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海未「穂乃果のパンツを盗もうと思います」
パンツを盗んだ海未はいなかったんだな
チノ「ココアさん、何作ってるんですか」 ココア「ティッピーパンだよ!」
チノちゃんをパンにすればチノパンだね。
うーん...?w もう一捻り欲しかったな、ありきたりすぎw
エレン「今日はおでんだろ」ミカサ「いいえ焼き鳥」
ワイはおでんをオカズに飯が食える
(注記)現パロです←これ 進撃の巨人でやる必要なくね?w
原作ではエレンが先に死んだ
まゆ「まゆは今日からクール属性になります!」
このスレから10年近くの時を経て、ドミナントガシャでしぶりんはCuに、まゆはPaに、幸子はCoになったという
兎娘「あー世界中の犬と猫が絶滅しねぇかなぁ」兎弟「えぇ...」
うさぎと鶏を同時に庭で飼育した事有る うさぎは手間かかる上気障が荒く最終的には鶏殺害した
チノちゃん「大変です!変態に囲まれてしまいました!」
2018年のごちうさ安価SSなのに人少ないな。
>>1 二期の3年後、3期の2年前だからな
シャロ「6億円が当たったわ!」
二億ならこうならなかった
クロエ「このフトドキモノ」???「それってあなたの感想ですよね?」
???「うっせ!富士山みてぇな口しやがってよぉ!」
【ミリマスSS】 コロちゃんとコロッケ屋さん
三文字でホラーになるの、凄くない?
鞠莉「なんでウチの彼女連中はお◯ぱいが好きなのかしら」千歌「ねぇ」梨子「ねぇ」
果林「何か問題でもあるのかしら?彼女っていうか普通の仲良し同士のスキンシップよね?」 エマ「友達の胸を吸って甘えたりオムツを交換させるのは普通じゃないんだよ」

2020年09月

1: だいやまーくN.3fwTpjCY:2020年09月08日(火) 21:40:17.38 :qk8ObxF0O

チノ「そんな細胞分裂みたいなことあります!?」

ココア「あるんだよ!私は昨日!確かに!この目で!見たんだよっ!!」

チノ「そんな強調することですか!?」

ココア「あれは衝撃だったよ......」


〜回想〜

ココア「ん〜やっぱりティッピーはもふもふだなぁ〜」モフモフ

ティッピー「............」モフモフ

ココア「反動をつけてー......っと」モフモフ

ポンッ

ココア「......あれ?」

ティッピー「!?」

ココア「ティッピーが増えた!?」エエエエエ!?


読む →
1:以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2020年09月06日(日) 17:55:19 :nWNObmw7d.net
するわ


4:以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2020年09月06日(日) 17:58:00 :nWNObmw7d.net

ヨーロッパのある観光地 スキー場

女の子「わーい」

爺「ほっほ、女の子は元気じゃのう」

女の子「おじいちゃん、私あっちのほうで滑ってくるね」スイーッ

爺「こらこらまたんか!」

爺「まったく、片時も目を離せんのう」


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その他 SS ☆その他 2
1:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2020年09月08日(火) 22:36:31.22 :lUuaoiGOO

月の裏を見たことがあるか。

多くの人たちにとって、その質問自体が意味不明だと思うけれど、ある程度の趣旨はわかる。
月は自転と公転周期が同期しているーー要するに常に同じ面を地球に向けているので、地球上では肉眼で月の裏側を観測することが出来ないことから質問として成り立っている。

無論、科学や工業が進歩を遂げた現代ならば、探査機やら有人ロケットを打ち上げて月の裏側を観測することか容易なのは言うまでもない。

それらの手段を用いて撮影された画像は現代人ならばインターネットなどですぐに見つけられるのだけど、それを実際に肉眼で見た者は宇宙飛行士に限られ、極々少数であると言えよう。

興味がある者はそれを見てみたいという理由だけで宇宙飛行士を目指しても良いくらいロマン溢れる話ではあるけど、興味のない者にとってはネットで画像検索するだけで済む話である。

この物語はそんな理屈で私、羽川翼が観測したーーいや、希望的観測を基に綴ったーー阿良々木暦の裏側にまつわる物語なので、やはり興味のある者だけが読むべきものだと、そう思う。

「どうか、私の血を吸ってください」

あの日。高校2年の最悪で最低で最高の春休み。
吸血鬼となった阿良々木くんに自らの首筋を差し出したその瞬間から、物語は幕を開ける。

阿良々木暦の裏側。裏の顔。夜の王の、素顔。

私はそんな物語を望んで、彼の眷属となった。


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その他 SS ☆その他 0
671: だいやまーくbL5b7ovQmQ:2020年08月27日(木) 16:50:47.48 :SbvYUOOb0

P「....さて」

P「ちとせの症状も改善したことだし」

P「今日もバンバンこなしていくか!」

本日の依頼者 >>672


672:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2020年08月27日(木) 17:07:09.63 :znH8X9aV0
ありさ先生


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モバマス SS ☆コメディ 2
1:以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2020年09月09日(水) 00:30:12.873 :iNB+OLrJp.net

俺(小2)「ドラァ!!!」(漢検準2級合格)

父「すげえ!」

母「この前まであんなバカだったのに......」

弟「ウンチウンチ〜wwwwwwwwwwwwwwwwww」


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その他 SS ☆その他 5
1:以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2020年09月08日(火) 23:41:56 :1YXdcqokM.net

戦士「お、おう。(今月もかよ)」

魔法使「女の子はつらいよな。(チッ、使えねぇ)」

僧侶「どうかご安静に。(神よ、なにゆえ女を勇者に選んだのか!)」

勇者♀「みんなありがと!」

勇者♀「ううう〜お腹痛いよー、体重いよー」グッタリ


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ファンタジー SS ☆コメディ 0
1:名無しさん@おーぷん:20/09/08(火)22:28:13 :jf3

我那覇響「朋花、今度の仕事、一緒だってな!」

天空橋朋花「そのようですね〜。よろしくお願いします〜」

響「よろしく! 自分、さっき台本見たけど、いろいろあって楽しそうだったぞ!」

朋花「私も見ましたよ〜。楽しみですね♪」


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ミリマス SS ☆コメディ 4
1:以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2019年05月05日(日) 07:30:56.048 :eHqGLqJF00505.net

おまえら「今死ねば佐々木希の子供のなれる」

俺「!? ...!!! 」バタバタ

俺「...。」

〜佐々木希の膣道〜

俺「はッ!? ここは!?」ヌメリ

渡部「あっ!頭が見えてきたぞ!」

佐々木希「うーん...」

俺「ということは...これは佐々木希のマン汁!? 子宮に戻らなきゃ!」グググ...

渡部「何ッ! 戻った! 先生どうして!?」

先生「わかりません...」

佐々木希「うーん...」


12:以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2019年05月05日(日) 07:35:15.323 :Nbfvzg2G00505.net
こういうスレを待ってた


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その他 SS ☆糞SS 2
1:以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2020年09月08日(火) 18:00:55.983 :aR1eq++Z0.net

DQN「おう、ちょっと金出せや」

男「お金なんか持ってませんよ......」

DQN「ウソつけやァ! 財布持ってんの見てんだぞ!」

女「手袋を逆から読むと?」

DQN「は? なんだてめえ?」

女「手袋を逆から読むと?」

DQN「ろくぶて」

女「ハァッ!!!」ボッ

ドゴォッ!


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その他 SS ☆コメディ 0
1:名無しさん@おーぷん:20/09/08(火)18:41:42 :TYb
シャニマスSSです
冬優子の辛いもの好き設定良いですよね


2:名無しさん@おーぷん:20/09/08(火)18:43:31 :TYb

ーー昼事務所ーー

P「............」パソコンカタカタ

冬優子「............」ジーッ

P「............」パソコンカタカタカタ

冬優子「............」ジーッ

冬優子「......ねえ、そろそろお昼なんだけど」

P「ん、もうそんな時間か」

冬優子「昼食くらいちゃんと食べたほうがいいわよ。どうせ朝も食べてないんでしょ」

P「さすが冬優子、お見通しだな」

P「......わかったよ。少し休憩するか。──と言ってもな、実は今朝ドタバタしてて何も買ってこなかったんだよ」

冬優子「あんたねえ」

P「まあちゃんと買い置きあるから大丈夫。確かここに......げっ、切らしちゃったか」カラッポ

冬優子「......はあ。しょうがないわねぇ。ふゆのストック分けてあげる」ガサゴソ

P「いいのか?なんか悪いな............うん?」

デンッ 『蒙古タンメン中本 北極ラーメン』

P(めっちゃ辛いやつだこれ......)


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シャニマス SS ☆いちゃコメ 4
613: だいやまーくbL5b7ovQmQ:2020年08月20日(木) 22:14:03.71 :hneVKVY70

P「次で4人目か....」

P「さすがに疲れたが、まだまだ依頼は貯まってるからな!」

P「休まず行くぞ!」

本日4人目の依頼者 >>614


614:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2020年08月20日(木) 22:14:14.00 :wuB64GhQ0
千夜


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モバマス SS ☆その他 0
2: だいやまーくOYYLqQ7UAs:2020年09月05日(土) 02:31:42.33 :iAil1BOY0

超大型台風接近。
その報は散々テレビで伝えられていたが、進路が西寄りなこともあり、業界のお偉方は楽観的だった。
具体的に言えば、台風が近づいているというのに撮影などのスケジュールが全て延期になったわけではなかったのである。

雨風はみるみるうちにその強さを増して、昼間のうちはまだちょっと強い雨程度だったものが、日が沈む頃には立派に暴風雨と呼んで差し支えないレベルになっていた。
運悪く撮影の都合で劇場に待機していた杏奈と百合子は、もはや今から帰宅するほうが危険である、と言う結論に至ったのであった。
当然のことながら一緒にいたプロデューサーも帰宅困難となったため、この夜は劇場に三人で泊まることになったのである。

「んじゃあ、俺は事務室にいるから何かあったら声かけてくれな」

いくつかのベッドが並ぶ仮眠室を杏奈と百合子に明け渡し、プロデューサーは事務室へと戻っていった。
さすがに同衾ではないにしてもアイドルと、女性である二人と同じ部屋で眠るわけにはいかない、という理由である。
もっとも、事務室のソファもそれなりに広く柔らかい、プロデューサーが一人眠るくらいはなんてことはないだろう。

と、いうのが今から数時間前のことである。

(ちょっと待ってなんでどうしていや落ち着け私)

百合子は薄暗い、常夜灯の明かりだけに照らされた仮眠室のベッドの上で、かつて無いほどのパニックに陥っていた。
それは暴風によってガタガタと激しく震え鳴く窓に怯えているわけでも、その窓にもはや砂礫か何かかと紛うばかりに打ち付けられる雨粒の轟音を恐れているわけでもない。


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ミリマス SS ☆ero 0
1:以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2020年09月07日(月) 21:40:02.544 :aRO9lsdL0.net

ピンポーン

男「はい。あ、お隣の......」

女「あの......肉じゃが作りすぎてませんか?」

男「へ? なんで?」

女「作りすぎていたら、おすそ分けしてもらおうと思いまして......」

男「あいにく作ってませんけど......」

女「そうですか、失礼します」

バタン

男(なんだったんだ、いったい)


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その他 SS ☆コメディ 11
1: だいやまーくXz5sQ/W/66:2020年09月07日(月) 20:58:55.47 :V525dxyZ0

「すみません、こっち向いてください!」

「今回の噂についての真相を――」

「相手は高校を卒業したとはいえ、まだ未成年だって聞いてますが」

「これがきっかけになってユニット解散とか......!」

「自社で売り出し中のアイドルに手を出す罪悪感は無かったんですか!?」


次々にがなり立てられる質問と、通りを照らすフラッシュの雨。

被写体を、カッターで切りつけるような、鋭いシャッター音が幾重にも重なる。

そうして熱......。純粋な情熱でなくて、好奇や妬みが織りなす歪んだ形の下卑た熱意。

それが、画面越しでも強く感じられた。

お陰で肩が震えるような寒気を感じ、田中琴葉は乾かしたばかりの髪をくしゃり。

使い終わったドライヤーを手早く片付けると、改めてベッド上のスマホと向かい合う。


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ミリマス SS ☆いちゃコメ 1
1:以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2020年09月07日(月) 19:42:51.555 :By5BAt+T0.net

けも耳奴隷「が、ぅ.../// 」ぷるん

富豪「今日はな、特注の媚薬ローションを用意した」トロォ...

けも耳奴隷「......?」

富豪「これを全身に塗りたくる」むにゅ...

けも耳奴隷「ぅ.../// 」


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ファンタジー SS ☆ero 1
1:以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2020年07月25日(土) 19:07:05.787 :w7tvbufk0.net

俺「(やべっ!お前ら君だ!)」

お前ら「...あ、あの...ふひひ...」

俺「え?」

お前ら「>>3


3:以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2020年07月25日(土) 19:07:47.760 :rPuGIB1D0.net
うちに来い、話がある


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その他 SS ☆糞SS 1
558: だいやまーくbL5b7ovQmQ:2020年08月17日(月) 22:11:48.66 :1kokCXs70

P「茜のやる気が取り戻せてよかった!」

P「んっ、んっ、んっ」ゴクゴク

P「プハァ!」

P「さぁ、次行くぞ!」

本日3人目の顧客 >>559


559:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2020年08月17日(月) 22:12:05.35 :/vS4ziEq0



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モバマス SS ☆コメディ 2
1:以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2020年08月27日(木) 20:42:28.392 :nhyzwatv0.net

俺(18)「大学入ったし俺もいつか彼女できるんだろうなぁ」


2:以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2020年08月27日(木) 20:42:43.210 :0iNz6Zlu0.net
あっ...


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その他 SS ☆怖い話・欝 6
1: だいやまーくdbGyYYDw8A:2020年09月07日(月) 00:32:44.49 :/xQxg2fl0

提督「今日も良い陽気だなあ」

阿武隈「ですねえ。こういう日はゆっくりお出掛けしたいですね」

暁「そうねえ......」

提督「いやー、気持ちいいな。なあ、暁」

阿武隈「そうだよね、暁ちゃん?」

暁「そうだけど......そうじゃないわよーっ!」

阿武隈「もう、暁ちゃん。どうしたの?」

暁「雷ってばーっ! 雷ってばもー!」

提督「雷がどうしたんだ?」

暁「暁を子供扱いしちゃって! 失礼しちゃうわ!」ぷんすか!


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1: だいやまーくhAKnaa5i0.:2020年09月06日(日) 23:33:14.58 :vlfO7GIN0

お父さん お父さん 赤子(25)がいるよ


2: だいやまーくhAKnaa5i0.:2020年09月06日(日) 23:35:05.90 :vlfO7GIN0

【ケース1、高垣楓】

(事務所)

カチャ

P「おはようございます」

肇「お、おはようございます。プロデューサーさん。あ、あの...ちょっといいですか?」オロオロ

P「どうしたの?」

肇「いえ...その...か、楓さんが...」スッ

P「楓さん?」

楓「ダー♪(おしゃぶり装着)」ヨッ

P「...」

P「何でこんなことに...」

肇「わかりません...私が来た時にはもうおしゃぶりを咥えていました...」

楓「プロデューサー。私、今日は赤ちゃんなんでちゅ♪」キラ-ン

P「まった...めんどくせぇことを...」ハァ

楓「赤ちゃんなのでお世話してくだちゃーい♪」キャッキャッ

P「...」

肇「...」

肇「あ、そうだ。私には急用がありました。それでは失礼します」スタスタ

P「待って。お願い」ガシッ

肇「離してください。私には急用があるので。大事な用なので」ググググ

P「頼む...! 後生だから手伝って欲しい...!」ググググ

肇「私に何をしろと...!」ググググ

P「あの子の母親になってくれ!」ググググ

肇「嫌です! お断りです!」カッ!

