ホームページに設定
人民網モバイルニュース配信 I-mode登録 中国語版 日本频道
2016年4月12日

中日対訳 健康知恵袋 企画集 北京のお気に入り

ホーム 新着 経済 社会 政治 科学 中日 カルチャー 特集 コメント 評論 写真 動画 過去の記事
中国における日本企業 経済用語集 中国投資情報 企業 自動車 不動産 金融 家電 IT・通信 資源
中国の夢 あつまれ!中国の日本人 人民日報「微博」
指導者関連報道 外交部記者会見 鍾声国際論評 望海楼評論 共産党ニュース
宇宙開発 月探査 資源・能源 電子・通信 科学調査 原子力
中国メディアが見る日本 外国人が見る中国 宮崎駿監督の新作「風立ちぬ」 北京で日本人が春節体験
芸能スクープ 映画祭 映画速報
特集 企画 在中日本人の記録番組:中国と共に生きる 公式ブログ 北京の空は何色? ニュースエクスプレス
週間!深読み「日本」 人民日報評論コラム「望海楼」 人民日報鍾声国際論評
Apple 新浪 ツイッター FB LINE 微信 RSS
人民網日本語版>>経済

「匠の精神」を追い求め過ぎて衰退した日本の製造業

人民網日本語版 2016年04月12日10:11

ここ数カ月、中国では供給側の構造改革と関係がある「匠の精神」という言葉が大きな話題となり、政治家や学者、メディアなどが頻繁にこの言葉に言及している。中国の製造業は、「高品質」へと舵を切り、そのためには「匠の精神」が必ず必要という見方で一致している。しかし、日本の製造業の衰退を見ると、「匠の精神」も適度な位置にとどめておかなければならないという教訓も得られる。(文:蘇清涛。新華網掲載)

20年ほど前、世界の家電市場では、日本のブランドがほぼ独占状態となっていた。そして、日本の「匠の精神」を、中国の企業の研究者が模範としてきた。しかし、ここ数年、日本の老舗ブランドの製品は、再起不能の状態に陥っている。

日本最大の総合電機メーカー・日立製作所で16年働き、現在、京都大学原子核工学、東北大学工学部などの非常勤講師を務める湯之上隆氏は、著書「日本型モノづくりの敗北」の中で、日本のIT製造業の数十年の栄誉と恥辱を振り返り、日本の製造業から4つの教訓を導き出している。うち、▽職人的な精神や技術者の技能に頼りすぎ、製品の標準化と汎用化をおろそかにし、低コストで大量生産する能力が圧倒的に不足していた▽性能と指標を過酷なまでに追求した結果、市場の実際のニーズのレベルを軽視し、必要のないコストを投入し、市場に変化が起きた時に研究開発の中で速やかに製品の調整を行えなかった‐‐の2つは、「匠の精神」と関係がある。

筆者は、中国の製造業で働いた経験があり、業務の関係で、日系企業の「匠の精神」を深く体験した。2009-13年の期間、筆者は工業用ブラシを生産する民間企業で、営業の仕事をし、その主なクライアントは外資系企業だった。そして、外資系企業のコスト削減を手助けするため、生産設備の国産化を促進していた。中でも、機械・製造系の日系企業に最も受けが良かった。その理由は、日系企業にとって、値段の面で大きなメリットがあったからだ。我が社と取引するまで、日系のクライアントが使っている工業用ブラシのほとんどは、日本から取り寄せていた。品質は中国製よりも良く、寿命も約1.5倍だった。しかし、その値段は、中国製の10倍だった。つまり、コストパフォーマンスは中国製を大きく下回っていた。日本人にも「愛国心」はあるものの、ビジネスとなると、コストパフォーマンスの高い中国製にすぐに寝返る。2、3年の間に、我が社は中国の主な日系の顧客ターゲットのほとんどを手中にした。


【1】 【2】 【3】

人民網日本語版LINE公式アカウント開設人民網日本語版LINE公式アカウント開設

関連記事

最新ニュース

注目フォトニュース

コメント

  • 名前
  • コメントを書く

最新コメント

アクセスランキング

  • 全部
  • 経済
  • 社会
  • 政治
  • コメント
中国メディアが見る日本

AltStyle によって変換されたページ (->オリジナル) /