もう一つのちょっと良かった品は、ウォーターマン(Waterman)の万年筆。
ウォーターマンといえば高級品のイメージが強いが、僕が買ったのは€8.95。ちょうど1000円ぐらいである。安物なので、ブリスターパックに入って、例のオレンジビックなんかといっしょにぶら下がっていた。
日本でも安い万年筆はあって、昔はどこの文房具屋にも売っていたが、最近はあまり見かけなくなった。履歴書や手紙などに使うのが定番だったが、水性ボールペンやゲルインクボールペンの性能が上がってきたため使われなくなったのだろう。
かくいう僕も万年筆は使わない。文章はパソコンで書くし、手で書かなければならない文書は水性ボールペンで、キアイの入った手紙は筆で書くからである。手紙自体あまり書かなくなったが。
しかし、フランスではまだまだ健在のようだ。ちょっと見たところ、僕が買ったWatermanを始め、Bicとかペリカンなんかもある。インクの色はすべて青で、最初から黒が入っているものはなかった。
日本では見かけないBicの万年筆というのも面白いが、カートリッジがあるかどうか分からないし、ペリカンといえばドイツなので、ここは迷わずWatermanをチョイス。これなら日本でも容易にカートリッジが手に入る。
ブリスターパックに入っていると、どんな良いものでも、安物に見えるものである。いや、たしかに安物には違いないのだが、パッケージから出して手に持ってみると、期待に反して(?)全然安物に見えない。キャップをしておけば、ちょっとオシャレな10000円ぐらいの万年筆に見えるんじゃないだろうか。
万年筆
軸の色は濃いブルーの半透明。高級品には決してない色だと思うが、かといって安っぽさはない。インクの残量が分かるわけではないので、実用的に半透明にしたわけではないだろう。この写真ではよく分からないが、クリップもちゃんとかっこよくデザインされている。
ペン先はこんな感じ。
ペン先
さすがに安っぽいが、ちゃんとブランドのマークや模様まで彫られていて芸が細かい。形状も高級品と何ら変わらない(と思う)。
肝心の書き味だが、非常になめらかで書きやすい。ちょっとざらついた紙に書いても引っかかる感じがない。最近のはどうか知らないが、昔売っていた国産の安物万年筆とは段違いである。ただし、F(細書き)とはいえ、国産よりも線が太いので、細かい字を書くのには向いていないかもしれない。
安物だが字を書いていて楽しくなる万年筆である。ハイテク筆記具も悪くはないが、子供のころから、こういうしっかり作られた筆記具を持てば、乱雑に字を書くこともなくなるんじゃないかと思った。
話は変わるが、Watermanの万年筆にはちょっとした思い出がある。僕の師匠が万年筆を買い替えたいというので、神保町の金ペン堂に連れて行った。師匠の万年筆のペン先を見た金ペン堂のオヤジ「ああ、これは嫌がっているのを無理やり使っている感じですね」といった。
僕は調子に乗って「嫌がっているのを無理やり使っちゃいけないですね(弟子も・・・)」と言ったら、あとで師匠に怒られた。
このとき、金ペン堂のオヤジに勧められて買ったのがWatermanの万年筆だった。 (追記) (追記ここまで)
ウォーターマンといえば高級品のイメージが強いが、僕が買ったのは€8.95。ちょうど1000円ぐらいである。安物なので、ブリスターパックに入って、例のオレンジビックなんかといっしょにぶら下がっていた。
日本でも安い万年筆はあって、昔はどこの文房具屋にも売っていたが、最近はあまり見かけなくなった。履歴書や手紙などに使うのが定番だったが、水性ボールペンやゲルインクボールペンの性能が上がってきたため使われなくなったのだろう。
かくいう僕も万年筆は使わない。文章はパソコンで書くし、手で書かなければならない文書は水性ボールペンで、キアイの入った手紙は筆で書くからである。手紙自体あまり書かなくなったが。
しかし、フランスではまだまだ健在のようだ。ちょっと見たところ、僕が買ったWatermanを始め、Bicとかペリカンなんかもある。インクの色はすべて青で、最初から黒が入っているものはなかった。
日本では見かけないBicの万年筆というのも面白いが、カートリッジがあるかどうか分からないし、ペリカンといえばドイツなので、ここは迷わずWatermanをチョイス。これなら日本でも容易にカートリッジが手に入る。
ブリスターパックに入っていると、どんな良いものでも、安物に見えるものである。いや、たしかに安物には違いないのだが、パッケージから出して手に持ってみると、期待に反して(?)全然安物に見えない。キャップをしておけば、ちょっとオシャレな10000円ぐらいの万年筆に見えるんじゃないだろうか。
万年筆
軸の色は濃いブルーの半透明。高級品には決してない色だと思うが、かといって安っぽさはない。インクの残量が分かるわけではないので、実用的に半透明にしたわけではないだろう。この写真ではよく分からないが、クリップもちゃんとかっこよくデザインされている。
ペン先はこんな感じ。
ペン先
さすがに安っぽいが、ちゃんとブランドのマークや模様まで彫られていて芸が細かい。形状も高級品と何ら変わらない(と思う)。
肝心の書き味だが、非常になめらかで書きやすい。ちょっとざらついた紙に書いても引っかかる感じがない。最近のはどうか知らないが、昔売っていた国産の安物万年筆とは段違いである。ただし、F(細書き)とはいえ、国産よりも線が太いので、細かい字を書くのには向いていないかもしれない。
安物だが字を書いていて楽しくなる万年筆である。ハイテク筆記具も悪くはないが、子供のころから、こういうしっかり作られた筆記具を持てば、乱雑に字を書くこともなくなるんじゃないかと思った。
話は変わるが、Watermanの万年筆にはちょっとした思い出がある。僕の師匠が万年筆を買い替えたいというので、神保町の金ペン堂に連れて行った。師匠の万年筆のペン先を見た金ペン堂のオヤジ「ああ、これは嫌がっているのを無理やり使っている感じですね」といった。
僕は調子に乗って「嫌がっているのを無理やり使っちゃいけないですね(弟子も・・・)」と言ったら、あとで師匠に怒られた。
このとき、金ペン堂のオヤジに勧められて買ったのがWatermanの万年筆だった。 (追記) (追記ここまで)
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