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漢邦肉犬養殖基地この写真(クリックすると大きくなります)は、江蘇省沛県にあった、犬の養殖場の写真である。2000年に自転車旅行をしたときに撮った物だ。

沛といえば、沛公つまり劉邦の出身地で、「鴻門の会」で劉邦を救った樊噲もここで犬の屠殺業をしていた。沛県では今でも犬が名物らしい。

門の上の看板には「漢邦肉犬養殖基地」と書いてある。壁にはいろいろな犬の絵が描かれていて、昔から中国の食用犬として知られるチャウチャウらしき姿(右から三つ目)もある。

きっと壁の絵がカタログになっているのだろうな、と思っていたのだが、最近、門の向かって右の絵はシェパードじゃないか、中国人はシェパードも食うのかと指摘された。たしかにシェパードっぽい。

しかし、そんな話は聞いたこともないし、そんな高そうな犬を食うようにも思えない。そこで、写真をもう一度よく見ると、門の上には「漢邦肉犬養殖基地」と書いてあるのだが、壁の右の方には「漢邦肉犬名犬繁育基地」とある。

さすれば、壁の絵は名犬の方で、肉犬ではないのかもしれない。それにしても、食べる犬と飼い犬を同じところで育てるってのもすごい話である。
(追記) (追記ここまで)
タグ :
#犬
#沛県
#劉邦
#江蘇省

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