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大阪で市長選挙に鞍替え出馬した橋下前大阪府知事が当選した。圧勝だった。

彼は公務員を徹底的に自らの敵と定義し、それで市民の支持を得た。大阪の公務員はついに社会の敵になったのである。

彼らがそれだけのことをしたのか、大阪に住んだことのない僕にはわからない。もちろん、全然根拠のないことでもないのだろう。公務員にとって、市民は顧客であるとともに、株主でもあるわけだから、この結果は謙虚に受け止めなければならない。

しかし、単純に公務員が一般企業と比べて優遇されているとか、怠慢だとかいう、妬みや憎しみだけで橋下氏を支持したなら、橋下氏に投票した市民は大変なリスクを覚悟しなければならない。

例えば、橋下氏が、みずからの意に沿わない公務員をバッサバッサとクビにしたとする。民間企業もそれに倣ってバッサバッサとクビを切るだろう。橋下氏が公務員の給料を下げれば、民間企業の給料も下がるだろう。労働時間を延ばせば・・・以下略。

現状では、公務員の労働環境はどんどん悪くなっているように思える。民間企業はどうだろう。少なくともよくなったという話は聞かない。この二つはリンクしているのである。

公務員はハナクソ穿くって、新聞読んでいればいいとは言わないが、公務員を締め付けることに、みずからを締め付けるリスクがあることは理解しておいた方がいい。

あ、ポジショントークじゃないですよ。僕は所詮バイトですから。国民年金だし、国民健康保険だし。全然優遇されてません。
(追記) (追記ここまで)

コメント

コメント一覧 (2)

    • 1. 三友亭主人
    • 2011年11月30日 06:03
    • ホントにもうなんというか・・・

      でも選んじゃった以上仕方がない。大阪の人はこれから自分の投票行動に責任を持ってもらわないと・・・

      願わくばこの流れが周囲に波及しないようにと切に願うのみです。
    • 2. 中川@やたナビ
    • 2011年12月01日 01:03
    • >大阪の人はこれから自分の投票行動に責任を持ってもらわないと・・・

      橋下さんの考え方には、どうにも「憎しみ」みたいなものが感じられます。それが市民に感染したのが、今回の結果なのでしょう。
      それを増長させてしまった、公務員や既成政党にも責任の一端はあるでしょう。
      しかし、僕は「憎しみ」で政治が行われても、何もいいことはないと思います。
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