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2011年10月

「日本語練習したい」に要注意 上海でぼったくり急増:asahi.com
今更なにを言うかと思うけど、昔から上海の南京東路はポン引きが多い。「日本語練習したい」女の子も定番だ。ついていったことはないが、高確率でボッタクリだろう。

このポン引き、おそろしくしつこい。僕も外灘から南京東路のホテルまで延々とついてこられて閉口したことがある。もちろん基本は無視だが、ブツブツと日本語で話しかけながらついてくるのはとてもウザい。

特に男二人で歩いているときなんかはひどい。どこまでもついてくる。一回で二人ゲットできるし、二人だと安心してしまい、引っかかりやすいのだろう。

そこで、男性二人で歩いているときのポン引き撃退法を紹介しよう。

まず、ポン引きは徹底的に無視すること。これは基本である。ちょっとでも返事したら、徹底的にマークされる。相手がかわいい女の子であっても無視。

それでも離れない場合は、突然二人で喧嘩を始める。ポン引きの方からしてみると、喧嘩に巻き込まれるのは嫌だし、そんな険悪な状態でオタノシミになるわけがないので、すぐに退散する。

最初は口論。細かい日本語は分からないから、「お前が悪いんだろ!」「あー、なんだコラ!」とか適当なことを言って口げんかする。もちろん日本語で。次第に相手の胸倉をつかむ。今にも殴りかからん勢いでやるのがコツだ。もちろん実際に殴っちゃってもいい。セリフは適当でいいが、とにかく真剣にやることが肝要。

僕と葛的先生は、この方法で何度もしつこいポン引きや物売りを撃退してきた。

これも上海の南京東路だったが、ホテルの前まで着いてきたポン引きが、気をつかってエレベーターのボタンを押してくれた。お互いに胸倉をつかんだままエレベータになだれ込み、中で大爆笑した。

去年の夏、福建に行ったときもこの手を使った。この時はポン引きではなく、お寺の前にいる供え物売りの婆さんだった。

この手の供え物売りは一人から買うと、餌にありついたピラニアのように、他の供え物売りも寄ってくる。まだ買っていない人のところに売り込むのが常識だろうに、なぜ買った人のところに来るのか不思議だ。

「よし、それじゃ久しぶりにあの手でいく?」と目くばせすると、「なんだよ!お前は!」とか適当なことを言いつつ喧嘩した。が、婆さん動じず、相変わらず線香だの護符だのを売りつけてくる。手ごわいな。

中川「だから何なんだよ」
葛的「お前こそ何だよ」
中川「お前が悪いんだろ!」
葛的「コノヤローふざけんな!」
・・・
(10分経過・婆さんは相変わらず売りつけてくる)
中川「だから何なんだよ・・・プ」
葛的「お前こそ何だよ・・・プッ」

プは屁ではない。お互いの不毛なやり取りについ笑ってしまったのだ。喧嘩しているのに笑ってはいけない。作戦完全に失敗。婆さんはしつこく売りつけてくる。

「分かった!買うよ!多少銭?」と値段を聞いて分かった。婆さん、耳が遠かったんだ。
タグ :
#ぼったくり
#上海

ライブドアが運営する無料レンタルサーバーのAAA!Cafeが12月1日にサービスを終了する。

8月にすでにアナウンスがあったようだが、全然気がつかなかった。もっとも、2005年にはすでに新規申し込みを停止していたので、いつ終了しても不思議ではない状態だった。

12月1日にAAA!CAFEが終了いたします
12月1日に無料ホームページサービス「AAA!CAFE」が終了いたします。
AAA!CAFEは、2001年より無料ホームページサービスを提供させて頂いておりましたが、2011年12月1日(木)を持ちまして、サービスの提供を終了させて頂く事となりました.
従いまして、12月1日以降は一部を除き、全てのホームページが閲覧が行えなくなります。
また、FTP等でのログイン・更新も行えなくなります。
ホームページのデータが必要とされる方は、終了日までに保存をお願い致します。
尚、終了日以降のデータの摘出依頼には一切応じることができませんで、予めご了承お願い致します。
後世に伝えたいホームページを公募いたします。
多くの古いホームページは既に管理人様が運営を停止していたり、管理人様に連絡が取れない例もありますが、そういったホームページは削除することになります。
ですが、我々は貴重な「web遺産」としてのホームページを出来る限り後世に残したいと考えております。
そこで、皆様に"このサイトは残すべき"・"無くなったら困る"と考えるホームページを広く公募いたします。

