶賛される教授法...
4 特許取得の『ニュー・システムによる日本語』とは
5 脳科学と日本語学習
6 『ニュー・システムによる日本語』の広がりとJLPT
7 『ニュー・システムによる日本語』が適している学習者とは
8 ヨーロッパ言語学習法との比較
9 こんなに教えているCEFRに沿った英語のテキスト
10 これしか教えていないJFスタンダードに基づく代表的な教科書
11 文法か会話か
12 海外で日本語を学ぶ場合
13 「文法積み上げ方式」か「can-doシラバス」か
14 なぜ頑丈な家がはやく建つのか
15 留学生30万人時代の日本語教育
16 理系学習者に好かれる教科書、嫌われる教科書
17 シンガポールで評判の『ニュー・システムによる日本語』
18 学習者の望む教科書とは
19 日本語の美しいシステムと日本語教育
20 頼もしい日本人教師と目を輝かせる生徒たち
21 無駄な授業
第2部 『ニュー・システムによる日本語』の全体像
7週目までの内容と指導法
最小限の文型やルールで多くの文をつくる
8週目以降
『ニュー・システムによる日本語』Vol.2の内容
補足:グループ1動詞とグループ2動詞の見分け方
第3部 「『は』と『が』」の疑問が一瞬で消える
「は」と「が」だけを比べるとわからなくなる
現行教科書による問題
「は」の使い方についての学習者の混乱過程
問題解決と指導法
間違った説明が混乱を招く
結論:「は」を使うか「が」を使うかなどという問題は存在しない
エピローグ
巻末資料1 動詞付き50音表
巻末資料2 動詞はやわかり表(特許第1780123号)
巻末資料3 初期に学ぶ6つの活用形と6つの公式
巻末資料4 主な研修先