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ちゃいな・チャイナ・China!!

中国広東省在住8年。 中国の不思議さ、面白さ、おかしさを 少しでも伝えられたら...と思います。

2010年06月08日12:09
カテゴリ
中国
よた話
つい先日の発表で
私の住む深セン市にて経済特区区域が拡大され
全市が経済特区になるそうです。


この地域に馴染みのない方は"特区って何??"って感じでしょうけどね。
そもそもこの経済特区制度が始まったのは1979年。
中国の改革開放に伴い中国の経済発展を目標に
外国資本に優遇措置を執り、外資進出を容易にし
経済拡大を図ろうとしたのがきっかけです。

参考:Wikipedia 経済特区の項


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深セン市の場合、経済特区に指定されたのは
中心地区の市区、羅湖区、福田区、南山区の4つ。
それ以外の深セン市は"経済特区外"とされました。
私が住む宝安区も特区外だったのです。
私がこちらに来た当初は特区〜特区外の人の往来も検問が設けられ
けっこう厳しい管理がされていたものでした。
私たち日本人はパスポートを携行すれば往来も自由でしたが
中国人については特区への通行証、もしくは特区内での居住証を持たないと
特区内には入ることさえ出来ませんでした。

この厳重な管理も経済発展の度合いが深セン市全体に波及するに伴い
徐々に形骸化されてきておりました。
ここ数年では検問ゲートで止められることすら無くなりました。


で、今回。

深セン市で2日、経済特区拡大に関する人民代表大会(市議会)の記者会見が行われた。3日付香港各紙によると、国務院は先ごろ、深センの経済特区拡大を承認し、7月1日から正式に実施されることとなった。経済特区の管理線は当面維持するが、新たに設けることはないという。
深セン市発展改革委員会などは、市内の一体化加速に向けた特区外の開発計画を発表。宝安区と竜崗区の今年の固定資産投資は市全体の67.7%を占める1300億元に達する見込みだ。このうち市政府による拠出は市全体の72%に当たる450億元となっている。経済特区に付与された立法権が市全体に拡大するのを利用し、香港との協力も強化する考えだ。〈香港ポストより〉


というワケで、長年存在しておりました経済特区へのボーダーが
廃止されることになりました。
名目上は"経済特区の拡大"となっておりますが
この拡大における企業のメリットはおそらくありませんww
単に実質の運営面に制度が追いついたというだけでしょうね。

特別変化が伴わない変更ですけど
昔を知っている私からすると何か感慨深い気がします。
わたしもそれほど長く中国にいるんだなぁ〜...と
改めて実感してしまいました〜。



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コメント一覧 (2)

    • 1. Sue
    • 2010年06月08日 14:27
    • 経済特区ですかー。
      言葉として聞いたことはあるけど、行き来するのも
      大変なくらい厳重に管理されてたんですね。
      知らなかったのでちょっとビックリです。
    • 2. 餌釣師
    • 2010年06月09日 10:57
    • 特区のボーダーを越えてエジプトな所に行ったのが懐かしいです(笑)

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