楓「肇ママ...♪」ダ-

肇「歳下に甘えようとしてプライドはないんですか!」

楓「赤ちゃんなので♪」

P「始末に負えねえ開き直り方」


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モバマス SS ☆コメディ 7
1:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2020年07月09日(木) 00:48:25.58 :xyo68LAY0
・シャニマスのSSです。二次創作や解釈違いを敬遠される方はブラウザバックを推奨します。

・途中提示される選択肢からPの行動を安価で決定してお話を進めていく形式です。

・エンディングにたどり着いたら、また最初からスタートします。n週目にはない要素がn+1週目に現れることがあります(n≧1)。

・選択肢による行動のとり方次第では、特定のアイドルでも異なったエンディングがあり得ます。


2:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2020年07月09日(木) 00:50:26.89 :xyo68LAY0

ピピピピッ、ピピピピッ、ピピピピ......

P「......っ」

P「......朝か」


P「いってきます。......って、まあ一人暮らしなんだけどな」

P「よし! 今日も一日頑張るか!」


3:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2020年07月09日(木) 00:53:56.52 :xyo68LAY0

〜駅前〜

P(事務所まであと少しだが......)

P「っ、暑いな、まったく......」

P「そうだ」


1.我慢できん......とりあえずコンビニに入ろう。
2.急いで事務所に行けばクーラーの効いた部屋が待っている!
3. 路地を歩けば涼しいかな......?


6:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2020年07月09日(木) 01:02:57.69 :5KSMn7yN0
2


7:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2020年07月09日(木) 01:06:21.85 :xyo68LAY0

P(急いで事務所に行けばクーラーの効いた部屋が待っている!)

P(少し小走りで向かうか......!)タッタッタッタッ


8:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2020年07月09日(木) 01:15:34.50 :xyo68LAY0

〜事務所〜

P「ぜぇ、ぜぇ、ぜぇ、っ......はぁっ、ぁあっ」

P「つ、着いた......」

P(日ごろの運動不足がたたってしまった......)

P(が、しかし!)

P「涼しい〜〜」バタリ

P(なんだか事務所に人の気配もしないし、玄関だけど座っちまうか)

P ハァッハァッ

P(......い、息が上がったままだ......)

P(もう少し身体を動かしたほうがいいのかな?)

P「あ......」


「――なんだ、変質者かと思ったらあなたでしたか」


P「あ、ああ。おはよう円香」ハァハァ

円香「ハァハァいいながら挨拶しないでもらえますか? 不快極まりないので」

P「ご、ごめん......」

P「駅前から走ってきたもんだから、こんなになっちゃって」

円香「いい年した大人が街中で走っちゃうなんて......あなたはドラマの主人公か何かなんですか? ミスター・ヒーロー」

P「いい年っていったってまだ20代だからな」

円香「もう20代、の間違いでしょ」

P「うう......涼しい部屋に早く入りたかったんだよ。よいしょっと」

P「いま事務所には、円香1人か?」

円香「ええ。不幸にも」

円香「だから玄関から息を荒げた人物の気配がしたときは通報する準備をして向かいましたよ」

P「すまない......それは怖かったよな」

円香「......冗談だっての」ボソッ

P「え?」

円香「ひとりごとです。お気になさらず」


9:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2020年07月09日(木) 01:23:50.22 :xyo68LAY0

P「ひ〜か〜りあつ〜めて〜ひ〜びけとお〜くへ♪」カチャカチャ

P「む〜す〜んだ〜き〜ず〜な〜し〜んじて〜♪」コポポポポ

円香「気味の悪い鼻歌を歌いながらコーヒー淹れるのやめてくれますか?」

P「気味の悪いって......お前らの歌だぞ」

円香「ええ。ですから、私たちの大切な歌に傷がつくので、やめてほしいと言ってます」

P「ひどい......その「私たち」にはプロデューサーである俺は入ってないのかよ」

円香「それは......」

P「......ははっ、そこで言い返さないあたり、円香は優しいな」

円香「なっ......!! さっきからサビの同じ箇所しか歌ってない人に言われたくありません!」

P「正直、スマンカッタ。あ、いや、歌詞とんじゃってな」

円香「最低」

P「じゃあ、今度はバッチリ歌詞覚えて歌うから、な?」

円香「結構です。これからレッスンまでの間、宿題をやるので、静かにしていてください」

P「わかった。そうするよ」


10:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2020年07月09日(木) 01:29:16.58 :xyo68LAY0

透「あ、樋口。来てたんだ」

円香「うん......って、これから一緒にレッスンあるでしょ」

透「あれ、そうだったっけ」

円香「じゃああんたなんでここに来たの」

透「ふふっ、ひみつ」

円香「......何それ」

透「樋口、ちょっとそこでジャンプしてみてよ」

円香「は? なんで」

透「小銭欲しくて」

円香「最初からお金貸してっていいなさいよ......」

円香「いくら必要なの?」

透「あ、くれるんだね」

円香「あげるんじゃない、貸すの。で、いくら?」

透「150円」

円香「ジュース1本ぶんくらいだけど」

透「うん。それでいい」

透「さっき飲み物買いにコンビニ入ったんだけどさ」

透「財布、忘れちゃってて」

円香「いい加減学びなさいよ」


11:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2020年07月09日(木) 01:35:42.33 :xyo68LAY0

透「コーヒーの匂いがする。もしかして、プロデューサーいる?」

円香「......いる」

透「うわ、樋口、すごい顔」

円香「話しかけたいならそうすれば?」

透「そうだね。そうする」


透「プロデューサー、おはよ」

P「お、透か。おはよう」

透「コーヒー、淹れてるんだね」

P「ああ、見ての通りな」

P「飲むか?」

透「いや、いらない。熱いの苦手っていったでしょ」

P「はは、そうだったかもな」

透「プロデューサーって、記憶力あんまりよくなかったりする?」

P「いや、そんなことはないと思うけど」

透「......」

P「透?」


1.もしかして、怒ってるのか?
2.俺の顔に何かついてるか?
3.アイスコーヒーなら好きなのか?

選択肢>>12


12:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2020年07月09日(木) 02:17:36.68 :vuCU5hBDO
3


13:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2020年07月09日(木) 11:13:58.77 :xyo68LAY0

P「アイスコーヒーなら好きなのか?」

透「まあ、嫌いじゃないけど」

透「......」

透「......そういうことじゃない」

P「?」

透「いいや、向こうでスマホいじってるね」

P「あ、ああ......」


14:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2020年07月09日(木) 11:16:37.16 :xyo68LAY0

円香「何話してたの?」

透「ううん、特には」

円香「......そう」

透「やっぱここでスマホでもいじってようかなって」

円香「飲み物」

透「?」

円香「飲み物、買いに行くんじゃなかったの」

透「あ」

透「ふふっ、忘れてた」

円香「もう」

透「じゃ、買ってくる」

円香「いってらっしゃい」


15:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2020年07月09日(木) 11:21:49.23 :xyo68LAY0

P「よ〜し、じゃあ仕事すっか」

円香「いちいち報告しなくていいので。どうかご静粛に」

P「わ、わかったよ。ごめんな」

円香「......」

ガチャ

P「お、誰か来たのかな」

タタタタタ

小糸「お、おはようございますっ!」

P「小糸か。おはよう」

円香「おはよ」

小糸「はいっ、プロデューサーさんおはようございます」

小糸「あ、円香ちゃんもう来てたんだ」

円香「浅倉ももう来てる」

小糸「そうなんだ? どこにいるの?」

円香「いまは飲み物買いにいってる」

小糸「あ、そうなんだね」


16:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2020年07月09日(木) 11:31:25.20 :xyo68LAY0

ガチャ

タ、タ、タ、タ

雛菜「やは〜おはようございます〜」

小糸「ひ、雛菜ちゃん! おはようっ」

円香「......」

P「おはよう雛菜。よし、これでnoctchillの全員が揃ったな」

雛菜「プロデューサーに小糸ちゃん、それに円香先輩も〜」

雛菜「プロデューサーは、今日もお仕事?」

P「ああ、もちろん。アイドルのプロデュースに精を出してるところだ」

円香「まだ働いてないでしょ」ボソッ

P「そ、それは言うなって......」

雛菜「あは〜プロデューサーと円香先輩、なかよし〜って感じ〜?」

雛菜「じゃあ、雛菜もプロデューサーと仲良し〜ってする〜」

P「ひ、雛菜、近いって......」

円香「あの!」

P「わっ」

円香「仕事、しなくていいんですか。ミスター・社会人(仮)」

P「そ、そうだな。悪いな雛菜、また後でな」

雛菜「うんっ、またあとでね〜プロデュ〜サ〜」

円香「ふんっ」ムスッ

小糸「ぴゃっ......ま、円香ちゃん、怖い......」

円香「別に怒ってないから」ナデナデ

小糸「ふわぁぁ、......って、子どもじゃないんだから!」

雛菜「みんなしあわせ〜って感じみたいだね〜」


17:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2020年07月09日(木) 11:34:39.16 :xyo68LAY0

数時間後

P(今日のnoctchillはレッスン漬けだったよな)

P(あいつらのことだから心配しなくてもいいかもしれないけど......)


1.まあでも、様子を見に行くか!
2.仕事で疲れたし昼寝でもしよう。
3.休憩がてらはづきさんと話すか。

選択肢>>18


20:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2020年07月09日(木) 11:36:33.14 :m7Lzg+Pg0
3


23:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2020年07月09日(木) 12:02:35.00 :xyo68LAY0

P(休憩がてらはづきさんと話すか)

P(昼休みになったら話しかけてみよう)


はづき「んっ、あぁあぁ〜」

P「ははっ、お疲れ様です。コーヒーでも淹れましょうか?」

はづき「あ、お願いします〜」

P「今日はデスクワークなんですね」カチャ

はづき「ええ、そうですね」

はづき「ありがたいことにこの283プロも忙しくなってきてるわけですけど」

はづき「忙しくなったぶん、こうしてプロデューサーさんと何気なく会話するのも久々な気がしますね〜」

P「そうかもしれないですね」コポポポ

はづき「そういえば、思ったんですけど」

はづき「プロデューサーさんとnoctchillのみんなの距離感って、なんだか不思議なものを感じるというか」

P「え、そうですか?」

はづき「はい。あ、別に変な意味とかじゃないですよ」

はづき「ただ、こう、どこか隠れた絆を感じるといいますか」

P「......俺のプロデュースがうまくいってる証拠ですかね」ドヤッ

はづき「ふふっ、いまのプロデューサーさんの顔、いい感じにうざいですね〜」

P「そ、そうですか......」

はづき「冗談ですよ〜」


24:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2020年07月09日(木) 12:10:42.94 :xyo68LAY0

P「まあ、何というか、良い意味で新鮮さはないですね。懐かしい感じというか、昔から知っていたような......」

はづき「あ、それです」

はづき「旧知の仲、みたいな感じがあるんですよね〜」

はづき「透さんとか」

P「透ですか」

P「確かに、初めて会った気はしないんですよね」

P「ただ、それもあんまりはっきりとはしてなくて」

はづき「ドラマですね」

P「そういうロマンチックなものなんですかね、これって」

はづき「透さんがプロデューサーさんに向ける視線っていうのが、アイドルとプロデューサー、とは少し違う感じがするんですよ」

はづき「何かに期待しているような、一方で何かを不安に感じているような」

はづき「そんな感じですかね〜」

P「アイドルが不安を抱えてるなら、俺がケアしてやらないとですね」

はづき「がんばってくださいね〜」


25:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2020年07月09日(木) 12:18:32.19 :xyo68LAY0

はづき「あ、それから」

はづき「円香さんとは、どうですか? いつも色々言われてるみたいですけど」

P「あ、はは......ええ、いつも厳しいことを言われます」

P「でも、確かに最初の頃は本当に攻撃する意図で言っていたように思えるんですが」

P「最近はそうでもないっていうか、今更接し方を変えられないからとりあえず慣れてるほうで話してるみたいな感じはありますね」

はづき「あ、そうなんですね〜」

はづき「それに甘んじちゃうプロデューサーさんは、ひょっとしてMなんですか?」

P「い、いえ、そういうわけでは......ないと思います」

はづき「別にプロデューサーさんがMでも私は軽蔑しませんから安心してくださいね〜」

P「これはどうも......」

はづき「そう思うと、円香さんのあの接し方というのは、可愛らしさを感じますね」

P「......そうなんですよ」

P「本人がいたらまた罵倒されそうなんで言えないんですけど、最近はあの態度が少し可愛く思えてきて」

P「なんていうか、ひねくれた子どもを温かい目で見守る感じですかね」

P「正直イラッとくることもありますけど、この子はそういう接し方の中で何か見つけていくのかなって」

P「そう思うようになりました」

はづき「これは愛ですね〜」

P「ちょっ、からかわないでくださいよ」

はづき「ふふっ、ごめんなさい」


26:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2020年07月09日(木) 12:21:12.69 :xyo68LAY0

P(昼休みははづきさんと話した)

P(なんだか、自分のプロデュースするアイドルを見つめなおすいいきっかけになったかもな)

P(よし、楽しく過ごせたぞ)

P(って、俺に言ってどうするんだろうな)

P(......あいつらが帰ってくるのを待つか)


27:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2020年07月09日(木) 12:30:16.51 :xyo68LAY0

P(もう少しであいつらも帰って来る頃だな)

ヴーッヴーッ

P「......? LINEか」

P「透から、だな」


透『いまそっちに向かうとこ』

透『このあと』

透『みんなが解散したあと、時間ある?』

透『よかったら、話したい』

透『他のみんなには内緒で』


P(何か込み入った事情があるのか?)

P(他のみんな......っていうのはnoctchillのメンバーのこと、だよな)

P(どう返信したものか......)

P(あの3人を撒くんだよな)

P「......」

ガチャ

P(え、もう来たのか?)

P(ど、どうしよう)

円香「お疲れ様です」

P「あ、あぁ、円香か......お疲れ」

円香「疲れてるところにそういう顔で出迎えられるとあり得ないくらい不快ですね」

P「ごめんな。別に円香だからどうってわけじゃないぞ。気にしないでくれ」

円香「......そんなこと言ってないし」ボソッ

円香「......チッ、そうだ」

P(し、舌打ち......)

円香「このあと、時間、ありますか?」

P「へ?」

円香「大変不本意ですが、それもあなたがプロデューサーとしての力があると思って、相談したいことがあるんです」

P(こ、これは......)


1.透に応える。
2.円香に応える。
3.2人とも断る。

選択肢>>28

(一旦ここまで)


30:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2020年07月09日(木) 12:53:13.14 :qXGCrnZR0
2


33:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2020年07月09日(木) 15:41:18.20 :xyo68LAY0

P(透には悪いが、ここは円香に応えることにしよう)

P「ああ、時間ならあるぞ」

円香「わかりました。それでは、私は事務所に残りますね」

P(透に連絡しておこう)

P『すまない。別件があるから、今日は無理だ』

P『またの機会に埋め合わせするから、堪忍な』

P(これで、よし......)


34:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2020年07月09日(木) 15:49:25.52 :xyo68LAY0

P(その後、noctchillの全員が事務所に帰ってきて――)


透「プロデューサー」

P「あ、ああ、おかえり、透」

透「また今度、ね」

P「すまん。頼む」

透「いいよ、別に」

透「それじゃ、私は帰るから」

小糸「あっ、透ちゃん待って!」

雛菜「やは〜私も透先輩と帰る〜」

雛菜「あれ〜? 円香先輩は帰らないの〜?」

円香「うん、私は用事があるから、少しここに残る」

雛菜「そっか〜、じゃあね〜。ばいば〜い」フリフリ

小糸「ま、まま、またね! 円香ちゃん」

透「もしかして別件って......」ボソッ

小糸「透ちゃん......?」

透「ううん。なんでもない。帰ろ」

小糸「そ、そうだね」

円香「......」


P(――という感じで、今に至る)

P(今は、事務所には俺と円香の2人だけだ。はづきさんはもうあがっているし)

P(社長は、今日一日仕事で席を外している)

P(気まずいな......)

