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以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013年04月25日(木) 01:32:22.33 :
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代行サンクス
むかーし、むかしのことじゃった。
信濃の国の山里に益太郎という、それはそれは陰気な男が住んでおった。
この男、元服も済ませたというのに畑仕事の手伝いもせず、いつもおっかあの脛ばかり齧って暮らしておったそうな。
日長家から出ることもなく眠りほうけ、夜な夜な灯火をつけては夜更かしばかり。
たまに市場へ出かけたと思えば、おっとうが木こりの仕事で稼いだ小銭をくすねては、
春画など買い集めては部屋に籠り、かわつるみばかりしておったそうな。
日頃おっとうが仕事で家を空けているのをいいことに、益太郎は自由気ままに暮らしておった。
村の人は益太郎のことを「枕絵をかいて淫出す益太郎」などと馬鹿にしておった。
ある日「そろそろ町で働くか、嫁でも貰ったらどうだい」とおっかあが叱っても
「わが嫁は春画の中におる。うつつには興なしじゃ」と聞く耳もたずじゃった。