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日本の最高裁を解剖する

アメリカの研究者からみた日本の司法

日本の最高裁を解剖する

元最高裁判事など関係者へのインタビューに基づき,保守的といわれる日本の最高裁を考察する。

著者 デイヴィッド S ・ロー
西川 伸一
ジャンル 法律 > 司法制度 > 専門書
出版年月日 2013年06月10日
ISBN 9784877985516
判型・ページ数 A5・176ページ
定価 本体1,900円+税
在庫 在庫あり

この本に関するお問い合わせ・感想

日本の最高裁が違憲無効とした法令はわずか8件にすぎない。このように日本国憲法の実現に積極的ではなかった。このため、日本の最高裁は最も保守的な最高裁判所であるといわれる。米国の研究者が元最高裁判事など関係者のインタビューに基づいて、この理由を明らかにする。日本の司法制度、とくに最高裁判所の研究として欠かせない研究論文である。
日本語版への序文
「日本語版への序文」の原文
第1部 保守的最高裁の解剖──日本の司法を審査する
序 論 最高裁はなぜそれほど保守的なのか
第1章 最高裁裁判官への道
1 密室的な選考過程
2 任官までの道のり
3 司法部内での出世コース
第2章 最高裁裁判官へのもう一つの道
1 検察官経由
2 弁護士経由
3 行政官経由
4 法律学の教授経由
第3章 最高裁裁判官に対する制度的圧力
1 時間の制約──その1:すぐにやってくる退官
2 時間の制約──その2:過剰な仕事量
3 マンパワーの制約:裁判官と調査官の逆説的な関係
結 論 司法政治の性質と制度設計の影響
訳者解説

第2部 日本で違憲立法審査が十分機能してこなかったのはなぜか
序 論 最高裁はなぜ違憲立法審査に消極的だったのか
第1章 文化的説明
1「官」の文化
2 日本社会の主流にある政治文化
3 公然たる対立の文化的忌避
4 日本社会の軸なき特徴
第2章 歴史的説明
1 戦後に続く明治時代の遺産
2 「二流の官僚」としての裁判官
3 違憲立法審査の外来的な性格
4 冷戦の影響
第3章 政治的説明
1 違憲立法審査に対する政治的制約:外圧なのか自己抑制なのか
2 外部からの抑制:任命手続きを通じた政府の影響力
3 自己抑制:規範的か戦略的か
第4章 制度的説明
1 内閣法制局による事前審査
2 司法部と法務省の人事交流の影響
3 司法部の官僚制的構造と内部規律
結 論 司法官僚制の支配を断ち切る
訳者解説

訳者あとがき

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