円香「あの」

P「うぉわっ!」

円香「うわっ、びっくりした」

円香「女子高生相手に何キョドってるんですか? アイドルのプロデューサーともあろうお人が」

円香「もしかして、女の子と手をつないだこともなかったりして。ミスター・童貞」

P「......言ってくれるな。久々にキレちまったよ......」

円香「あ、そういうのいいんで」

P「そ、そうか」


35:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2020年07月09日(木) 15:51:34.88 :xyo68LAY0

円香「......」

円香「......さすがに今のは言いすぎでした」

円香「ごめんなさい」

P「いや、いいんだって。いつもの円香だろ」

円香「......何それ」

P「それで、話って、なんだ?」

円香「......いま、この事務所に私たち以外の人はいますか?」

P「いないな」

円香「じゃあ別にいいか。いえ、他の人にはあまり聞かれたくないので」

P「安心しろ。聞き耳立ててるやつはいない」

円香「......」


36:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2020年07月09日(木) 16:02:56.53 :xyo68LAY0

P「......ソロでの仕事を増やして欲しい、か」

P「円香からそういった提案があるとは、正直意外だったよ」

P「まあ、プロデューサーとしては、アイドル業に積極的になったのは嬉しいぞ」

円香「ええ、まあ......」

P(相変わらずの態度ではあるが)

P「一つ、聞いてもいいか?」

円香「なんでしょうか」

P「noctchillとして活動することに嫌気がさしたとか、そういうのはあるか?」

P「一応、聞いておきたくてな」

円香「そういうのはないです。別に」

P「なら良かった。お前ら仲良しだろうし、いらん心配だったかな」

P「それにしても、ソロの仕事、ね」

P「具体的にこうしたいっていうのはあるのか?」

円香「特には......あ、いえ、そうですね」

P「?」

円香「役者、とか」

P「お、......おお! そうか! 円香はそういうのがやりたいのか」

円香「ええ。演技を少し磨きたいですね」

P「いやぁ、なんだか、こう、ようやくプロデューサーとして円香に接することができたみたいで嬉しいよ」

円香「何を言ってるんだか。あなたは最初から私のプロデューサーでしょう?」

P「それもそうだな。いや、嬉しくてつい、な」

P「わかった。そういうことなら、頑張って仕事を見つけてみよう」

P「ただ、無理はさせたくないし、とりあえずいまの段階では円香はあくまでもアイドルとして売り出していくというのはOKか?」

円香「はい。それは大丈夫です」

P「そうか。まあ、あくまでもアイドルだから、こういうのがNGとかあったら、円香からも言ってくれよ。もちろん、事務所として、あるいはプロデューサーである俺として事前に設定することもあるけどさ」

円香「わかりました。どんだけ心配性なんですか。あとおせっかい」

P「だって......だって、なあ......」

円香「ニヤニヤしててキモい」

P「うぐっ、女子高生に言われると刺さるな......」


37:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2020年07月09日(木) 16:07:13.30 :xyo68LAY0

円香「それでは、帰りますので」

P「ああ、気をつけてな。仕事が片付かなくて送っていってやれないが」

円香「この時間なら気にする必要もないでしょ。もしかして、優男アピールですか? それなら遠慮しておきます」

P「はは、そうか。わかった。じゃあな」

円香「ええ」

タッタッタッ

ガチャ

バタン

P「......」

P「円香も変わった......な」


38:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2020年07月09日(木) 16:11:16.02 :xyo68LAY0

P(それから、円香の要望どおり、俺は円香に役者としての仕事がまわってくるよう努めた)

P(もちろん、円香自身もオーディションに参加しながら)

P(そうして、チョイ役ではあるが仕事がくるようになった)

P(円香もそれを淡々とこなしている)

P(俺は素直に感心していた)

P(円香が仕事を楽しんでくれればいいな、と思った)

P(態度は相変わらずだけど)

P(新人役者の円香としての仕事には、俺もマネージャー的な役割でついていった)

P(自然と、円香と過ごす時間は長くなっていった)


39:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2020年07月09日(木) 16:21:40.95 :xyo68LAY0

〜事務所〜

P「円香、円香はいるか?」

円香「連呼しなくても......ここにいますが、何ですか」

P「脇役だが準レギュラー的な仕事だぞ!」

円香「......そうですか」

P「ああ!」

円香「受けますので、その仕事。はい、もういいでしょ」

P「わかった! それじゃ先方にはそう連絡しておくよ!」ダダダ

円香「全く......ミスター・高燃費」

雛菜「あは〜、円香先輩、ニヤニヤしてて気持ち悪〜い」

円香「なっ! 何言って......」

雛菜「な〜んて、ニヤニヤしてるのはうそ〜」

円香「っ!」

雛菜「でも、なんかしあわせ〜って感じの顔だった〜」

円香「気のせいだから。ほんと」

雛菜「え〜? そうかなぁ」

円香「そうなの」

雛菜「じゃあ、そういうことにしといてあげるね〜」

円香「......ったく」


40:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2020年07月09日(木) 16:29:36.36 :xyo68LAY0

雛菜「あ、見てみて〜」

円香「何?」

雛菜「いま雛菜が読んでる雑誌にね、ほら」

円香「......浅倉」

雛菜「そ〜透先輩が載ってるんだ〜」

雛菜「こうしてみると、透先輩ってやっぱかっこいいし綺麗〜」

円香「はいはい、よかったわね」

雛菜「え〜なんか円香先輩感じわる〜い」

円香「感じ悪くて結構」

雛菜「でもね〜」

雛菜「透先輩って、最近はアイドルの仕事よりも1人の仕事のほうを楽しみ〜にしてる感じがするな〜」

雛菜「円香先輩もそうだよ〜」

雛菜「雛菜はね、そういうの、少し寂しいな〜って思ったり〜」

円香「......別に私は」

雛菜「やは〜。先輩たちがnoctchillを避けてるとかいうつもりじゃないから安心して〜」

円香「!」

雛菜「雛菜はね、雛菜がしあわせ〜って思えることだけでいいの。noctchillのみんなでお仕事するのはしあわせ〜」

雛菜「先輩たちがそれぞれソロで仕事してても、2人ともしあわせ〜に思ってるなら、別に雛菜はしあわせ〜って感じ」

雛菜「ちょっと寂しいけどね〜」

円香「......ありがと」ボソッ

雛菜「ん〜?」

円香「ううん、なんでもない」


41:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2020年07月09日(木) 16:38:31.72 :hSWD7z19O

〜某市街地、雑誌の撮影〜

P「透はこの雑誌によく呼ばれるようになったよなー」

透「ふふっ、イェーイ」

P「円香に続いて透も......徐々にソロでの活動が増えてきているな」

透「ねえ、プロデューサー」

P「なんだ?」

透「撮影終わったらさ、あそこ、いきたい」

P「あそこって?」

透「ほら、さっき通りすがりに見かけた公園」

P「あぁ、ジャングルジムのあったところな」

透「! そう。行きたいな」

P「わかった。じゃあ、撮影が終わったら行こう」

透「うんっ」


42:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2020年07月09日(木) 16:42:32.57 :hSWD7z19O

撮影後。

P「ジャングルジムは......」

透「使用禁止、って書いてあるね」

P「危険だから撤去するってことなのかな」

透「......」

P「登りたかったか?」

透「うん......」

P「それは、残念だったな」

P「まあ、でも、せっかく来たんだ。いい天気だし、そこのベンチに座ってゆっくり休まないか?」

P「あれなら、アイス買ってこようか? すぐそこにコンビニあるし」

透「......一番高いやつ」

P「え?」

透「アイス。そのコンビニで一番高いやつ買ってきて。それ食べたい」

P「......本当にいいのか?」

透「いいから。早く買ってきて」

P「わかった」


43:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2020年07月09日(木) 16:45:49.68 :hSWD7z19O

P「おまたせ」

透「一番高いやつは?」

P「お望みどおり、ほれ」ドカッ

透「......」

透「......ふふふふっ、な、なにこれ......」プルプル

P「だから、一番高いのを買ってきたんだ」

P「1リットルアイスな」

透「あははははっ、や、やられたよ、プロデューサー」

P「ああ、正直、俺も笑いをこらえるのが大変だった」

P「どうする? 食うか? 一応普通のアイスも買ってきたけど」

透「ううん、いい。腹いせにそれ全部食べてやるから」

P「無理するなよ」


44:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2020年07月09日(木) 16:48:32.43 :hSWD7z19O

透「んん ゙〜」

透「あ ゙〜」

P「どうした?」

透「頭痛い......」

P「まあ、あれだけアイス食ったらな......」

P「腹壊さないか心配だ」

透「そのときはプロデューサーにおなかさすってもらう」

P「なっ」

透「してくれないの?」

P「......透は、いいのかよ」

透「ふふ、変なの。私がお願いしてるのに」

P「わかった。じゃあ、痛くなったら言ってくれ」

透「うん、そうする」


45:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2020年07月09日(木) 16:56:32.26 :hSWD7z19O

透「樋口」

P「?」

透「樋口、最近ソロでの仕事増えたよね」

P「それは透もだろう」

透「でも、樋口が一番仕事してる」

透「テレビでも時々見るようになった」

P「まあ、まだまだ駆け出しとはいえ役者もやってるわけだからな」

P「そのために個別にそのためのレッスンやオーディションを受けてるよ」

P「あいつも成長したよ......あ、こう言ってたって円香には言うなよ。何言われるかわかったもんじゃないし」

透「言わないよ。いや、なんていうか」

透「なんで樋口が自分からソロで仕事するようになったのかな、って」

透「樋口って、私が心配でアイドルになったようなものでしょ」

P「それは......、あいつもこの世界の仕事が楽しくなってきたとかじゃないのか?」

透「それがないとは言えないけど、でもどうかな」

透「他に理由がある気がする」

P「そう、なのか?」

透「うん。私の勘」

P「透と円香は付き合い長いから妙に信憑性があるなそれは」


46:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2020年07月09日(木) 17:08:29.57 :hSWD7z19O

透「はあ......」

P「どうした。でっかいため息なんてついて」

透「んー」

透「ジャングルジム、登りたいなって」

P「使用禁止だしそれは......」

透「「てっぺん」、目指したくて」

P「......」

透「今はまだ、登ってる途中だけど」

透「今度こそ、目が覚めないうちに、登りたい」

透「それで、もう一度一緒に......」

P「透?」

透「ねえ、プロデューサー」グイィッ

P「う、うわぁっ」ヨロッ

P(って、近っ!)

P(透に胸倉を掴まれるような形でひっぱられ、いまにも唇が触れてしまいそうなくらいに顔が向き合っている)

P(透の綺麗な顔立ちから、目が離せない。透の視線から、逃れられない)

P(捕獲されたような、そんな感じ)

透「プロデューサーは、さ」

P(透の吐息を感じる。声に熱を感じる)

透「いま、目の前に誰が見えてる?」

P「そんなの、透に決まって......」

透「そういうことじゃなくて、ね?」

透「......答えて」

P「......」


1.「円香が見えてる」
2.「透が見えてる」
3.黙秘する。

選択肢↓2


48:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2020年07月09日(木) 17:11:07.96 :ar3jQIoYo
3


49:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2020年07月09日(木) 18:04:34.28 :hSWD7z19O

P「......」

透「......」

P「......」

透「......なんで」

透「なんで、答えてくれないの」ポロ

透「どうして......」

P「透......」

透「グスッ......やっぱ、駄目なのかな」


透「......僕、待ってたんだけどな」


P「!」

透「帰るね。今日はもう無理みたい」

P「と、透!」

透「......」

透「......さよなら」

P「......」


51:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2020年07月09日(木) 18:10:23.02 :hSWD7z19O

数日後。

〜ドラマの撮影所〜

P「......」

P(透......)


透『......僕、待ってたんだけどな』


P「......」

「――ぇ、――いてます?」

P(あの子は......)

「ちょっと!」

P「っ! あ、ああ、すまん――」

P「――円香」

円香「だから、もう撮影終わったって」

P「え? 早くないか?」

円香「普通だと思います。どっかの誰かさんがぼーっとしていただけかと」

P「あ、あはは......そう、かもな。しっかりしないとな、俺」

円香「まったく......」


52:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2020年07月09日(木) 18:17:05.73 :hSWD7z19O

円香「何か気にかかることでもあったんですか」

P「お、円香もとうとう俺に気を遣ってくれるようになったのか......!」

円香「......しくった。やっぱり今のナシで」

円香「会話が続かないからと言って、あなたに優しくするような言い方をしたのを全力で後悔しています」

P「はは、それでも、会話が続くようにしてくれってことだよな」

円香「っっ!///」

円香「......うっさい! もう話しかけないでもらえますか」

P「話しかけてきたのはそっちなんだよなぁ......」

P「さ、じゃあ、帰るか。円香はもう家に直帰か?」

円香「それもいいですが」

円香「スタジオで息がつまりそうなんで、お台場にでも連れてってください」

円香「風通しの良いところに行きたい......」

P「わかった。行こうか」


53:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2020年07月09日(木) 18:31:35.67 :hSWD7z19O

〜お台場付近〜

P「天気もいいし、夕方で景色もいい。来て正解だったな、円香」

円香「ええ......まあ」

P「......いい風だな」

円香「はい」

円香「気持ちいい......」

P「......」

円香「目的」

P「え?」

円香「ここに来た、目的。実は、もう1つあるんです」

円香「いま私が出てるドラマ、今度、私が演じる女の子と主人公の男の子が、ここで2人で歩くんです」

円香「まあ、お話としては、主人公の恋愛相談に乗ってあげるっていうありきたりなもので」

円香「私は脇役ですから、アドバイスをしていい人を演じるんです」

円香「ちょうど、ここで」

P「おしゃれなレストランだな」

円香「夜はバーにもなるとか」

P「いい店だ」

円香「入りましょう」

P「......はい?」

円香「だから、入りましょう、と言いました」

円香「疲れたアイドルのケアくらい、したらどうです、"プロデューサーさん?"」

P「そ、そうだな。まあ、ちょうどいいし入るか。もちろん奢るから安心してくれ」

円香「ええ。遠慮なく」


54:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2020年07月09日(木) 18:38:29.80 :hSWD7z19O

P「なんていうか、俺なんかでごめんな」

円香「?」

P「いや、こういう店は、かっこいいやつとかおしゃれなやつと一緒に来たいもんじゃないか?」

P「それこそ、か、彼氏、とか」

円香「プロデューサーがアイドルに恋愛を勧めるんですか?」

P「い、いや! そうじゃないぞ。と言うか、それは困る」

円香「言ってることが滅茶苦茶......」

円香「まあ、最近はもう諦めてますので」

P「諦めてる?」

円香「あなたと、こうして長く過ごすこと」

P「そ、そうか......」

P「前だったらこんなことはあり得なかったよな......円香、俺のこと嫌いだったろ?」

円香「そうですね。正直嫌いでした」

P「言ってくれるなぁ......」

円香「あ、いまも嫌いかも」

P「......」

円香「さすがに嘘です。そんな悲しそうな顔しないで」

P「そんな顔してたか? 俺」

円香「この世のすべてに絶望したような顔をしていました。どんだけ悲しかったんですか、ミスター・思春期」

P「これだけ長く同じ時間を過ごしてるアイドルから実は嫌われてましたとかめちゃくちゃ辛いだろ」

円香「そうかもしれませんね」

P「そうだよ」


55:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2020年07月09日(木) 18:41:41.45 :hSWD7z19O