それにしても、去年終了したインフォシーク(楽天)とはえらい違いだ。インフォシークはアナウンスから二ヶ月で終了し、すべてのサイトを削除した。管理人不在で惜しまれつつ消えていったサイトも数多くある。今回のLivedoorは、いきなりすべて削除するのではなく、後世に伝えたいホームページを公募し残していくという。

僕が最初にWebSiteを作ったのはプロバイダが提供していたサーバーで、次がこのAAA!Cafeだった。そのサイトは今も残っているが、12月1日には消滅することになる。記事はいずれyatanavi.orgに引っ越しさせるつもりだが、さすがにいろいろとブサイクなので、HTMLを書き直したい。この形で見られるのも今のうちなので、ちょっと恥ずかしいがリンクしておく。

品川武術倶楽部

武術倶楽部なんてタイトルだが、武術はやっていない。

今から15年ほど前、僕は品川美術倶楽部というグループで展覧会をやっていた。展覧会をインターネット上で見られるようにしたのが、このサイトの出発点である。その当時は画期的なことだった。

品川美術倶楽部はいろいろあって解散し、サイトは無用になったので、「美」を「武」に変えて、僕が好き勝手なことを書くサイトにしたのである。プロバイダのサーバーから移ったのは、武術倶楽部になってからしばらくしてのことである。

Websiteを運営する面白さは、AAA!Cafeで知った。今、Livedoorには感謝しかない。Infoseek iswebの時と違って・・・だけどな!
タグ :
#AAA!Cafe
#ライブドア
#無料レンタルサーバ

8月の初めに「解釈と鑑賞」の休刊、終わりに「国語と国文学」の刊行中止がアナウンスされた。そして9月28日、明治書院から「国語と国文学」の刊行継続がアナウンスされた。

【雑誌情報】学術雑誌『國語と國文學』を明治書院が引き続き刊行いたします

前にも書いたように(「国語と国文学」も休刊?:2011年08月28日)、僕は「国語と国文学」が休刊になることはまずないだろうと思っていたので、刊行が継続されることに驚きはなかった。むしろ、もっと小さな版元から出るだろうと思っていたので少々驚いた。

この二つの雑誌の件は、人によっては大きな衝撃と不安を感じ、「国文学研究の終焉か」とまで思った人もいるようだ。

しかし、雑誌がいくつかなくなったぐらいで国文学という学問は終わっちゃうようなものなのだろうか。仮に「国文學」「解釈と鑑賞」「国語と国文学」がなくなっても、まだまだ学会誌・紀要の類はたくさんある。国文学を主として扱う出版社もたくさんあり、研究書も出ている。

文学という学問は、作品があっての学問である。国文学が対象とする作品は、千年以上も前に書かれ、今に至るまでまでその命脈をつないできたものから、今現在新たにつくられたものまで幅広い。研究が少々衰退したところで、それらが「終わる」と考えるのは、少々図々しいのではないだろうか。

今回のことで明確になったことは、国文学であっても、市場経済の影響を免れることはできないということである。

「解釈と鑑賞」休刊の報に際して、研究者が買い支えるべきだったんじゃないかと言った人がいた。これは不可能だし、意味がない。お金はシビアで正直だ。仮に一時的に買い支えることはできても、内容が同じではすぐに持たなくなる。日銀の為替介入が一時的なものでしかないのと同じである。

そんなことよりも、市場を広げる努力の方がよほど大事なことだろう。所詮、研究者などいなくっても、作品は残る。文学の研究なんてその程度のものだ。ならば、国文学の研究者はどうすればいいか、それを考えることが重要である。

もっと明快にいおう。国文学の面白さ、それを広く伝えることができるか、またしようとしているか。そこが問われなければ、終焉はしなくってもどんどん尻すぼみになっていくだろう。

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