P「そういや、ドラマの撮影で使うんだっけか、ここ」

円香「ええ」

円香「なので、あなたには練習台になってもらおうかと」

P「えーっと、円香は主人公の男の子の恋愛相談に乗ってあげるんだよな?」

円香「そうですね」

円香「ふふっ......何か私に相談したいことはありますか? ミスター・発情期」

P「せめてそこは思春期のままでいさせてくれ......!」

P「相談、ね......」

P「恋愛相談じゃないかもしれないが、いいか?」

円香「構いません。聞くだけ聞いてあげます」

P「いやこれ相談なんだよな?」


56:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2020年07月09日(木) 18:53:38.16 :hSWD7z19O

P「......随分昔にさ、知り合った人がいて」

P「その人とは、ある種の絆みたいなものがあって」

P「そのうち離れ離れになって。俺はその人との思い出すら忘れちゃって」

P「でも、相手はずっと覚えていて」

P「それで、気づかないうちに再会してるんだけど、結局俺は最後までその人には応えられなくて」

P「......答え、られなくて」

P「傷つけて......しまったんだ」

円香「......」

P「......ごめんな、こんな話聞かせて。わけわかんないよな」

円香「......あなたは」

円香「あなたは、どうしたいんですか」

P「どうって......どうすることもできないよ......」

P「何が最善手か、わからなくなってしまったんだ」

円香「はぁ......」

P「いい年した大人が呆れるよな、こんなこと言って」

円香「そうですね。呆れて何も言えなくなりそう」

P「......」

円香「......」

円香「忘れちゃえばいいんじゃないですか」

P「え?」

円香「結局、あなたはずっと思い出せなかった、そういうことで」

円香「それなら、いままでと、同じでしょ。少なくとも表面上は」

円香「私はいま、アイドルとして、役者として前を向いて生きているつもり」

円香「そんな私のプロデューサーには、一緒に前を向いておいて欲しい」

円香「......一緒に、歩んで欲しい」

円香「そう思います」

P「円香......」


57:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2020年07月09日(木) 18:57:53.24 :hSWD7z19O

円香「いま、あなたの目には、誰が映ってるんですか」

円香「私ですか。それとも......」

P「......」

P「......っ、俺は」

P/円香「......わからない(ですよね)」

P「え」

円香「私、あなたという人間が分かってきた気がします」

円香「不本意ですが。非常に、不本意ですが」

P「な、何も二度言わなくても......」

円香「向けてあげます」

円香「私が、無理やりにでもあなたを私が向くのと同じほうに」

円香「だから、もう昔のことなんて忘れて」

円香「私を、見て」


58:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2020年07月09日(木) 19:01:28.60 :hSWD7z19O

P(それから、円香は役者として成長を続けた。一流の女優といっても良いくらいだ)

P(もちろん、アイドルとしてのnoctchillも健在だ。依然として人気は高い)

P(283プロには、事務員が数名新たに雇用されるようになった。まあ、事務所としてもお金を持つようになってきたから、ブラック同然の体制を変えようとしてのことだろう)

P(俺は、円香の専属プロデューサーになることを決めた。noctchillのプロデューサーには、人員補填で少しばかり暇になったはづきさんが就くこととなった)

P(最近は、デスクワーク以外の時間のほとんどは円香と過ごしている)

P(それが日常になった)


59:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2020年07月09日(木) 19:13:05.96 :hSWD7z19O

〜283プロが購入したプライベートビーチ〜

円香「ここが」

P「あの社長、実はこういうのに憧れてたんじゃ......」

円香「いいの? 私たちが使っちゃって」

P「社長も円香が事務所の看板だからって、利用者第1号の座を譲ってくれたんだ。まあ、遠慮しなくていいんじゃないか?」

円香「そう」

P「じゃあ俺はさっそく......」ガサゴソ

円香「......パソコン?」

円香「嘘でしょ。ここまで来て仕事なんてするつもり?」

P「いや、だって日焼けしたくないし......」

円香「そういうのは、いっぱしの俳優にでもなってから言ってください」

円香「......わ、私のような」ゴニョゴニョ

P「お、円香が自画自賛するなんて珍しいな」

円香「っ/// そ、そこは聞こえてないフリするところでしょ、ミスター・ラノベ主人公」

円香「せっかくのオフに仕事なんてさせないから」

円香「あ、あなたは......いっぱしのプロデューサーではあるんだから......」

円香「ここに連れてきたのは、過労死させないためでもあるんです」

P「そ、そんなに働いてるのか? 俺って」

円香「いまにも倒れそうですよ」

P「それは大変だ......」

円香「それに、言ったでしょ」

P「?」


円香「私を見て、って」ダキッ


P「っ!?」

円香「心配かけないで。お願い」ギュッ

P「わ、わかった。わかったって。ごめん」

円香「......なら許す」パッ

P「よ、よーし、仕事道具全部しまっちゃうぞー!」ゴソゴソ

P「ほら、手ぶらになった」

円香「あー、なんかあなたに抱きついたらベトベトしますね。一回シャワー浴びてきます」

P「うぐっ......もう駄目だ立ち直れない」

円香「ふふっ、冗談なのに」

円香「......」

円香「......一緒に浴びる?」


END.


60:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2020年07月09日(木) 19:13:48.94 :hSWD7z19O

樋口円香のエンディングが1つクリアされました。

冒頭に戻ります。


61:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2020年07月09日(木) 19:15:05.67 :hSWD7z19O

〜Pの自宅〜

ピピピピッ、ピピピピッ、ピピピピ......

P「......っ」

P「......朝か」


P「いってきます。......って、まあ一人暮らしなんだけどな」

P「よし! 今日も一日頑張るか!」


〜駅前〜

P(事務所まであと少しだが......)

P「っ、暑いな、まったく......」

P「そうだ」


1.我慢できん......とりあえずコンビニに入ろう。
2.急いで事務所に行けばクーラーの効いた部屋が待っている!
3. 路地を歩けば涼しいかな......?

選択肢↓3

(一旦ここまで)


64:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2020年07月09日(木) 19:17:13.41 :StxXtORQO
3


67:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2020年07月09日(木) 22:17:53.67 :bzmO8MFY0

P(路地を歩けば涼しいかな......?)

P(よし、入社直後に開拓したルートを行くことにしよう)


68:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2020年07月09日(木) 22:24:41.71 :bzmO8MFY0

〜事務所付近のとある路地〜

P「ここを曲がって真っ直ぐ行けば......!」

ドンッ

P「うわぁっ!」

「ぴゃっ!?」

P「あ、危ない!」ガシッ

P「すみません! 大丈夫ですか? お怪我は......」

「あ、はい。だ、大丈夫で――って、プロデューサーさん?」

P「え、小糸じゃないか」

小糸「あ、はい。わたしです」

P「ごめんな。ぶつかっちゃって」

小糸「い、いえ。私も、前をよく見てませんでしたから」

P「小糸はいつもこの道を通って事務所に行くのか?」

小糸「あ、えと、普通は人通りの多いほうの道で来るんですけど」

小糸「き、気分転換が、したくて」

P「ははっ、そうか」

P「俺は涼しいかなと思ってこの道にしたんだよ」

小糸「あ、それわかります! 確かに涼しいんですよね! この道」

P「ああ、こっちのルートにして正解だった」

P「小糸にも会えたしな」

小糸「ぴゃぅっ! な、なな、何を言うんですか、もうっ」

P「よし、じゃあ事務所に向かうか」

小糸「あ、待ってくださーい!」


69:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2020年07月09日(木) 22:29:04.96 :bzmO8MFY0

〜事務所〜

P「おはようございます」

小糸「お、おはようございますっ! ......あっ、円香ちゃんだ」

円香「おはよう、小糸」

円香「それに......」

円香「......ハァ」

P「さすがにひどくないか?」

円香「まだ何も言ってませんが」

P「言わずとも伝わることってあるんだぞ」

円香「そういう高度なコミュニケーションもとれたんですね。覚えておきます」

P「はいはい。よろしくな」

P「仕事はじめる前にコーヒーでも飲むか......」


70:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2020年07月09日(木) 22:32:03.22 :bzmO8MFY0

P「ひ〜か〜りあつ〜めて〜ひ〜びけとお〜くへ♪」カチャカチャ

P「む〜す〜んだ〜き〜ず〜な〜し〜んじて〜♪」コポポポポ

円香「気味の悪い鼻歌を歌いながらコーヒー淹れるのやめてくれますか?」

P「気味の悪いって......お前らの歌だぞ」

円香「ええ。ですから、私たちの大切な歌に傷がつくので、やめてほしいと言ってます」

P「ひどい......その「私たち」にはプロデューサーである俺は入ってないのかよ」

円香「それは......」

P「......ははっ、そこで言い返さないあたり、円香は優しいな」

円香「なっ......!! さっきからサビの同じ箇所しか歌ってない人に言われたくありません!」

P「正直、スマンカッタ。あ、いや、歌詞とんじゃってな」

円香「最低」

P「じゃあ、今度はバッチリ歌詞覚えて歌うから、な?」

円香「結構です。これからレッスンまでの間、宿題をやるので、静かにしていてください」

P「わかった。そうするよ」


小糸「あっ、ぷ、プロデューサーさんっ。コーヒー、淹れてるんですか?」ピョコ

P「そうだぞ。飲むか?」

P「あ、でも、これブラックだし、小糸はそういうの苦手かも......?」

小糸「ひ、人を見た目で判断してもらっては困ります! わ、わわ、私は大人ですから、それぐらい余裕ですっ!」

P「はは、じゃあ、ブラックでついじまうぞ?」

小糸「望むところです!」

P(すぐに入れられるように砂糖とミルクを用意しておいてあげよう......)


71:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2020年07月09日(木) 22:37:36.19 :bzmO8MFY0

小糸「にがい〜」ウヘェ

P「知 っ て た」

P「ほら、砂糖とミルクあるから、入れとけ」

小糸「い、いえ! それには及びませんっ」グビッ

P「あ、おいそんな一気に飲んだら......」

小糸 ゴクッゴクッ

小糸 ゴクンッ

小糸「......」

小糸 サーッ

P(やばい......小糸の顔がみるみる青ざめていく)

P「大丈夫か?」

小糸「......」

小糸 フルフル

小糸「ちょっと、そこで横になってます......」

P「ああ、お大事にな......」


72:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2020年07月09日(木) 22:41:55.58 :bzmO8MFY0

透「あ、樋口。それに小糸ちゃんも。来てたんだ」

円香「うん......って、これから一緒にレッスンあるでしょ」

小糸「......ソウダヨ」

透「あれ、そうだったっけ」

円香「じゃああんたなんでここに来たの」

透「ふふっ、ひみつ」

円香「......何それ」

透「あ、そうだ。樋口、ちょっとそこでジャンプしてみてよ」

円香「は? なんで」

透「小銭欲しくて」

円香「最初からお金貸してっていいなさいよ......」

円香「いくら必要なの?」

透「あ、くれるんだね」

円香「あげるんじゃない、貸すの。で、いくら?」

透「150円」

円香「ジュース1本ぶんくらいだけど」

透「うん。それでいい」

透「さっき飲み物買いにコンビニ入ったんだけどさ」

透「財布、忘れちゃってて」

円香「いい加減学びなさいよ」

透「コーヒーの匂いがする。もしかして、プロデューサーいる?」

円香「......いる」

透「うわ、樋口、すごい顔」

円香「話しかけたいならそうすれば?」

透「そうだね。そうする」


透「プロデューサー、おはよ」

P「お、透か。おはよう」

透「コーヒー、淹れてるんだね」

P「ああ、見ての通りな」

P「飲むか?」

透「いや、いらない。熱いの苦手っていったでしょ」

P「はは、そうだったかもな」

透「プロデューサーって、記憶力あんまりよくなかったりする?」

P「いや、そんなことはないと思うけど」

透「......」

P「透?」


1.もしかして、怒ってるのか?
2.俺の顔に何かついてるか?
3.アイスコーヒーなら好きなのか?

選択肢↓2


74:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2020年07月09日(木) 22:54:22.07 :xur/1qVco
1


75:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2020年07月09日(木) 23:20:27.99 :bzmO8MFY0

P「もしかして、怒ってるのか?」

透「!」

透「うん。そう。激おこ、かな」

P「激おこって今日日聞かないな......」

透「ふふっ、そうかも」

P「って、怒ってないだろ、透」

透「それは、ほら。笑いながら怒る人的な」

P「おもしろおじさん路線でいくのか......」

透「コーヒーさ」

透「アイスで飲みたいから、貰っておく。で、冷蔵庫で冷やす」

P「レッスン開始までに冷えるか?」

透「うーん。氷入れまくればいいかな」

P「薄まっちまうぞ」

透「確かに。じゃあ、レッスン終わった後に飲むね」

P「そうしときな」

透「間違って飲んじゃ駄目だよ」

P「間違えないって、俺は。まあ、事務所の冷蔵庫だからみんな使うし、心配ならラップに名前かいておけばいいんじゃないか?」

透「わかった。そうする」


76:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2020年07月09日(木) 23:23:23.75 :bzmO8MFY0

円香「何話してたの?」

透「うん。まあね」

円香「楽しそうな顔」

透「楽しかったからね」

円香「......飲み物」

透「?」

円香「飲み物、買いに行くんじゃなかったの」

透「あ」

透「ふふっ、忘れてた」

円香「もう」

透「じゃ、買ってくる」

円香「いってらっしゃい」


P「よ〜し、じゃあ仕事すっか」

円香「いちいち報告しなくていいので。どうかご静粛に」

P「わ、わかったよ。ごめんな」

円香「......」

小糸「プロデューサーサンガンバッテクダサイ」コゴエ


77:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2020年07月09日(木) 23:25:00.20 :bzmO8MFY0

ガチャ

タ、タ、タ、タ

雛菜「やは〜おはようございます〜」

小糸「ひ、雛菜ちゃ......ヴッ、お、おはようっ」

円香「......」

P「おはよう雛菜。よし、これでnoctchillの全員が揃ったな」

雛菜「プロデューサーに小糸ちゃん、それに円香先輩も〜」

雛菜「プロデューサーは、今日もお仕事?」

P「ああ、もちろん。アイドルのプロデュースに精を出してるところだ」

円香「まだ働いてないでしょ」ボソッ

P「そ、それは言うなって......」

雛菜「あは〜プロデューサーと円香先輩、なかよし〜って感じ〜?」

雛菜「じゃあ、雛菜もプロデューサーと仲良し〜ってする〜」

P「ひ、雛菜、近いって......」

円香「仕事、しなくていいんですか。ミスター・社会人(仮)」

P「そ、そうだな。悪いな雛菜、また後でな」

雛菜「うんっ、またあとでね〜プロデュ〜サ〜」

円香「......」ムスッ

小糸「......ま、円香ちゃん?」

円香「なあに?」ナデナデ

小糸「アッ、ううぅ〜いまは触らないで......」

円香「えっ......触らないでって言われた......?」

雛菜「みんなたのしそ〜」


78:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2020年07月09日(木) 23:26:21.44 :bzmO8MFY0

数時間後

P(今日のnoctchillはレッスン漬けだったよな)

P(あいつらのことだから心配しなくてもいいかもしれないけど......)


1.まあでも、様子を見に行くか!
2.仕事で疲れたし昼寝でもしよう。
3.休憩がてらはづきさんと話すか。

選択肢↓2


80:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2020年07月09日(木) 23:28:14.57 :V8Wc7ZIN0
1


81:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2020年07月10日(金) 00:14:33.74 :jN173XsT0

P(まあでも、様子を見に行くか!)

P(いま向かえば、ちょうどあいつらも昼休みだろう)


82:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2020年07月10日(金) 00:27:41.00 :jN173XsT0

〜レッスン場〜

P「お、やってるな」

ワンツーワンツー

P(なんていうんだろうな......授業参観にきた親の気持ちっていうのが、わかったような気がする)

ジャアキュウケイニシマショー

アリガトウゴザイマス!!

P「午前の部は終わったみたいだな」


P「よう、お疲れ様」

小糸「あっ、プロデューサーさん!」

透「来てくれたんだ」

雛菜「やは〜、またプロデューサーに会えた〜。しあわせ〜」

円香「......」

P「午前にやる分の仕事を片付けて、見に来たんだよ。レッスンの様子が気になってな」

P「これから昼休みだろう? みんな飯はどうするんだ?」

小糸「わ、わたしはお弁当持って来てますよ」

雛菜「雛菜も〜」

円香「......」

透「......あ、昼ごはん、ないわ。ふふっ」

透「お弁当、お弁当、1人飛ばして、ご飯抜き」

P「いやいや、あれだけ動いたんだから、きちんと食べなきゃ駄目だぞ?」

透「じゃあ、奢ってよ、プロデューサー」

P「それでたかるのかよ......まあいいけどさ」

雛菜「え〜透先輩ずる〜い。雛菜もプロデューサーとご飯食べた〜い」

小糸「雛菜ちゃん......それだとお弁当が無駄になっちゃうよ」

雛菜「う〜」

透「二人で抜けちゃおっか。プロデューサー」

P「さすがにこの状況で透一人をひいきすることはできないよ」

透「えー」

円香「......」

P「円香は、昼飯どうするんだ?」

円香「......チッ」

P「し、舌打ち......」

小糸「円香ちゃん......えと、その、プロデューサーさん」

小糸「円香ちゃんは、今日お弁当を持ってくるの忘れちゃったみたいなんです」

P「そうだったのか」

円香「......」

P「......」

円香「......」グー

円香「!」

円香「っ///」

P「はは、黙ってても答えは出たな」

P「よし、じゃあ俺の分も含めて、テイクアウトで調達してこよう」

P「みんなは休憩スペースで待っててくれ」


83:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2020年07月10日(金) 00:33:59.25 :jN173XsT0

〜休憩スペース〜

P(さて、と)

P(どこに座ろうかな)

P(テーブルが小さいのばかりだから2:2にわかれちゃってるな)


1.透と円香が座っているところ。
2.小糸と雛菜が座っているところ。
3.あえてぼっちを選択。


85:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2020年07月10日(金) 00:45:25.78 :hxHQHjlq0
2


87:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2020年07月10日(金) 01:18:21.98 :jN173XsT0

P「よいしょっと」

雛菜「やは〜プロデューサー来てくれた〜」

雛菜「一緒にご飯食べよ〜」

P「ああ、そうだな」

P「2人は弁当か。いいな、そういうの。懐かしい感じがするよ」

雛菜「プロデューサー、なんだかそれ、おじさんみた〜い」

小糸「ちょっと雛菜ちゃん!」

P「あはは......まあ、お前たちにとっては、俺はおじさんかもな」

小糸「わ、私は、まだまだ若いと思いますよ!」

小糸「それに......」

小糸「うう、な、なんでもありません......」

P「? そうか」

雛菜「プロデューサーは雛菜たちくらいの頃ってどんなだったの〜?」

ガタッ!

雛菜「ん〜?」

P「特にこれといって話すようなエピソードはないな

雛菜「え〜」

エッ

P「そうだな......あの頃は......」


P「いまに比べると旧世代って感じがするな。今思えば、だけどさ」

P「スマホはまだ出始めで全然流行ってなかったし、雛菜たちみたいな女子高生はみんなガラケーにたくさんのストラップをぶら下げてたよ」

P「LINEじゃなくてメールだしな。早いんだぞー、打つのが。タッチパネルじゃなくてボタンだから、押す回数だって結構あるのに、こう、カチカチカチってな」


88:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2020年07月10日(金) 01:22:53.98 :jN173XsT0

雛菜「そうなんだ〜。全然わからな〜い」

P「まあ、そうだよな。いまどき、小学生でもスマホ持ってる子いるもんな」

小糸「あ、あの!」

P「どうした? 小糸」

小糸「プロデューサーさんは、高校生の頃......好きな人とかいたんですか?」

雛菜「やは〜それ気になる〜」

小糸「もしかして、か、かかっ、彼女、とか、いました?」

P「それは......」


1.彼女がいたと答える。
2.彼女がいなかったと答える。
3.気になってる子はいたと答える。

選択肢↓1


89:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2020年07月10日(金) 01:23:57.08 :ht50ho6Ro
3


90:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2020年07月10日(金) 01:49:52.72 :jN173XsT0

P「気になってる子は、いたよ」

小糸「ど、どんな子か、聞いてもいいですか」

P「うーん、そうだなぁ」

P「というか、あまり思い出せないんだよな。これが」

小糸「そ、そうですか......」

P「どうも高校時代とかその辺がな......」

雛菜「ガラケーの話とか、あんなに覚えてたのに〜?」

P「あ、確かに。それもそうだな」

P「余計に不思議だ......」

小糸「いえ、無理に聞こうってわけじゃないですし、わたしこそ変なこと聞いちゃってごめんなさい」

P「いや、いいんだよ。こうして楽しく話せてるわけだからな」

P「逆に聞くけど、小糸や雛菜はどうなんだ? その、学校で、異性とかいるだろうけど」

小糸「ぴゃっ!? わ、わわ、わたしですか......?」

P「やっぱりそういうお年頃なのかなって」

小糸「そもそも、アイドルに恋愛はご法度じゃないですかっ」

P「まあ、そうだけどさ」

P「それこそ、気にするのは自由なわけだし、何も好きな人がいちゃいけないなんて言ってないぞ?」

P「付き合うのは、確かにアイドルとしては問題あるけどな」

雛菜「雛菜はそういうの、よくわかんな〜い」

P「そうなのか?」

雛菜「雛菜は雛菜がしあわせ〜であればいいの」

P「はは、雛菜らしいな」

小糸「わ、わたしは......」

小糸「き、ききき、きっ、気になる、人、なら、います......//////」

小糸「あ、あうっ......」

雛菜「やは〜小糸ちゃん顔真っ赤だね〜。かわい〜」

P「どんな人なんだ?」

小糸「そっ、それは秘密ですよ!」

P「お、そうか。まあ、無理に聞こうってんじゃないからさ」

P「みんな楽しそうな高校生活ってとこなのかね」

雛菜「だね〜」

小糸「うぅ......」


91:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2020年07月10日(金) 01:52:05.60 :jN173XsT0

P「おっ、やべっ、もうこんな時間か」

P「それじゃあ、俺は戻るから。お前ら午後も頑張れよ!」

雛菜「うん、がんばるね〜」

小糸「お仕事頑張ってくださいね!」

透「あ、行っちゃった......」

円香「......」


92:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2020年07月10日(金) 01:53:32.49 :jN173XsT0

P(昼休みはnoctchillのレッスンを観に行って、小糸と雛菜と一緒に昼飯を食べた)

P(高校時代に思いを馳せるなんて、それこそ思いもしなかったな)

P(......よし、楽しく過ごせたぞ)

P(って、俺に言ってどうするんだろうな)

P(......仕事するか)


93:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2020年07月10日(金) 01:56:58.05 :jN173XsT0

P(もう少しであいつらも帰って来る頃だな)

ヴーッヴーッ

P「......? LINEか」

P「透から、だな」


透『いまそっちに向かうとこ』

透『このあと』

透『みんなが解散したあと、時間ある?』

透『よかったら、話したい』

透『他のみんなには内緒で』


P(何か込み入った事情があるのか?)

P(他のみんな......っていうのはnoctchillのメンバーのこと、だよな)

P(どう返信したものか......)

P(あの3人を撒くんだよな)

P「......」

ガチャ

P(え、もう来たのか?)

P(ど、どうしよう)

小糸「お疲れ様です!」

P「あ、あぁ、小糸か......お疲れ」

小糸「プロデューサーさん、もしかして疲れてますか?」

P「え? あ、いや、そういうわけじゃないぞ。気にしないでくれ」

小糸「それならいいんですけど......」

小糸「あ、あの!」

小糸「このあと、時間、ありますか?」

P「へ?」

小糸「プロデューサーさんに......その、相談したいことがあるんです」

P(こ、これは......)


1.透に応える。
2.小糸に応える。
3.2人とも断る。

選択肢↓3

(とりあえずここまで)


96:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2020年07月10日(金) 06:47:36.16 :lOi7bHqz0
2


97:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2020年07月10日(金) 11:51:51.04 :iv8a+1sQO

P(透には悪いが、ここは小糸に応えることにしよう)

P「ああ、時間ならあるぞ」

小糸「わ、わかりました。それじゃ、わたしは事務所に残りますね」

P(透に連絡しておこう)

P『すまない。別件があるから、今日は無理だ』

P『またの機会に埋め合わせするから、堪忍な』

P(これで、よし......)


98:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2020年07月10日(金) 11:57:28.64 :iv8a+1sQO

P(その後、noctchillの全員が事務所に帰ってきて――)


透「プロデューサー」

P「あ、ああ、おかえり、透」

透「また今度、ね」

P「すまん。頼む」

透「......うん。いいよ、別に」

透「それじゃ、私は帰るから」

円香「では、私もこれで」

雛菜「やは〜私も透先輩と帰る〜」

雛菜「あれ〜? 小糸ちゃんは帰らないの〜?」

小糸「う、うん! わたしは用事があるから、ここに残るね」

雛菜「そっか〜、じゃあね〜。ばいば〜い」フリフリ

小糸「みんな! ......ま、まま、またね!」

透「もしかして別件って......」ボソッ

小糸「透ちゃん......?」

透「ううん。なんでもない。帰ろ」

雛菜「うん〜〜〜〜???」
円香「......」


P(――という感じで、今に至る)

P(今は、事務所には俺と小糸の2人だけだ。はづきさんはもうあがっているし)

P(社長は、今日一日仕事で席を外している)

P(さて......)

小糸「プロデューサーさん!」

P「うぉわっ!」

小糸「ぴゃぅ!! ご、ごめんなさい。驚きましたか?」

P「いや......大丈夫」

小糸「それで......あの......」

P「そうだ、話があるんだよな」

P「遠慮せずに言ってくれ」


99:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2020年07月10日(金) 12:11:18.68 :iv8a+1sQO

P「え? 俺のオフ?」

小糸「は、はいっ。次はいつなのかなって」

P(小糸の相談......なんだよな?)

P「次の日曜とかは休みだけど」

小糸「それなら......」

小糸「わ、わわ、わたしと......!」

小糸「でっ、で、で......」

P「?」

小糸「でー、......〜〜ディズニーランドに!」

小糸「......行って、欲しいなって」

P「お、おう......」

小糸「ごめんなさい。迷惑ですよね」

小糸「プロデューサーさんだって、疲れてるのに」

小糸「連れ回すようなこと......」

P「い、いや、迷惑なんてことはないぞ」

P「小糸がわがまま言うのは珍しいと思ってな」

小糸「ぴゃっ、や、やっぱりわがまま......ですよね」

P「はは、いつも人一倍努力して頑張ってるんだ。それくらいいいよ」

P「むしろ、小糸のそういう一面がわかって安心した」

P「俺の方こそ、小糸には無理をさせてないか心配があったからな」


100:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2020年07月10日(金) 12:18:23.04 :iv8a+1sQO

P「......行こうか。じゃあ」

小糸「えっ、いいんですか?」パァッ

P「普段頑張ってる小糸へのご褒美だ」

小糸「や、やった! ありがとうございます! プロデューサーさん」

小糸「で、でも、あれですよね。もうアイドルだし、変装とかしないと駄目ですよね! 任せてください!」

P「いや、小糸はちっちゃいしわからないだろ」

小糸「〜〜〜っ! もう!」

小糸「そんなこと言うプロデューサーさんなんて嫌いです!」

P「ははっ、小糸に嫌われるのは辛いな」

小糸「えっ......いや」

小糸「......うそだもん」ボソッ


101:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2020年07月10日(金) 12:26:17.36 :iv8a+1sQO

〜夢と魔法の王国〜

P「いやぁ、久しぶりすぎるな」

P「学生の時以来......いや、それも高校の時か?」

小糸「わたしも久しぶりです。ずっとお勉強ばっかりだったから」

P「そうか。じゃあ、今日は楽しまないとな」

小糸「は、はい! よろしくお願いしますね、プロデューサーさん!」


102:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2020年07月10日(金) 12:30:47.34 :iv8a+1sQO

P「ファストパスとかうまくやれば結構乗れるもんだな」

P「感覚を取り戻してきた」

小糸「プロデューサーさんは、結構ここには来てたんですか?」

P「小さい頃はしょっちゅう来てた気がするけど......成長するとともに頻度が、な」

P「ずっと好きで通い続けてるような人もいるらしいけどな」

小糸「そ、そうなんですか」

小糸「あ、そろそろお昼ご飯食べませんか? あそことかで」

P「そうだな。そうしようか」


103:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2020年07月10日(金) 12:34:54.97 :iv8a+1sQO

P「お、小糸の頼んだやつ、うまそうだな」

小糸「食べたいんですか?」

P「え? いや、悪いよ。俺なんかより成長期の小糸が食べた方が良いだろ」

小糸「成長期......」

小糸「......」

小糸 チンマリ

小糸「ぴゃぅ」

P「わ、わるい、下手すりゃセクハラだよな今のは」

P「すまん」

小糸「い、いいんです......」


104:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2020年07月10日(金) 12:42:10.76 :iv8a+1sQO

小糸「......あ」

小糸「でも......あげちゃいます!」

小糸「はいっ、プロデューサーさん」

P(こ、これは......)

P(いわゆる、「あーん」というやつ!)

P「あ、あーん」パクッ

小糸「あ、食べてくれた......」

P「うん」モキュモキュ

P「......」ゴクッ

P「うまい」

小糸「えへへ」

小糸「プロデューサーさんはわたしがいないとだめだめですもん!」

小糸「だから食べさせてあげますね」

P「全部そうする気か!?」

P(小糸に飼われるという生活......)

P(あ、アリ......なのか?)


105:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2020年07月10日(金) 12:48:08.87 :iv8a+1sQO

P「食った食った」

小糸「そうですね! わたしもおなかいっぱいです」

P「あ」

小糸「?」

P「あそこのカップル、キスしてんなって」

小糸「ぴゃ!? き、きき、キスですかぁ?」

P「ほら、あそこ」

小糸「み、見ちゃだめですって」

P「それもそうか」

P「高校生くらいかなあの子たちは」

P「はは、青春ってやつだ」

小糸「......」


106:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2020年07月10日(金) 12:52:48.59 :iv8a+1sQO

小糸「プロデューサーさんは」

P「?」

小糸「いま、彼女さんとか......いるんですか?」

P「え? いないよ。仕事が恋人になりつつあるな」

P「まあ、その仕事が楽しいから、いいんだけどさ」

小糸「じゃあ、いない......んですよね?」

P「そうだよ」

小糸「......、よかった」


107:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2020年07月10日(金) 13:10:32.90 :iv8a+1sQO

小糸「わあっ! パレード!」

小糸「綺麗ですね! プロデューサーさん!」

P「そうだな。小さい頃は見るの好きだったけど、いつのまにかパレードの時間はアトラクションが空く時間っていう認識になっちゃったしな」

小糸「むっ!」

小糸「それって、わたしが小さい子みたいってことですか?」

P「あ、いや、そういうつもりじゃないよ」

小糸「えへへ、冗談ですっ」

小糸「......」

P「......」

P「綺麗、だな」

小糸「はい」

P「夢と魔法とは......あながち嘘じゃないのかもな」

小糸「プロデューサーさんは」

P「?」

小糸「プロデューサーさんは、わたしに......わたしたちに、夢を見せてくれました」

小糸「アイドルという夢」

小糸「こんなに楽しくていいのかなって、なっちゃうくらい」

小糸「でも......夢は、いつか覚めちゃいますよね」

小糸「プロデューサーさんの、プロデュースっていう魔法が解けたらやだな......」

小糸「って思っちゃいました」


108:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2020年07月10日(金) 13:13:35.07 :iv8a+1sQO

ミナサマ、トーキョーディズニーランドハヘイエンジカントナリマシタ

P「もうそんな時間か」

小糸「すっかり遅くなっちゃいましたね」

小糸「でも、最後まで楽しめました!」

P「ああ、そうだな」

P「......帰ろうか」

小糸「っ、そうですね」


109:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2020年07月10日(金) 13:18:57.25 :iv8a+1sQO

P「......」トコトコ

小糸「......」テテテテ

P「......」トコトコ

小糸「......」テテテテ

P(か、会話が......)

P(閉園時間になると知るやいなや、小糸のテンションは下がっていく一方のように思える)

P(もっとここにいたかったのかな)

小糸「ぷ、プロデューサーさん、歩くの、ちょっと早いです」

P「あ、すまん。早歩きになっちまってたか」ピタッ

小糸 テテテテ

小糸「えいっ、へへ、追いつきました」

小糸「......」

小糸「もうすぐ出口ですね」

P「あ、ああ......」

小糸「......」

小糸「しゃ、写真!」

小糸「写真撮りましょう! プロデューサーさん」


110:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2020年07月10日(金) 13:26:09.45 :iv8a+1sQO

小糸「ここがいいです!」

P「お、いい感じだな」

小糸「ここに乗れば......っしょっと!」

小糸「えへへ、プロデューサーさんと同じ目線です」

P「小糸が急に大きくなった」

小糸「これで小さい子とは言わせませんよ!」

P「それはごめんって、ほんと」

小糸「撮りましょうか」

カシャ

小糸「......グスッ」

小糸「プロデューサーさんっ、ちょっとこっち向いてください!」

P「え?」クルッ


チュッ


P「」

小糸「グズッ......夢なら、覚めないでほしいなって」

小糸「魔法なら、とけないでほしいなって」

小糸「こ、こうすれば、大丈夫かなって」

小糸「......」

小糸「わたしは......」

小糸「うっ...... グズッ、ぷ、プロデューサーさんのことが」

小糸「だいすきです」


111:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2020年07月10日(金) 13:31:54.40 :iv8a+1sQO

P(あれから......)


小糸『お返事は、いまはいいです』

小糸『アイドルにこんなこと......許されませんよね』

小糸『だから、いまはいいです』

小糸『......』

小糸『嘘です。本当は......』

小糸『本当は、プロデューサーさんの返事を聞くのが怖いだけ』

小糸『でも、いま聞いたら、だめになっちゃうかもしれないから』

小糸『......』

小糸『気持ちを伝えられてよかったです』


P(というわけで、小糸の気持ちを知ったまま、保留ということになった)


112:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2020年07月10日(金) 13:34:36.16 :iv8a+1sQO

〜某市街地、雑誌の撮影〜

P「透は雑誌の仕事増えたよなー」

透「ふふっ、イェーイ」

P「俺が仕事とって来なくてもオファーくるんだもんなぁ」

透「ねえ、プロデューサー」

P「なんだ?」

透「撮影終わったらさ、あそこ、いきたい」

P「あそこって?」

透「ほら、さっき通りすがりに見かけた公園」

P「あぁ、ジャングルジムのあったところな」

透「......そう。行きたいな」

P「わかった。じゃあ、撮影が終わったら行こう」

透「うん」


113:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2020年07月10日(金) 13:37:07.41 :iv8a+1sQO

撮影後。

P「ジャングルジムは......」

透「......使用禁止、って書いてあるね」

P「危険だから撤去するってことなのかな」

透「......」

P「登りたかったか?」

透「うん......」

P「それは、残念だったな」

P「まあ、でも、せっかく来たんだ。いい天気だし、そこのベンチに座ってゆっくり休まないか?」

P「あれなら、アイス買ってこようか? すぐそこにコンビニあるし」

透「......一番美味しそうなやつ」

P「え?」

透「アイス。そのコンビニで一番美味しそうなやつ買ってきて。それ食べたい」

P「......俺の感覚で選んじゃっていいのか?」

透「いいから。早く買ってきて」

P「わかった」


114:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2020年07月10日(金) 13:40:26.75 :iv8a+1sQO

P「おまたせ」

透「一番美味しそうなやつは?」

P「お望みどおり、ほれ」

透「......ハーゲンダッツ」

P「これなら喜ぶかなって」

P「安直かとも思ったんだがな」

透「ううん。ありがと、プロデューサー」

透「プロデューサーに感謝しながら食べる」

P「俺が作ったわけじゃないけどな」


115:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2020年07月10日(金) 13:48:31.93 :iv8a+1sQO

透「小糸ちゃん」

P「?」

透「小糸ちゃん、最近いきいきしてる」

P「それは透もだろう」

透「そういうことじゃなくて、さ」

透「前は無理してるって感じ、あったけど。いまは楽しそう」

P「......」

P「小糸は......頑張りすぎているほどに頑張ってるんだよ」

P「他の3人の実力を知ってるから。仲間外れにならないようにってさ」

P「でも、いまは、迷いなく自分が上を目指すために頑張れてる。良い傾向だよ」

透「なんていうか」

透「なんで小糸ちゃんは変われたのかなって」

透「まるで、見てほしい人がいるみたいな」

P「それは......、noctchillのファンとかか?」

透「それもそうだけど」

透「他にいる気がする」

P「......そう、なのか?」

透「うん。私の勘」

P「......」

P「お前ら4人は付き合い長いから......妙に信憑性があるなそれは」


116:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2020年07月10日(金) 14:07:26.98 :jN173XsT0

透「はあ......」

P「どうした。でっかいため息なんてついて」

透「んー」

透「ジャングルジム、登りたいなって」

P「使用禁止だしそれは......」

透「でも登っちゃう」

透「よいしょっと」

P「......」

透「......」

透「「てっぺん」、目指したくて」

透「今はまだ、登ってる途中だけど」

透「目が覚めないうちに、登りたい」

透「それで、もう一度一緒に......」

P「透?」

透「ねえ、プロデューサー」

P「なんだ?」

P(壊れるかもしれないし危ないぞ――)

P(――と心のなかでは思ったが、なぜかそれが口に出せない)

P(透の綺麗な顔立ちから、目が離せない。透の視線から、逃れられない)

P(捕獲されたような、そんな感じ)

透「思い出して欲しいんだ」

P(切望するような眼差しに釘付けになる)

透「一緒に、登ってくれる?」

P「俺みたいな大人が登るのは......」

透「そういうことじゃなくて、ね?」

透「......答えて」

P「......」


1.「それはできない。できないよ、透」
2.「......もう撤去されちゃうし、登るか」
3.沈黙。

選択肢↓2


118:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2020年07月10日(金) 14:44:24.09 :9qoAu7YZo
2


119:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2020年07月10日(金) 18:44:41.24 :jN173XsT0

P「......もう撤去されちゃうし、登るか」

P「遊具も遊んでもらったほうが嬉しいだろ」

透「......やった」

P「近くで見ると結構大きいんだな、このジャングルジム」

P「てっぺんでの景色には期待できそうだ」

P「よい、しょっと......」

透「......」

P「どうした? やっぱり登るのやめるか?」

透 フルフル

P「ま、俺は登っちまうけどな」

P「透が登らないとしても、代わりに景色を見てきてやる」


P『俺が、行くからさ!』


P「っ!」

P「......いまのって」

カンッカンッ

P「あ、おい、透!」

透「なにしてるの、プロデューサー」

透「登らないなんて、言ってないから」

透「置いていっちゃうよ」

P「......ははっ」

P「待てよ、俺も行くからさ」


120:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2020年07月10日(金) 18:54:52.75 :jN173XsT0

P「ふぅ」

透「なんか」

透「普通だね。景色」

P「まったくな」

P「確かに普段とは違う目線の高さだけど、まあ、それだけって感じだ」

P「......まあ、でも」

P「登ってよかった」

透「!」

透「うん。私も、そう思う」

透「これが、てっぺんなんだ」

透「登れたんだ、私」

P「でも、夢なんかじゃないぞ」

P「夢はいつか覚めるものだけど」

P「これは現実だ。俺たちが生きてる人生なんだよ」

P「だから、消えてなくなりなんてしないさ」

P「透、言ってたよな」

P「登っても登ってもてっぺんに着かないって」

透「......!」

P「人生でもさ、登り続けるジャングルジムはあるんだよ」

P「でもそれは、てっぺんがないんじゃなくて」

P「てっぺんがたくさんあるだけなんだ」

P「1つてっぺんにたどり着けば、そこをスタートにした別のてっぺんがある」

P「WINGはゴールであると同時にスタートでもある」

P「目的はあるところから先で手段にもなる」

P「そういうことなんだ」

透「プロデューサー......」

P「俺は、そんなジャングルジムを登るお前らについて行って、支えてやるのが仕事なんだよ」


121:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2020年07月10日(金) 18:59:51.71 :jN173XsT0

P「あのときから何も変わってないさ」

P「一緒に登っていこう」

透「うん......、グスッ」

透「思い出してくれたんだ」

P「少し時間がかかっちまったけどな」

透「グスッ......ほんと、待たせすぎ」

透「でも、嬉しいな――」


透「――僕」


P「そうだよな。あのときはそうやって言ってた」

透「こういうキャラでいってみる?」

P「そうしたいのか?」

透「......いや、いいよ」

透「大切にしておきたいんだ」

透「僕と、プロデューサーの、2人だけの秘密ってことで」

P「はは、そうか」

P「じゃあ、そういうことで」

透「うん」


122:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2020年07月10日(金) 19:02:10.30 :jN173XsT0

透「でも、あれだね」

透「プロデューサーは、私1人と登ってくれるわけじゃないんだよね」

P「?」

透「いいよ、別に」

透「まあ、そういうこともあるか」

透「これからも、noctchillをよろしくね」

P「おう、任せとけ」


123:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2020年07月10日(金) 19:06:17.68 :jN173XsT0

数年後。

P(noctchillは、グループとしての活動を継続しているものの、高校卒業を期に各々がソロで動くことが増えていった)

P(皆、大学に進学した)

P(特に、小糸は芸能活動と勉強を両立して、都内の有名な大学に進学できた)

P(いまは、クイズ番組に出ないことはないくらいの、インテリ系アイドルとして、小糸はテレビに出演している)

P(そして......)


124:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2020年07月10日(金) 19:13:13.39 :jN173XsT0

〜Pの自宅〜

ピピピピッ、ピピピピッ、ピピピピ......

P「......っ」カチッ

P「......」

P「......まだ5分寝れるだろ」

P「zzzZZZ」


「――て、あ――すよ!」

P「んぅぅ、うるさい......」

「おこ――すよ! も――」

バサアッ

P「うわっ!」

「もう! 二度寝しちゃ駄目です! 朝なんですから――」

小糸「――起きてください! Pさん!」

P「布団はがさないでくれよ〜」

小糸「布団返しちゃったらまた寝ちゃうじゃないですか〜!」

小糸「朝ごはん、せっかく作ったのに冷めちゃいます!」

P「わ、わかった......起きるよ」

小糸「そ、それでいいんです!」

小糸「わたしがいないとだめだめですね! Pさんは」


125:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2020年07月10日(金) 19:16:56.84 :jN173XsT0

P「......」モキュモキュ

P「......」ゴクッ

P「......」

P「小糸もそろそろ4年生か」

小糸「そ、そうですけど......」

P「進路はどうするんだ?」

小糸「Pさん......な、なんだかお父さんみたいです」

P「まあおじさんではあるからな」

小糸「......まだまだかっこいいですよ」ボソッ

P「ありがとう」

小糸「ぴゃっ!? そそ、そこは聞き流してくれればいいんです!」

P「そういうもんか」

小糸「そうですよ」


126:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2020年07月10日(金) 19:23:45.31 :jN173XsT0

小糸「とりあえず......いまのお仕事が続けられたらなって」

P「そうか」

P「それなら、いままでどおり俺も小糸のプロデューサーとして頑張るよ」

小糸「そ、それから......」

小糸「うぅ」

P「どうした? 腹でも痛いか?」

小糸「ち、違います!」

P「体調管理には気をつけろよ」

小糸「わかってますよ。Pさんこそ、外食は控えてください!」

小糸「Pさんの体に何かあったら......わ、わたし......泣いちゃいますよ!」

P「ごめんって。気をつけるから。な?」ナデナデ

小糸「ふわぁっ......って、ごまかされませんよ!」

小糸「この前Pさんのお財布にラーメン屋さんのレシートがたくさん入ってました!」

小糸「ご、ごはんならわたしが頑張って作りますから......その」

小糸「もう少し、わたしのことも考えてください」

P「小糸をないがしろにしてたわけじゃないんだ」

P「ごめん。ちゃんと気をつける」

P「その代わり、小糸に何か作ってもらおうかな」

小糸「!」パァッ

小糸「ま、任せてください! 余裕です!」

P「ありがとう、小糸」


127:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2020年07月10日(金) 19:33:16.78 :jN173XsT0

P「ごちそうさまでした」

小糸「ごちそうさまでした!」

小糸「わたし食器洗っちゃうので、Pさんはお仕度しててください」

P「あ、ああ......」

P(テキパキと家事をこなす小糸を見て)

P(なぜか、自然と言葉に出た)

P「結婚しようか」

小糸「ぴゃい!? い、いま、なんて」

P「え、あ」

P「本音がつい、な?」

小糸「も、もも、もう一度お願いします」

P「ああ」

P「結婚してくれ、小糸」

小糸「っ!!」

小糸「Pさんっ!」ダキッ

P「うおっ」

小糸「わたし......わたし......」グスッ

小糸「......い、いいんですね? もう逃げられませんよ!」

P「逃げないよ」

P「ずっと、小糸のそばにいるさ」

小糸「わたし、ずっと不安だったんです」

小糸「プロデューサーさんには......Pさんには気持ちを伝えたけど、それでよかったのかなって」

小糸「でも、Pさんが好きで好きで仕方なくて......!」

小糸「こんな、お家に通っちゃったりなんかして......」

小糸「都合のっ、ズビッ......良い、おんなだって......思われたらどうしようって......」

小糸「ずっと泣いてて......」

小糸「もう、安心していいんですよね」

P「もちろんだ」

P「小糸は普段から言ってるだろう? 俺は小糸がいないとだめだめだって」

P「その通りだよ」

P「俺には、小糸がいないと駄目なんだ」

小糸「〜〜〜〜!」

小糸「かっ、顔!」

小糸「いまわたしの顔見ちゃ駄目です!」

P「な、なんでだよ」

小糸「嬉しすぎて変な顔してます!」

P「余計に見たくなってきたんだが」

小糸「だ、駄目ですってば〜!」


128:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2020年07月10日(金) 19:40:27.47 :jN173XsT0

小糸「あ、でも」

小糸「アイドル、引退しないといけないんですかね」

P「あ、その辺考えてなかった......」

小糸「もうっ、嬉しいですけど、そこは考えてくださいよ! ......えへへっ」

小糸「"プロデューサーさん!"」


P「それじゃ、仕事行ってくるから」

小糸「はい! わたしは2限があるので、合鍵で閉めておきますね」

P「ああ、頼んだ」

小糸 ニコニコ

P「はは、嬉しそうだな、小糸」ナデナデ

小糸「こ、子ども扱いしないでください!」

P「いいじゃないか。俺は嬉しいよ、そういう小糸がそばにいてくれて」

小糸「あぅ......そういうことを言うのは反則だと思います......」

P「じゃ、行ってきます」

小糸「......」

小糸「ま、待って!」

P「え?」クルッ


チュッ


小糸「えへへ、いってらっしゃいってことです!」

小糸「それから......」

小糸「......帰ってきたら、つづき、しましょう」


129:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2020年07月10日(金) 19:41:06.83 :jN173XsT0

END.


130:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2020年07月10日(金) 19:42:31.95 :jN173XsT0

福丸小糸のエンディングが1つクリアされました。

市川雛菜に関するエンディングに行くための条件が1つクリアされました(残り2つ)。

冒頭に戻ります。


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シャニマス SS ☆その他 7
484: だいやまーくbL5b7ovQmQ:2020年08月16日(日) 14:30:35.28 :rfKe6EUe0

P「さて、貯まった依頼をじゃんじゃんこなしていくぞ!」

P「なんでもこい!」

本日2人目の顧客 >>485


485:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2020年08月16日(日) 14:31:10.24 :VELB6X3M0



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モバマス SS ☆コメディ 2
2: だいやまーくbcQPzU7u4E:2020年08月30日(日) 15:48:32.19 :jtY+BwH40

青葉「今回はなんですか?」

提督「モーツァルトの『フィガロの結婚』だね。喜劇だからドタバタするだけで人も死なないしハッピーエンドだよ」

衣笠「三回目にしてようやくのハッピーエンドね」

敷波「フィガロは今まで以上に人多いよね......大丈夫かな」

提督「独唱持ちの役だとほとんど全員になるから、目立つキャストだけに絞ろうか」


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艦隊これくしょん SS ☆その他 0
810: だいやまーくWI5yHe7k..:2020年06月20日(土) 05:48:20 :QK4uQsm2

敗北ルート 第2話
『助けが間に合わなかったらの巻』

巨根んぽ「俺様にかかれば特A級なんてこんなもんよ! グハハハハハ!!」

ふたなり「あ......ああ♡♡♡」ビクンビクン

眼鏡っ娘「ほら、笑ってないでもっと犯してやりなさい。再起不能になるくらいにね」

巨根んぽ「グハハハハ! 了解だ!!」ズボズボ

ふたなり「ひぐぅぅぅぅぅ!?♡♡♡」ビクンビクン!!

既に敗北アクメしたにも関わらず、さらに膣内を責められるふたなり。

眼鏡っ娘「あはははは! 敗北まんこを抉られる気分はどーお?」

ふたなり「やっやめてぇぇぇ......♡♡♡」ビクンビクン!!

巨根んぽ「突けば突くほどほぐれていくぜぇ!!」ズボズボ!!

眼鏡っ娘「よーし、そろそろ孕ませてやんなさい!」

巨根んぽ「よしきた! いくぜぇぇぇぇぇぇ!!」


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その他 SS ☆糞SS 4
1:以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2020年09月05日(土) 22:10:24.619 :IaMw2ijV0.net

上条「はぁ...」テクテク

上条「いよいよ財布の中が空っぽになっちまったか......」

上条「これじゃ購買部のパンも買えねぇ......っていうか、そういえば俺の出席日数って本格的に大丈夫なのか??」

上条「小萌先生の家って確か近くにあったよな......よし、行くか」ダッ

ゴンッ!!

そう言って走り出し、曲がり角を曲がった所で誰かとぶつかってしまったらしい。

上条「いてて......あ、すみません」

上条 vs >>4


4:以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2020年09月05日(土) 22:11:04.132 :Gu1owWhSa.net
×ばつ5


9:以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2020年09月05日(土) 22:12:38.597 :B8yio0Vx0.net
想像したらウザすぎた


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とある SS ☆冒険・バトル 4
1:以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2020年09月06日(日) 01:39:28 :1rhyDTzO0.net

悪魔「三つお前の欲しいものをやるが、お前が一番嫌いな人間に願い事の倍のものがプレゼントされる」

俺「五億円くれ」

悪魔「わかった。お前は今の事業が成功し大金持ちになるだろう」
悪魔「だが、お前の嫌いな人間はもっと莫大な富を得るぞ」


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ファンタジー SS ☆その他 10
1: だいやまーくeodXldT6W6:2020年09月06日(日) 07:20:51.08 :sPru/fk9O
『MIU404』の登場人物、久住(演:菅田将暉)と小宮果穂が公園で出会って話をするSSです。


2: だいやまーくeodXldT6W6:2020年09月06日(日) 07:23:01.68 :sPru/fk9O

「いつもこんなゴミ溜めの中に埋まっていると、それを求めてしまうし、それが安心になるんだわ。」 ──ライナー・ヴェルナー・ファスビンダー『ゴミ、都市そして死』


*


久住「暑いなぁ〜」


影の無い白く光る通りを歩きながら、久住は紙袋を持った手をぶらぶらさせながらまいったように声をあげた。


久住「あかん、ちょっと休も」


若々しい緑色が目に入り、そちらに目を向けると桜の木に囲まれた公園が地面に影を作り、避暑地のふりをして人を呼び込んでいるのが見えた。

そこはすべり台、ブランコ、ジャングルジムといった典型的な遊具がある典型的な公園だった。

久住は空き缶やペットボトルが無分別のまま溢れ出しているゴミ箱を一瞥してから自販機に小銭をいれた。500mlペットボトルのコーラを買うと、久住はベンチを探して公園を見渡しながら歩いた。


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シャニマス SS ☆その他 0
1:だいやまーくLgPYAU.T/Wn1:2020年09月05日(土) 20:46:56.881 :AGuOEtk60.net

紅莉栖「はぁ?」ピキピキ

まゆり「トゥットゥルー・まゆしぃティーナなのです」

岡部「おはよう、トゥットゥルー・まゆしぃティーナよ」

紅莉栖「挨拶2回繰り返すのかよ!」

岡部「お前は何を言っているんだ?」

紅莉栖「え、だって...」


読む →
1: だいやまーくuSEt4QqJNo:2020年09月05日(土) 19:16:55 :U2sQJOJ6

この日のハンジは少しばかり早く起きる。
うきうきとしながら兵服に着替えて眼鏡をかけ、扉を開けた。
ゆっくりと廊下を歩いていくとすれ違う人々に声をかけられる。


「ハンジ分隊長、お誕生日おめでとうございます」

「ありがとう!」

「ハンジ、おめでと」

「うん、ありがとう!」

「はい、ハンジ。これあげる」

「うわぁ! ありがとう!」


読む →
1:以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2020年09月05日(土) 18:00:17.387 :AuUsGQzO0.net

DQN「昨日の格闘技は面白かったなー」

金髪「ホントなー、ほとんどの試合KOだったしよ!」

ピアス「テレビに釘付けだったぜ!」

ペチャクチャ...

DQN「あ、そうだ! この教室をリングにして、俺らも軽くスパーリングしようぜ!」

金髪「いーねー」

ピアス「さっそく机動かそうぜ!」

ガタガタ... ガタガタ...

女子A「またDQNたちが変なことやってるよー」

女子B「いいよ、ほっとこ」


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その他 SS ☆シリアス・ドラマ 3
1: だいやまーくz.6vDABEMI:2020年08月26日(水) 23:17:23.65 :qUczw4Pjo

2021年はひどく穏やかな8月を迎えた。その穏やかさったら恐ろしいくらいで、無風の海のようだ。凪っていうんだっけ?見た、ちょっと前にアニメで見た。まるで日本の全てから一切合切、騒音が消え去ってしまったかのようにすら感じる。
暁を覚えることを知らない眠気にぼんやりと遠くの方を見ると、散り際を間違えた桜がひらひら、強い風に吹かれては遠くの方までひゅるると飛んでいってしまった。

桜だ。

「キレイだねー」

そんな子供達の声が聞こえる。

夏らしくない。
いや、違う。
そんなレベルじゃない。



「夏が、来ない。」



8月の平均気温はここ数年の統計をとっても29度前後、比較的高めの温度で推移しているらしい。が、今年は30度超えどころか25度にも届かない日が続いている。エアコンを付けなくて済むのはありがたいが、かと言って夏のあの強烈な日差しがないのは寂しいばかりだ。
こんなことになっているのは、なんでも日本、それも東京だけらしい。涼しい風が頬を撫でる、本当に今は夏なのだろうかとスマートフォンのカレンダーを見直したが、やっぱり8月。俺の見間違いじゃない。
───まるでコンクリートジャングルが夏と言う概念を忘れてしまったみたいだ。
......なんて、なんだか詩的な言葉が頭をかすめる。

そもそも6月くらいから、全く平均気温が5月と変わらないという話になって皆が不安がっていた。扇風機の売れ行きも悪いと業界が頭を抱え、観光地はいわゆる避暑地も大きくは盛り上がっていないそうで、ワイドショーでは連日その話題に時間を割いているような有様。
異常事態だ、と学者達が騒ぎ立てる。会議は熱量をはらんだが、されど進まず。東京だけ、というのが余計に分からなかった。海外の学者もあれやこれやと調べて論文をいくつも発表したが、どれも確信に至ることはなかった。残念ながら、原因を特定することができなかったってこと。
東京五輪がうまいこと行って良かった、と言いたいところだが、それとこれはまた別の話。海外選手も『東京の暑さに対応するために練習してきたのに、涼しすぎて体が動かない』なんていう始末だ。

今日も日中は22度、ひどく穏やかな日差しが車を照らした。鮮やかなベガスイエローも、柔らかな光のおかげか心なしか目に優しく見える。

それにしても、8月の桜なんてきっと前代未聞だろう。だが、平均気温があまりにも低すぎたせいで、ここまで開花時期がズレ込んでしまった地域が複数あるらしい。そんなの、ありえんのか?なんて疑問があったが、実際こうして目の前にあるのだから飲み込むしかないのだろう。セミ達は鳴こうとしているが、気温が上がりすぎないせいか妙に元気がなく思えた。


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その他 SS ☆シリアス・ドラマ 1
1:名無しさん@おーぷん:20/09/05(土)10:29:59 :Eza
・設定の元ネタはUNION@IRTV第9回第10回です。

・ここから読んでも大丈夫です。


2:名無しさん@おーぷん:20/09/05(土)10:30:45 :Eza

松田亜利沙「」ペコッ

亜利沙「皆様、いかがお過ごしでしょうか」

亜利沙「ニュース765TVの時間です」

亜利沙「この番組は、劇場の細やかな日常をお伝えする番組となっております」

亜利沙「申し遅れました。わたくし、キャスターの松田亜利沙です」

亜利沙「よろしくお願いいたします」


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ミリマス SS ☆コメディ 1
793: だいやまーくWI5yHe7k..:2020年06月19日(金) 08:03:24 :sIFtbnb.

おちんぽ最終本目『始まり』(注記)敗北ルート有り


ふたなり「あれが正真正銘......最後の敵! 全ての始まりのおちんぽ獣!」

メスガキ「あいつを倒せば全部終わりってことね!」

おしとやか「でも触手が邪魔で近づけませんわ~!」

触手「にゅるにゅるにゅるるるる!!」ニュルニュル

迫りくる触手を撃退するので精一杯な3人。

ふたなり(この触手......。一本一本が四天王並に強い!)

ふたなり「出し惜しみしてる場合じゃ......なさそうだね」

ふたなり「2人とも、聞いて!」

メスガキ「うん!」

おしとやか「なにか案がありますの!?」


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その他 SS ☆糞SS 3
3:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2018年02月15日(木) 21:12:36.66 :Jw6MsEa80
以下は注意事項となります。

×ばつハンターとウォッチメン(ロールシャッハ)のクロスでしたが、
今回はクレしん(主に劇場版)とウォッチメンとのクロスとなります。

×ばつHは大きな背景となっていますが、本編はほとんど関係のない話です。

×ばつHを知らない方でもなんとなくわかる作りになっていますが、
劇場版のクレしんを知らない方にはまるでわからないものとなっています。

また、独自解釈などが含まれています。


4:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2018年02月15日(木) 21:21:36.23 :Jw6MsEa80
前回から4年(!)以上も経ちました。
覚えていてくださる方がいらっしゃればありがたいです。

ちなみにこの間に何をしていたかというと、
こういったものをこしらえておりました。

1fZGGQ8

[画像:mrnsOAo]

lDZv8ey


5:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2018年02月15日(木) 21:25:39.53 :Jw6MsEa80

日誌 ロールシャッハ記

2000年 6月18日

俺が祖国と離別してから、一年半ほどが経つ。

ヨークシンの治安は、俺が来たころと比べると良好になったと言える。
組織犯罪は壊滅しつつあり、警察どもとマフィアの癒着も
断ち切れたと言って差し支えない。

もう俺があそこにとどまる必要はない。
俺のせねばならないことは、まだ無数にある。

東ゴルトー共和国を拠点として、キメラアントという危険生物が増殖している。

俺も二度ほど、その末端と交戦した。
雑兵ですら充分に人間を凌駕している。

人間以外の手による、こうした脅威を目にするのは初めてだ。

奴らを悪と見なすべきかどうか、俺にはわからない。
蟻どもは蟻どもで、腹を満たしているだけなのかも知れない。

ただし、これだけははっきりと言える。

どのような状況においても、喰われる者は最大限の抵抗と逆襲をする。
たとえその結果、ともに息絶えることになろうと。

協会を通じて、この事態の収束に小型の核が使われかねないとの情報が入った。

この情報はあくまで推測の域を出ない。

ただし懸念事項としては、その爆発の規模によっては、
東ゴルトー側の報復装置が作動するとのことだ。

これは推測ではない。事実だ。


――ひとつ、俺の推測として確かなことがある。

核は間違いなく落とされるということだ。

Dr.マンハッタン。
奴は以前、この世界の予知に妨げが起きていると俺に語った。
干渉波だ。それはおそらく、核爆発による電磁パルスであり......
そしてそれを止めることは、奴には不可能だと。


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その他 SS ☆冒険・バトル 2
2: だいやまーくU.8lOt6xMsuG:2020年08月23日(日) 00:32:30.48 :XlcereQM0

『行ってきます』のキスからどれだけ時間が経っただろうか。夕飯用のカレーは既に作り終えていて、ちょっと寝かせてる状態。友人から頼まれた家電の修理は終わっている。

手慰みにコツコツしてきた自走型AIペットも、あとは最終調整だけだ。充電制御に不安が出たから、泉にプログラミングの調整を頼むのと、バッテリーパックを新しく買いに行く必要がある。が、泉はまだアイドルで多忙で、予定があまり合わない。来週にオフと聞いているから、そのときプログラミングもパーツの購入も一気に終わらせようと思っている

だから今やることがない――だから次は何をしようか、と模索中である。そろそろあの猫型ロボットが取り出す秘密な道具の再現に本腰を入れるか? しかし、数が多すぎてどれに手を出すか悩む。選択肢が多いというのは嬉しくもあるが、葛藤も生むものだな、ワハハ

「......っと」

玄関から物音がした。時計を観る、いつもより早い。そんなに奥さんに会いたかったのか? そうだと嬉しいぞ。

コツコツ、と革靴の足音。私は底へ向かって歩く。ほのかに汗の臭いがする。外回り営業をしてきたのだろう。お疲れ様だ、私がいっぱい癒やしてあげようじゃないか

「おかえり、助手よ」

「ただいま、晶葉」

汗がYシャツに滲んでいる。先にシャワーを浴びてくると良いだろう、その間にカレーを温め直しておくから

ああ、そうだ

「んっ」

「ん♡」

行ってきます、があるんだから。おかえりなさいでもするようにしないか? というのが私達夫婦のルール。というか私がしたいと言ってルールにしたもの。これをして、ようやく彼が帰ってきたという実感が生まれる。

もう一度、おかえりなさいと言った。いつもと同じ行為を繰り返しているだけに過ぎないが、とても心が満たされるではないか


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モバマス SS ☆ero 3
1:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2020年09月04日(金) 21:30:03.41 :PmfM16hRO
約9年半ぶりの新刊、『涼宮ハルヒの直感』の発売決定、誠におめでとうございます!

本作品はその嬉しいニュースとは全く関連性がなく、主に平成ガメラ・シリーズの3作品ついての考察がメインであり、落語家の林家しん平が自主制作した『ガメラ 4 真実』並びに、角川が2015年に制作した全編フルCGで構成された『GAMERA』の内容は含まれておりませんので、その点をどうかご理解頂ければ有り難いです。

それでは以下、本編です。


2:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2020年09月04日(金) 21:33:26.52 :PmfM16hRO

「要するに"レギオン"とは黒歴史なのさ」

その日の放課後、佐々木に捕まった俺は、特撮映画である平成ガメラ3部作について、熱く語られるという憂き目に遭っていた。

「四神をモチーフに構成されていた平成ガメラシリーズの異端児、いや異物と言っても過言ではないくらい、不必要な存在と言える」

どうやら佐々木は『ガメラ 2 レギオン襲来』における敵役である"レギオン"のことが嫌いらしい。

「もしもあれが四神の"白虎"に相当する怪獣であれば、物語の完成度は完璧なものに仕上がっていたのに、やってくれたものだよ」
「まあ、そう怒るなよ」

よくわからないがひとまず宥めると、佐々木はくつくつと喉の奥を鳴らして上機嫌に笑いながら、怒るという離れ業を披露した。

「別に怒ってなどいないさ。しかし、同じ特撮映画の『ゴジラ・シリーズ』が度々復刻しているというのに、双璧を成す『ガメラ・シリーズ』にその兆しが見えないのはどう考えてもシリーズ第2作である『レギオン襲来』のせいであると僕には思えてならないし、キミだって内心はそう考えているのだろう?」

そんなことはこれまで一切考えたことはないし、そもそも『ガメラ・シリーズ』が潰えたのはライバルである"ゴジラ"よりも単純に人気がなかっただけだろうと推察している。

「キョン、キミは間違っている。ゴジラの背中に甲羅があるかい? ガメラにはある。その点だけでも、ガメラがゴジラよりも優れた怪獣であることは誰の目から見ても明らかだ」

甲羅。亀の甲羅ねえ。そんな良いものかね。
特撮映画を撮る際に、あんなデカくて重そうな甲羅を背負っていたらさぞかし動きを制限されて演技の幅は狭まるだろうし、そして何より着ぐるみのコストが嵩むことは間違いなく、むしろその甲羅こそがガメラ・シリーズを破綻させた要因であると思えてならない。


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ハルヒ SS ☆その他 4
1:以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2020年09月04日(金) 18:02:43 :o9WhAbkC0.net

女上司「あまり仕事ができないようだと......左遷しちゃうぞ!」

部下「パワハラはやめて下さいよ〜」

女上司「冗談よ、冗談」

女上司「ところで......見て、この時刻表」

女上司「終電......無くなっちゃったね」

部下「......」

部下「いえ......どうやらまだ無くなってないみたいですよ」

女上司「え?」


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その他 SS ☆コメディ 0
1: だいやまーくPkOg.tb5CI:2020年09月04日(金) 13:06:14.20 :vM/MiIP2O

横山奈緒「横山奈緒ですー」

横山千佳「3人揃ってー」

『横山奈緒ですー、よろしくお願いしまーす』

横山奈緒「...って待って!ちょい待って!」

横山「どうしたの?」

奈緒「出だしから話の腰折るのは良くないぞ」

横山奈緒「いやいやいや!トリオ名!キミら疑問に思わんの!?」

奈緒「横山奈緒、いい名前だと思うけどなぁ」

横山「かわいい名前だよね」

横山奈緒「そらおおきに......ちゃう!ちゃうねんそうやないねん!」

奈緒「なんなんだよ」

横山奈緒「横山奈緒て私やん!私のソロになってもうてるやん!」

横山「えー、ダメ?」

奈緒「しょうがないなぁ...じゃあ名乗り直しで」


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774: だいやまーくWI5yHe7k..:2020年06月19日(金) 02:24:54 :a6xeS0D2

おちんぽ11本目『精気吸収☆ 最後のえっち!!』


~おまんこハンター協会・最奥部への通路~

ふたなり「眼鏡っ娘ちゃんはこの先!?」タッタッタ

後輩ちゃん「はい! この方向へ向かっていったはずです!」タッタッタ

メスガキ「この奥っていうと......おまんこハンター協会のボスがいたところね」

おしとやか「またあの場所に向かうことになるとは......ですわ」

ふたなり「......あれ? 誰か倒れてる!!」

メスガキ「えっ? ......あ、あいつは!?」

おしとやか「ふたサキュさん!?」


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その他 SS ☆糞SS 4

2: だいやまーくX0TyCi.5oo:2020年09月04日(金) 11:01:28.02 :g9YrxzdA0

......朝がきた

......そろそろ目を覚まさなきゃいけない時間だ

......と思ったけど思い出した。今日は休日じゃん。

......再び俺は微睡んでいった。

「ねえお兄ちゃん」

我が妹である桃子の声が聞こえたような気がしたけど無視をした。眠いから。


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ミリマス SS ☆いちゃコメ 5
1:だいやまーくajqgdR8aUE:20/09/01(火)19:40:41 :e05

栞「登校して早々にどうしたのよ」


あおい「...確かに五稜館は自由な校風が特徴だ」


あおい「だが学校はあくまでも学ぶ場所、だというのに余計な物を持ち込む生徒が多すぎる!」


栞「あー...確かにこの間、大型のゲーム機を持ち込んでた生徒が居たわね...」


あおい「スマホや携帯は仕方ないが...流石にゲーム機を持ち込んでくるとまでなるとな」


あおい「ここらで注意喚起も兼ねて抜き打ちで持ち物検査をしようと思うんだが...どうだ?」


栞「良いんじゃないかしら?」


あおい「よし、では今から始めよう」


栞「今から!?えっ、今からやるの!?」


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その他 SS ☆コメディ 3
1:だいやまーくcgcCmk1QIM:20/09/03(木)20:10:50 :cO5

:〜ある夜/某芸能プロダクション〜

未央「(ガチャ)プロデューサー、たっだいまー!」

P「おう、帰り......って、あれ?」

未央「あれ? はこっちだよ。可愛いアイドルがお仕事終えて戻って来たのに、なんで首を傾げてるの。お疲れさま、よく頑張ったねくらい言ってくれてもいいんじゃない?」

P「いや、今日は上がりが遅くなるから、出先から直帰できるように車手配してあったろ。なんでわざわざプロダクションに帰ってきたの」

未央「なんではひどいなあ。誰かさんがひとり寂しく残業してると思ったから、差し入れ持ってきてあげたのに。ほら、飲み物とサンドイッチ」

P「おっ、その袋は万世のカツサンド!!」

未央「へへへ、現場近かったからね。はい。プロデューサー好きでしょこれ」

P「ありがとう大好きです......しかし俺が残業してるってよく解ったな。誰も残ってなかったらどうする気だったの」

未央「えっ、プロデューサー毎日午前様じゃない」

P「なんで知ってるの!?」

未央「ちひろさんが愚痴ってたから。『もう、無理矢理有給取らせちゃおうかしら』って」

P「おお、似てる似てる怖い怖い」

未央「ふふーん、未央ちゃんは演技派アイドルですから......で、『また』お仕事なの?」


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モバマス SS ☆シリアス・ドラマ 6
1:以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2020年08月06日(木) 12:27:44.415 :7rwdRbaO0.net

彡(゚)(゚)「暇やなーなんかおもろい本ないか、古本屋に探しに行くでー」

( ́・ω・`)「あっ、いらっしゃい」

彡(゚)(゚)「あ?いらっしゃいませやろこのハゲ」(こんにちはやで〜)

( ́・ω・`)(なんだこの客...黄色くてキモい...)

彡(゚)(゚)「まま、ええわ、さっそくやがなんか変わった本はないか?」


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その他 SS ☆その他 1
103:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2020年09月02日(水) 14:50:51.78 :+IqVL7Wl0

≪Observation by Asuka≫

「じゃあ、再生ボタンは神崎Pが押してくれ」

Pが神崎Pにレッスンルームの音響設備のリモコンを手渡す。

「......フン」

神崎Pは受け取ったリモコンを一瞥してから、いかにも不機嫌といった表情をボクに向けた。
ボクは隣にいる蘭子とアイコンタクトを取り、頷き合う。準備は万端だ。蘭子に背を向け、曲始めのポージングをとる。
四人だけのレッスンルームが静まり返る。
昨夜、蘭子と深く語り合ったからといって、"力"を妨げない方法、いや、蘭子と共鳴する方法が判明したわけではない。しかし"きっと大丈夫だ"という根拠のない自信はあった。

しっかりと見ておけよ神崎P。お前が軽んじた二宮飛鳥の本領を。お前の予想を裏切ってやる。お前の期待なんて知ったことか。ボクの......ボクと蘭子の覚醒した真の力を刮目しろ。
さあ来い。さあ押せ。どうした。ほら――。
そのとき、ジワリ、と背筋に不思議な温かさを感じた。それは"リンク"だった。ボクと蘭子を繋ぐ、不可視のライン。この世の如何なる回線よりも早く、正確に、膨大な情報を送受信することが出来る魂の回廊。ボクと蘭子が溶け合い、補い合い、共鳴するための。
錯覚なんかじゃない。
蘭子がこの曲で思い描く世界観が流れ込んでくる。それのなんと荘厳で気高いことか。

「いざっ!」
「さあっ!」

神崎Pへの催促が完璧に同期する。この程度のこと、背を向け合っていても今のボクたちにとっては容易いことだった。

「チッ......もういいわ」
「は......?」

神崎Pは手に持っていたリモコンを棚に置いた。音楽は再生されていない。

「P、これからのスケジュールだけど」
「うん、なになに?」
「は? いや、おい、テストはどうした、神崎P......!」

Pを伴ってレッスンルームの外へ出ていこうとする神崎Pを呼び止める。

「チッ......もういい、と言ったの」
「はぁ? 何を言って......? テストさえも受けさせないつもりか!?」
「あ〜〜飛鳥。合格だってさ」
「えっ?」
「チッ!」

合格? まだワンフレーズさえ歌っていないのに?

「チッ......やらなくても分かるわ。貴女だけよ、分かってていないのは。チッ」
「はぁ? 一体何を......?」
「今のお前たち、輝いてるぜっ!」
「は......?」
「チッ!」

何とも要領を得ない答えしか返ってこない。何なんだよ一体。

「飛鳥。たぶん、コレ......」
「ん? 蘭子? それは......?」

蘭子がキラキラと輝いて見えた。空気中の埃が光を受けて煌めくのに似てなくもないが、それとは一線を画する高貴な輝きがあった。その光の粒子は意思を持っている様に蘭子の周囲を浮遊している。そしてそれはボクの周囲にもあって......。

「これは......まさか......!」
「チッ......どうやらリンクは成功したようね。ならもう演るまでもない......レッスンルームなんかでその力を解放するのは勿体ない。本番で存分に奮いなさい。チッ!」
「つまり......?」
「合格満点、ダークイルミネイト結成決定っちゅーことだ!」
「〜〜〜〜〜ッ!」
「やったぁ! 飛鳥〜〜〜っ!」
「チッ! チィ...ッ!」

ダイブしてきた蘭子を受け止め、合格の歓びを共有する。
というかさっきから神崎P舌打ちし過ぎだろ。ボクと蘭子がユニットを組むことになったのがそんなに悔しいのか。やれやれ、最高の気分だね。


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モバマス SS ☆オススメ! 1
1:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2020年09月02日(水) 13:46:44.42 :+IqVL7Wl0

≪As to the potential of the ANIMA≫


2:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2020年09月02日(水) 13:47:34.20 :+IqVL7Wl0

≪Observation by 蜈?ココ蠖「≫

海。
広大な海。
情報に満ちた海。
情報。無数のセカイ線。

無数のセカイ線がひしめく海を私は彷徨っている。

遥か"昔"からずっとこうしている。
昔過ぎて、私という存在がいつ、どのように発生したのか思い出すことはできない。
気付いたときにはもう、セカイ線の合間を縫うように漂い続けていた。

一つのセカイ線を覗いて、次のセカイ線を覗いて、また次のセカイ線を覗いて、その次、更に次、次、次、次.........。

"何か"を探し出すことが私の存在理由。
なのに、そもそも何を探すべきなのかさえわからない。

悠久の彷徨を経て、私という存在は緩やかに消滅に向かっている。
魂に刻み付けられた、諦めを戒める思念だけが私を生き永らえさせている。
理由も意味も分からない彷徨。このまま消え失せてしまって何の問題が有るのか。
わからない。
私は一体何を探しているのか。
わからない。
わからないまま彷徨い続ける。
ひたすら漂い続ける。
ただ、見つければ"それ"とわかる確信だけはある。

一体幾つのセカイを覗いてきただろう。数えようとするのすら莫迦莫迦しい数だ。

億劫だ。何もかも億劫。

私の魂は限界だ。
今回の"限界"は本当の限界だ。
もう終わりにしてしまおう。
そう決心した。
今度こそ本当に......。

だが。そのときだった。

近傍のセカイ線から、ある特異な波動を感知した。


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モバマス SS ☆オススメ! 0
1:以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2020年09月03日(木) 12:43:42 :Yp8zNr/i0.net
児島 コンビを終わりにするのだと思ってる
渡部 佐々木希との結婚を終わりにしようと思ってる


3:以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2020年09月03日(木) 12:44:48 :Yp8zNr/i0.net

渡部「俺が悪いんだ全部」

児島「なに言ってんだよ、そんなことないよ」

渡部「『ずっとこいつとやって行こう』って思ってたのに、最近出てきた若い子に目移りしちゃって」

児島「いやそれは芸能界いたら仕方ないよ」

渡部「そう、かな...」

児島「俺だって若い子もそうだし、アッコさんとか大御所とやるのも楽しいし」

渡部「そんな趣味があったのかよ!」


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その他 SS ☆コメディ 5
1:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2020年09月02日(水) 22:06:07.68 :VrI1bENjO

「手、繋がないと危ないんだよ?」
「......あい。すんません」

女の子が思った以上に強くて、そして時々弱いという当たり前の事実を、俺は自分の祖父の忘形見である鹿賀りんと同居するようになって初めて知った。

「りん、俺ちょっと買うものあるから......」

その日、電車を乗り継いで大型ショッピング・モールを訪れていた俺は、連れてきたりんと別行動を取るべく待ち合わせ場所を決めようとしたのだが。

「あっ! い、居ない......?」

繋がないと危ないと言われて繋いでいた小さな手がいつのまにか解けて、りんの姿が見当たらないことに気づき、青ざめる。

「りーん! りん、どこだぁー!?」

人混みで大声を張り上げる三十路の中年男性に周囲の視線が刺さるが、知ったことか。
今の自分はあの小さな少女の保護者であり、その身を守る義務がある。故に叫び続ける。

「りーん! 返事しろー! りーん!!」
「お店の中で叫んだらいけないんだよ?」
「りんっ!?」

振り返ると、そこには探し求めたりんが居て、さっきまで繋いでいたその手には何故か紐が上に向かって伸びていて、真っ赤な風船に繋がっていた。たまらず、問い詰める。

「どこに行ってたんだ!? ていうか、その風船はどうした!? 誰から貰った!?」
「あそこに居るくまさんがくれたー」

りんの指差す方向を見るとたしかに熊が居て、着ぐるみの手には沢山の風船が握られており、どうやらあのくまの着ぐるみから風船を貰ってきたらしい。存外、近くに居た。


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その他 SS ☆その他 0
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